SD戦国伝 武神降臨編 その2

■No.343 真田幸村頑駄無 (2009.09.12.)
 本人の生前に「幸村」という呼称が使われた資料が見つかっていないのに「真田信繁こと幸村」とか言われたでござるの巻。
 元は武田の家臣で滅亡後は織田家に従い、信長の死後は紆余曲折の果てに秀吉に仕え、関ヶ原で父とともに西軍に属し(兄は東軍に参加)敗戦後に流刑され、大坂の陣で豊臣側について活躍するも討ち死に、という経緯をたどっています。なお、兄の真田信之はその後も徳川に仕え、真田家は江戸幕府を通じて存続しています。
 史実としては部下に十勇士がいたりはしませんし、真田家が武田の家臣だっただけで幸村自身には信玄等との接点もあまり無いようです。
 武者νガンダムの鹿角がついた兜は幸村が使ったとされる実在の兜に似ていて、仁宇が配役されたのも他の武将より根拠のある人選になっています。その肝心の角は新規パーツに置き換えられていますが。

 武神降臨編での真田幸村頑駄無も徳川が天下を取った後の豊臣側で活動したとされていて、武田軍との関連性は言及されていません。また、幸村とは特に関係無さそうなサポートメカの龍は、亡き父・真田昌幸頑駄無の魂が変化したものと設定されています。

 例によって龍神導師仁宇にランナーを1枚追加したキットで、追加パーツは前立て、鹿角、旗竿。前立てと角で3パーツ使っているとはいえ、雑兵は付属しないので信玄や謙信よりボリュームが減っているような。成形色は元から赤かった部分がメタリックレッドに、黒い部分全部と白い部分の一部は普通の赤に変更されています。
 2009年9月上旬に信長と同時発売されましたが、同月下旬発売の三国伝キットよりナンバリングは後になっています。

 軽装。後述の合体変形ギミックのため首を胴体に引き込むギミックがあり、そのせいで頭が他の烈伝七人衆キットより小さくなっています。

 鎧装備。前立ては真田の家紋・六文銭を模したものになっています。鹿角は龍神導師のものが2パーツ貼り合わせだったのに対し1パーツになり、裏に穴が開いています。
 赤い部分は成形色はそのまま、塗装箇所はクレオスのメタリックレッドを塗っています。ブルーやグリーンと比べるとラベルデザイン変更後も相変わらず金属感は低いですが。

 他のキットと比較。

 武器は龍神導師に元から付いている槍(十字槍)とファンネルのみ。烈伝の七人衆では唯一刀や剣の類を持っていません。いずれもバックパックにも装着可能。成形色の変更により槍の柄が白成形ではなくなったので、塗膜の剥げを気にしなくてよくなったのは助かります。
 というかこの槍のどこが十字なのか、と思ったら「以前の戦いで折れてこの形になった」という設定が説明書に書いてありました。
 腰と上腕が回るので可動は比較的良好。というか鎧装備状態でも腰が回るのは烈伝だと仁宇と斎胡だけです。齋胡には鎧を脱いだ形態は無いですが。
 あと腰の側面に穴が開いているので、他のキットから刀を流用すれば腰に帯刀可能です。

 そういうわけで烈火大将軍から刀と羽根を流用してみましたが、腰に刀をつけると肩鎧と干渉して腕が動きません。

 幻龍。赤くなった以外は仁宇の飛龍から特に変更無し。口が開閉可能。
 頭の配色が違うのはアレンジというかただの勘違いです。

 鎧を装着した武者幻龍。

 合体した龍神形態。こっちの形態のプロポーションは悪くないと思います。後ろから見るとガンダム顔の眼がチラ見えしていますが。
 腕と腰の可動はこの形態でも残りますが、首は回りません。

※追記(2010.01.04.)
 脚を足首で切断して関節を追加してみました。

 足首関節は関節技ボールジョイントの小さいのを使用。変形のために必要な爪先の曲げ軸を残すとカカト付近にしか関節を仕込めるスペースが無いので、そのようにしています。
 あとスネは左右を逆にして開脚の角度を稼いでいます。
 とりあえず脚が長いのに開脚できないという問題は解消しましたが、関節を隠すようなパーツは付けなかったので足首付近がスカスカです。

 武神編の他のキットと並べるとやっぱり違和感がありますが(主に頭の大きさ)、体型を揃えようとすると変形ギミックを殺したうえで頭をほぼ新造する羽目になるのでこの辺で妥協しておきます。

 で、龍神形態。

 

■No.344 織田信長頑駄無 (2009.09.13.)
 第六天魔王とか自分で名乗ったせいでこの手の役割を振られがちなノブさんです。・・・いや、シリーズのボス的な扱いなのかと思ったら説明書では開幕即本能寺炎上敦盛でしたが。
 あと他のキットと違って○○(武将名)の魂が乗り移ったという記述が無かったり武力統一を目指したのには何か別の目的があった的なほのめかしもあったりしますが、他にストーリーの媒体が無い武神降臨編でこの辺が掘り下げられることはあるのかしら。

 頑駄無大将軍(頑駄無異歩流武版)がベースキット。前立てと旗竿の他に雑兵も追加されていますが、メッキが廃止されたので値下がりしています。
 金メッキだった部分とパールイエローだった部分はまとめて黒のグロスインジェクションになっています。そのため通常のプラより弾力が無く硬いので、若干組みにくくなった部分も。あとクリアパーツは緑から赤に。

 軽装。関節構造は隠密に近いですが、股関節は横ではなく縦接続で手首はポリパーツ入り。相変わらず鎧を着ると腰が回らなくなります。あと頭の大きさは烈伝キットと同等ですが、体は大型化しています。
 鎧の互換性に関しては、信長(大将軍)は信玄(烈火)の鎧を全部装備できるけど逆は一部が装備不可となっています。
 鎧を着た状態で露出する部分に黒と紫を増やしてみたのですが、見えない部分は設定のままにしたのでバランスが悪いです。

 鎧装備。前立てと色の変更だけなのにものすごい悪者っぽさです。
 鎧パーツのうち肩の中身や背中の羽根の基部側面等は黒ではなく水色成形ですが、写真では黒く塗っています。
 ディティールに合わせてもっと色分けを増やそうかとも思っていたのですが、成形色がきれいで勿体無いので結局あまり塗っていません。

 元キットも大将軍には珍しく大砲や大型の剣を持っていなかったので、付属武器は刀(長谷部国重)と鞘のみ。説明書にはこの刀について、他の武将の武器解説と比べるとアレな逸話が記載されています。

 直江と違ってスプリングは削除されておらず、肩装甲のフィンは基部をスライドさせると連動して展開します。

 展開したフィンを後ろに向けた飛翔形態。

 雑魚。1体のみ付属。前後2パーツ構成で、暴留と同様に縦や横に連結が可能。
 笠の「お」の文字はシールが付属し、さらに暴留用の「た」と「う」のシールもおまけで付属します。

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system