SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors 創世記 その1
 
アニメ版展開に合わせてガンダムAで連載開始した漫画で、従来の漫画版とは異なり外伝的なエピソードを扱ったもの。なお、創世記の読みは「ゲネシス」です。単行本買うまで気がつかなかったよ。
 今のところ2冊目まで告知されている単行本はいずれも既存キットの成形色変更+パーツ追加の限定ガンプラを同梱した仕様なので、単行本にキットを付けるのが前提の企画みたい。
 なお、三国伝外伝とは異なりベースキットは武者シリーズではなく三国伝本編のもので、元キットのパーツが全部残っている代わりに新規パーツは少なめ。

■劉備ガンダム(雪山装備)・張世平ジム (2010.07.18.)
 BBW創世記「劉備編」の単行本付属キットで、劉備と張世平のコンパチ仕様。名前はジムですが元ネタは素のジムではなく0080の寒冷地仕様です。
 元ネタの張世平は三国志の序盤において、蘇双と2人で劉備の義勇軍に援助をした商人。2人ともこれ以外に何をした人なのかはよくわかりません。なお、BBW創世記における蘇双は張世平の部下という扱い。
 ジム系のうち馬超や盧植、陶謙はバイザーの中に眼があるデザインですが、張世平は四騎衆(黄蓋以外)や部隊兵と同様にバイザーの中身が見えないデザインになっています。
 劉備ガンダムの雪山装備も作中に登場し、張世平が提供した装備品という設定。ただ、明らかに鎧ではなく中身のはずの顔面等も色味が変化していたりします。
 配色はG-3に近いといえば近いです。ただ、あれの配色設定はどうにも統一されていませんが、胸の色は顔や手足と同じライトグレーもしくは足先と同じ濃いグレーですし、そもそもどの設定でもアゴは赤くないので特に関係無いのかも。
 なお、作中では張飛と関羽も装備を変更していますが、劉備と同様に形状は変化無し。モノクロでしか描かれていないので配色が違うのかどうかは不明です。

 キットは真・劉備ガンダムの成形色変更品に張世平ジム用の新規パーツを追加したもの。そのため真龍帝剣も付属します。
 なお、張世平ジムとして組む場合も後頭部は劉備のパーツを使うので、片方を組んでからもう片方に組み替えるには分解が必要です。

 箱の大きさはだいたいBB戦士標準サイズと同じですが、いわゆるミフタ箱ではなく雑誌付録やガンダムUC単行本付属キット等と同様の構造になっています。小さいですが見本写真もあります。
 単行本も箱に合わせた大判で、連載3話分だけなのでかなり薄め。今のところ分売不可の限定版しか出ていませんが帯付きです。
 説明書は専用のモノクロのものが、箱ではなく本に挟んであります。漫画や設定解説は無し。

 で、張世平として組むなら寒冷地ジムっぽい色で塗りたいけどせっかくの限定色のパーツを塗りつぶすのもなあ、と迷った末に、素の劉備をもう1個買い足してそっちを全塗装で張世平にしてこっちは雪山劉備として組めばいいじゃない、と思ったのでそのようにしています。やったね限定版2個買いするより800円ほど安くついたよ!←なんか色々見失っている気がしないでもない。
 しかも塗っているうちに成形色を残したいという方針すら見失った気もしないでもない。

・劉備ガンダム(雪山装備)

 まず軽装。成形色は劉備の白→ライトグレー、青→グレー、赤→ガンメタに変更されています。通常版でガンメタと金の部分は変更無し。
 で、せっかくなのでG3っぽく塗ってみました。G3といえば胸が白くて脇腹が青紫のアレだよね、ということでそのように。

