新SD戦国伝 伝説の大将軍編 その1

 新SD戦国伝2作目で、地上最強編の直接の続編。年代もあまり開いておらず主要キャラがそのまま続投していますが、続編で世代交代をしなかったのは○伝以外ではかなり珍しい事例だったりします。
 今までのシリーズと違って流用アイテムが激減している一方で、特定アイテムに付属する強化パーツを前作のキットに移植することでその後の姿を再現できるという連動ギミックが導入されています(主役3人は全員新規設計で再登場していますが、残りの6人全てにこのギミックがあり)。
 また、大将軍とDXナイトガンダム以外では初の1000円超えキット(1500円の轟天)が登場していますが、大半のアイテムは500円のままです。

 設定面では各キャラに心・技・体の3つの能力値が設定されているのが特徴です。あとデザイン面では、このシリーズから一部キャラの軽装状態の頭に毛が生えてスキンヘッドではなくなっています(前作の白龍とかも毛があるっぽいですが)。私はリアルタイムでは既に引退していた時期なので、最初にこの辺のブツを見たときはかなりインパクトがありましたよ。

 

■No.109 烈光頑駄無 (2008.02.11.)
 地上最強編第2章主人公・衛府弓銃壱のその後の姿にして伝説の大将軍編主人公。修行の末に弓・銃と刀に加えて格闘技も習得してパワーアップしたという設定。
 伝説の大将軍編ではキャラに心・技・体のパラメータが設定されていますが、この人は主役チームでの体担当。・・・つまりゲキレンジャーで言うと赤い子ということか。
 なお、本来は轟天から三烈神の鎧のひとつ・「烈光の鎧」を授かって烈光頑駄無になるわけですが、残り2人も含めてキットの名称は三烈神の鎧装備時のものになっています。このキットに付属するのは闘破の鎧。

 軽装。兜の前立ての一部を外して頭に直付けしています。あと地上最強編ではツルツルだった頭に毛が生えました。
 後の飛駆鳥と同様に脚の基部が斜めになっていて、脚が横に上がるようになっていて蹴りポーズができる反面脚をまっすぐ下に伸ばしにくくなっています。写真では軸とポリの干渉する部分を少し削ってみました。あと腕基部のポリに若干遊びがあって肩が少し横に上がります。

 三烈神の3人および轟天に付属する計6種の鎧には共通デザインの名前入り台座が付属します。鎧の接続方法やパーツ数が違うので細部の形状はそれぞれ違いますが。
 右の弓銃壱は軽装からさらに外せる装備を全部外した状態。

 闘破の鎧装備。衛府弓銃壱がやけに独特だったのに対し、かなり素直なデザインになっています。兜に穴が開いていて地肌が見えるのは独特ですが。
 武器は刀とトンファー、あと厳光の弓という弓なのか銃なのかよくわからないものが付属。小次郎っぽい烈空との対比で武蔵的イメージがあるけど刀は1つだけです。
 トンファーと弓はバックパックに装着可能。

 やっぱりSD体型、特に初期のスネが無いスタイルで格闘ポーズは難しいような。

 轟天に付属の烈光の鎧を装備。左の写真が購入から数年経った状態ですが見事にきれいな緑色です。で、右のは上からクリアブルーを塗った状態。一応青く見えなくもない・・・かなあ。

 

■No.110 轟天頑駄無 (2008.03.01.)
 大将軍がいない時期が続いていた天宮を統治していた武人。大将軍復活までの頑駄無軍団の指導者でもあり、前作中ボスの大蛇飛駆塞虫が荒らした国の復興も行っていたらしいです。
 結晶鳳凰から三烈神の鎧を授かり、それを衛府弓銃壱ら3人に託しています。さらに頑星刃が装備している鎧を転送したのも彼で、主役チームの鎧提供係。ところで転送って軽く流されていますが割とすごい能力のような。
 悪無覇域夢山へ向かう主人公チームには同行していないため出番は少な目です。
 後に新生大将軍(烈光)と結婚する姫天の父親で、続編での大将軍の家系は彼の直系。さらに超機動大将軍編に登場する魔星の兄でもあるので、シリーズ中期の主要キャラの多くと血縁関係にあります。

 キットは大将軍や大光帝を除くBB戦士の最高価格を更新する1500円(税別)の大型アイテム。ホログラムシールにクリアパーツ、蓄光樹脂と特殊素材も色々入っています。

 軽装。大型キットには珍しく変形等のギミックはありませんが単純にでかいです。三烈神の鎧との対比からして素でこの体格のようですが、大将軍や機動武者、鉄機武者等を除くとシリーズ一番の巨漢。
 腕は肩の他に手首がポリパーツの軸関節、肘にボールジョイント入りですが、肘はあまり曲がりません。
 眼は通常のホイルシールと箔押しホログラムシールの2種類が付属します。写真では自分で塗って描いていますが。あと肩の丸いパーツは蓄光樹脂です。
 ところで顔のモールドはヒゲと眉毛なのでしょうか。

