SD戦国伝 武神降臨編 その3

■No.350 伊達政宗頑駄無 (2009.11.22.)
 割と早い段階でデザインが発表されたのに後回しにされていた伊達さんです。同時に発表されたのに現時点でまだ発売予定が無い人やイメージイラストにはいたのにどの武将になるかすら不明の人もいますが。
 説明書の台詞はパーリィの人ほど極端ではないですがカタカナが多めになっております。やはり武神降臨編の作中での事象は大筋では史実に沿っているようで、南奥州を政宗頑駄無が統一した頃には豊臣秀吉頑駄無が関東以西を制圧していたとのこと。

 烈伝の隠密忍者農丸の流用キット。例によって追加パーツはパールイエロー単色成形のランナー1枚です。
 直江と同様にメッキは省略されていますが、追加パーツが兜3・武器1・旗竿に加えて雑兵の暴留も1体付属して価格は据え置きと、武神降臨編の中では比較的お買い得な内容になっています。
 そして農丸の兜に付いていて政宗では丸ごと余るシーサーには小十郎という名前が設定されたのでした。つまり片倉景綱は小動物扱いですか。

 軽装。他の烈伝キットでは共通して胴体正面にある頑魂が無くなっていて、代わりに背面に丸い玉っぽいものが付いています。
 可動箇所はこのサイズの限界というくらい盛り込まれています。鎧を着ると無意味になる部分が多いですが。
 眼帯は着脱可能で、信玄や信長にも取り付けることができます。
 手首は拳以外に左右それぞれ1つポーズ付きのが付属。接続はプラ軸です。

 武者形態。兜はチョンマゲ部分と前立てが新規パーツ。
 農丸の流用なので配色は左右非対称がデフォルトになっています。足首装甲は色分けされていないし胴鎧も白単色だったりで塗装しないと中途半端ですが。
 なんか政宗→派手好き→左右非対称ということらしいので色分けを増やしたり一部にメタリックブルーを塗ったりしてみました。
 信玄や信長と同様に鎧を着ると可動範囲が制限されますが、腰は鎧をつけた状態でもある程度は回ります。
 ところで背中の玉には「農」と書いてあります。

 武器は農丸の巨大な十字手裏剣が丸ごとと、あとこれも農丸の銃剣(ということになっているよくわからない刃物)にパーツを追加した刀・鞍切影秀が付属します。刀は新規パーツの刃を銃剣の肉抜き穴に取り付ける構造。

 手裏剣は分解して四刃剣と1対の水蜘蛛になりますが(※いずれも農丸での名称で、政宗では特に固有名なし)、パッケージや説明書を見る限りでは十字手裏剣形態そのものが無かったことになっていて分離形態がデフォルトのようです。
 四刃剣は4つとも外観はほぼ同じですがそれぞれ異なるギミックを搭載していて、うち3つは銃、鎖分銅、鋏に変形。残り1つは小刀を内蔵しています。

 で、これらのパーツを全て装着した全武装形態。この形態では右手を外して武器と交換しています。

 政宗では四刃剣のうち2つが背中に付きますが、農丸ではこれを足に付けていました。

 説明書では手裏剣への合体は記載されておらず、唯一記載されている合体形態がこの巨大盾。農丸ではこの形態を盾ではなく武器として使っています。

 パーツ形状の変更は無いので、十字手裏剣に合体させることも可能です。

 ジョイントの軸径はだいたい統一されているので任意に組み替え可能です。キットを2セット用意すれば六爪流でパーリィ的なこともできそう。独眼竜は伊達じゃないんだぜ。

 四刃剣を背中に全部付けて羽根っぽく。間に水蜘蛛を挟めば何個でも追加できるので、複数買いすれば6枚羽だろうが12枚羽だろうが(保持力や重量バランスを無視すれば理論上は)可能です。

 おまけの青獅子・小十郎と暴留。小十郎は追加パーツのせいで兜への取り付けは不可能になっていて、そのまま飾る以外の使い道は特にありません。

 暴留は笠の文字が伊達の「だ」ですが、文字のシールは付属するものの従来の雑兵と違ってパーツには文字のモールドが入っていません。あと付属の眼シールの色が違う(緑ではなく青)以外は信玄・謙信付属のものとほぼ同様。

 赤兎バイクに乗せるのが定番っぽいのであえて別の人を使ってみました。筆頭、それ軍馬やない。教官や。

 

■No.354 豊臣秀吉頑駄無 (2010.01.09.)
 武神降臨編は烈伝とイボルヴからの流用シリーズかと思いきや、ここに来て旧戦国伝からの流用キットです。千生大将軍がベース。
 ところで説明書によると信長頑駄無は史実に沿って光秀に討たれたようですが、名前の表記は「明智光秀」のみで「頑駄無」とは付いていません。

 今回の新規パーツはランナー2枚で、雑魚のみ別ランナーになっていてランナータグの表記は秀吉ではなく「SD 足軽兵雑魚」になっています。
 追加パーツはそこそこボリュームがありますが、あの大量のメッキが廃止されてお値段据え置きです。ただし元キットでは不透明・非メッキの銀色だったパーツがラメ入りクリアーに。
 千生大将軍で白かったパーツはパールイエローになっていますが、追加パーツと白かった流用パーツは成形色が微妙に違います。