 鎧装備。羽根と足先のガンメタは限定版の成形色で、他は全塗装に近いです。本体色は限定版の成形色に合わせています。

 武器もBBW通常版と全く同じ。爪龍刀は見本写真では青でもグレーでもなく銀色で塗装されています。あと見本写真に牙龍刀はありません。

・張世平ジム

 兜は固定で肩鎧は装着しない設定のため、軽装形態はありません。胴体の鎧は外せますが。
 新規パーツは頭部前半分、後頭部のチョンマゲ部分、頭頂部のトゲの3個。チョンマゲ部分以外の後頭部は劉備ガンダムのものを流用していますが、後頭部のディテールが前半につながっていません。
 首から下は肩鎧とバックパックを外した劉備です。
 設定上は胸が明るめのグレーで足先はガンメタですが、寒冷地ジムの専用カラーで塗っています。胸のグレーの成形色は写真の色より明るめです。
 こっちの白(ライトグレー)の部分は成形色。

 並べてみました。

 設定上は武器を持ちませんが、とりあえず部隊兵のをてきとうに塗って持たせてみました。

 

■魯粛マークV (2011.02.19.)
 BBW創世記 孫策・周瑜編初回限定版の特典キット。なお、この単行本で残り2つを含めた4つのエピソードが2冊の単行本(キット付属無し)にまとめられることが発表されたため、限定キットはこれで打ち止めのようです。
 キットは周瑜ヒャクシキ+追加パーツという構成ですが、今回は雪山劉備とは違ってコンパチキット扱いはされていません。グレーの周瑜として組むことも可能ですが、眼シールは魯粛用の新規顔パーツの分しか付属しません。
 なお、BB戦士版周瑜のパーツは丸ごと付属しますが、BBW版周瑜に追加されたバイザーとエフェクトパーツは付属しません。

 魯粛は呉の武将で、周瑜の薦めによって孫策の代から仕えています。周瑜とは親交も深く、赤壁の際には周瑜と共に主戦派に属しています。孫権に天下を取らせることを目的としていましたが、曹操に対抗するための手段として劉備との同盟を重視していた点では周瑜と戦略に相違があります。
 周瑜の死後はその後継となりましたが、後に病死。その後の孫権は劉備との同盟を必ずしも重視しない方向に転換していきます。
 演義では周瑜・孫権と劉備・関羽の間で右往左往する伝書鳩みたいな扱いで温和というか弱腰な描写でしたが、史書では若い頃から武術や軍事に傾倒し剛胆な面もあったとされています。

 三国伝では周瑜の師匠で登場は孫策の生前のみと、扱いが大幅に変化しています。

 新規パーツは頭部前半および前立て。後頭部とチョンマゲは周瑜のものをそのまま使う構成。代わりに周瑜の顔と兜が余ります。
 眼は別パーツ化されていないので、最近の新規キットと比べると塗装やシール貼りはちょっと手間です。

 流用部分の成形色は本体の黄色がダークグレー、ガンメタが黒、白が銀に変更。あとクリアパーツも水色から緑に変更されています。

 軽装のようなもの。ツノは他のキットと同じ汎用ジョイントで接続しますが、側頭部のダクトが頭に一体化しているので兜の互換性は制限されています。あと額に文字はありません。
 個人的にはMk-VといえばGFF以降のグレーより旧設定の青みがかった色の印象が強いですが、こういうキットを全塗装してしまうのには腰が引けたので成形色仕上げで。

 鎧装備。首から下はほぼ周瑜そのままですが、肩のクリアパーツのみ装備しない設定。
 どう見ても百式な胸部ブロックが鎧で隠れるので、Mk-Vに見えないこともないような気がしないでもないです。
 周瑜と同様に右手は2種類あり、写真の拳の他に左手と同じポーズのものが付属。

 流用元の周瑜と並べてみました。

 武器は周瑜のものがそのまま付属。新規の武器はありません。説明書に記載されている名前も周瑜の武器と同様で、剣は白虎刀、弓は白爪弓、大砲は天雷火砲。
 漫画で実際に使ったのは剣のみで、弓はバックパックの一部として登場、大砲は漫画に登場しません、そういうわけで大砲は省略しました。あと矢もパーツの管理が面倒臭かったので周瑜のもので代用。

 

 

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