 流用パーツの方が若干明るい色で、表面に光沢があって機武帝セットに近い質感です。他にも光沢ブラックやクリアパーツが採用され、全体的に硬くて弾力が低いプラが多用されているので破損には注意した方が無難っぽいです。
 ところで流用パーツは三国伝外伝と同様にタッチゲート仕様に金型が改修されていますが、ランナーロック部分では手もぎは無理なのであまり意味が無いような。

 あと、今回は脚に延長パーツが追加されていますが、左右の脚が根元でつながっていて胴体内部に固定され、元々胴体内に入っていたポリパーツがスネ下端に移動するという構造で、要するに可動箇所は元からの関節が下に移動しただけで全く増えていません。
 で、荀ケの胴体だけ切り刻んで流用した関係でポリパーツと脚はそのまま残っていて他に使い道も無い状況だったので、このボールジョイントを胴体と脚の接続部に転用することにしました。脚を根元から切断して荀ケの脚の付け根のボール軸を丸ごと移植、胴体側には普通にポリパーツを入れて接続。
 ・・・まあ、実際にやってみたら案外ポージングに大した改善は無かった気がしないこともないという結果ですが。
 あと腕は長さがそのままで脚に対して短いので、肘にコトブキヤABSユニットの箱状二重関節を入れています。最初はシンプルなL字ジョイントを使ったけど作業中に折れたので交換ついでに強度の高そうな箱状に変更。
 それとヴェスバー的な武器と腕との接続は相変わらずスプリングと円筒ジョイントの選択式で、どちらを選んでも収まりが今ひとつだったのでL字ジョイントで接続しました。

 そういうわけで写真は全て改造後ですが、まずは軽装。・・・追加装甲装備後が前提のバランスだったのか、元キットの時点で腕パーツが短いうえに細いので、そのまま伸ばすとどうにもヒョロいです。
 しかも腕装甲用の軸穴を残したまま関節軸を入れようとするとスペースの余裕が全然無いので、多少の形状の違いは無視して丸ごと別のキットの腕を移植した方がよかったかも。
 眼やマスク、足先にはシールが付属しますが、成形色はほぼ真っ黒。黒いパーツは信長の鎧と同様の光沢プラですが、金型が古いせいかパーツ表面が若干荒れ気味で光沢感が今ひとつ。
 クレオスのメタリックレッドがあまりメタリックじゃないのでクリアレッドとシルバーをベースに色々足して調合して作ってみた色を鎧に使っていますが、金属光沢はあるし隠ぺい力もあるけど赤なのかというと違う色のような気もするアレな仕上がりです。

 武将モード。兜にはシャチホコの顔部分を丸ごと覆うパーツが付き、さらに後頭部にもパーツが追加されています。側面に4つあったシャチホコのヒレのうち2つは基部を追加パーツの取り付けに使うため余剰に。
 兜の基本的な形状がどう見てもシャチホコなので、前後の追加パーツを付けても横から見るとシャチホコです。
 元から背中が重いうえに後頭部がさらに重くなって、しかも脚が伸びて重心が上がったせいで安定性はあまりよくないです。

 元々胴体がかなり大きかったのもあって、脚の延長で体格はシリーズの他のキットに近づいています。

 付属武器は流用元と全く同じ。この形態での武装はヴェスバー的なものとその砲身に収納される双剣、長柄武器。武神編ではメイン武器以外は流用元キットでの名前を使い回す場合が多いですが、これに至ってはそもそも名前が記載されていません。
 ヴェスバー基部に関節を追加したので、腕を水平にしなくても砲口を正面に向けられるようになりました。

 強化パーツが組み替えで変化する大爆火蜥蜴(ダイバサラマンダー)。名前は千生からそのまま引き継いでいますが、武神編における設定は特に記載されていません。顔に相当するパーツはこの形態以外では余剰に。

 千生鳳凰(の色違い)。特にパーツ削除は無いのでこのキットでも組み替えが可能ですが、説明書ではスルーされています。でも説明書の千生大将軍紹介スペースでは写真付きで言及されているという。

 超武将モード。兜以外は千生における大将軍形態と同じものですが、兜のパーツ追加が無くなったため頭は通常の武者形態から変化がありません。
 背中がさらに重くなっていて、やや前傾させないと自立できません。

 武器はやはり千生大将軍と全く同じ。長剣のみ三日月宗近という名前が設定されています。あとヴェスバー上部に大砲が追加され、長柄武器に余ったクリアパーツが装着されます。
 大砲はスプリングが削除されて発射ギミックが消滅、弾丸(クリア成形)も余剰パーツ扱いになっています。

 おまけの雑魚。笠の文字は「と」ですが、政宗の暴留と同様にモールド無しでシールが付属。それ以外は信長付属のものと同じ仕様で、独立ランナーになっても成形色は相変わらずです。

 信長と並べてみました。

 

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