 サイズ比較。体格は倍くらい違います。

 付属の三烈神の鎧。なお、特殊素材のうちクリアパーツはこの鎧の他には銃の弾丸のみで、轟天本体には使用されていません。

 ついでに三烈神の中の人の鎧。

 フル装備。本体の防具は兜だけで、肩と背中に三烈神の鎧が付きます。
 兜の文字は他の部分とは別の透明地シールが付属しますが、気泡やシワを出さずに貼るのは難しいというか私は失敗しました。

 武器は鞘付きの両刃剣と銃が付属。グリップの軸径が太いので500円キットとは互換性がありません。

 三烈神の中の人と鎧を交換した状態はこんな感じ。やや地味です。

 あとボンボンのムックに三烈神の鎧の台座部分だけ装着したイラストがあったので、それを参考に塗ってみました。

 

■No.111 烈破頑駄無 (2008.02.16.)
 三烈神の一人。本名は月光頑駄無で、烈破頑駄無というのはこのキットに付属しない烈破の鎧(轟天に付属)装備時の名前。なお、キットに付属するのは忍武の鎧。
 主役チームでは心・技・体のうち心担当の人。轟天に仕える忍者で、百れろと同期。鎧の形状等から元ネタはRXF-91のようです。
 烈光が大将軍になった後は隠密副将軍になったという設定があるものの、続編ではろくに出番がありません。あと超機動編の武零斗の父親ですが、親子で瞳の色が違う理由は不明。

 設定上の軽装形態と、外せるものを全部外した状態。胴体が上下分割されていて腰が回りますが、この軸はポリではなくプラのかみ合わせです。烈空のポリパーツが1個余るので移植できないかと思ったら軸径が全然違うので無理でした。

 忍武の鎧装備。おおむね白と黒が基調ですが胸だけ青が入るというちょっと変わった配色です。あと軽装の仮面は後頭部に付いています。

 武器は両腕の固定武器の他、刀が2組と銃が付属。これらと刀の鞘の組み合わせで銃剣、薙刀(刀の入った鞘にさらに刀を接続)・風車剣(鞘の両端に刀の刃を出して接続)への組み替えが可能です。
 あと胴鎧は1パーツですが、腰から少し浮いているので装着した状態でも腰はある程度回ります。

 烈破の鎧装備。蓄光樹脂が採用されていますが、デザイン的には他の2つより地味なような。
 両肩のフィンっぽいパーツが開閉。あと後頭部が百式改っぽいです。百鬼丸は烈破の遠い兄弟子にあたりますが、その辺が関係していたりするのでしょうか。

 

■No.112 烈空頑駄無 (2008.02.23.)
 三烈神の一人。本名は流星頑駄無で、例によって烈空の鎧は付属せず、剣聖の鎧が付属。
 主役チームでは心・技・体のうち技担当の人。弓銃壱の修行仲間。武器名からも元ネタはネオガンダムで確定です。
 後に剣聖副将軍に出世したものの例によって出番はほとんどありません。あと息子があの羽荒斗だという事実から教育方針に多少の疑問が無いこともないです。

 軽装形態。他の2人と違って軽装時に顔や腕に装着するパーツはありません。
 上腕に関節が入っています。天地とかと同じ構造。
 あと肩の赤と青が設定と逆になっていますが、これは意図的なアレンジではなくて素で間違えました。

 剣聖の鎧装備。兜の後頭部がちょんまげを通せるように割れているので、そのまま着脱可能です。

 武器はかなり長い刀と、その鞘を兼ねる邪射鳥(ジーバード)が付属。

 烈空の鎧装備。1人だけ特殊素材とは無縁ですが、羽根のおかげで見た目は派手です。
 烈空の鎧の成形色はガンジェネシスの青い人や鷺主と同じ、よく見るとメタリック的な粒子が見えないこともない青です。写真ではメタリックブルーで塗装しています。

 で、三烈神集合写真。

 

■No.113 風車の百式とうっかりざくれろ (2007.12.09.)
 殺駆三兄弟以来の「500円サイズでフルキット2体入り」仕様。2人とも殺駆雲斎の弟子で烈破頑駄無とは同期。風車は後に百烈将の説明書で優秀な百士貴一族の例外として紹介されているくらいで、まあ2人ともアレだったようです。
 次作の超将軍編でも顔見せをしている他、2人揃って○伝2で再登場しています。
 同梱されている風雷の神器は前作で弓銃壱に同行していた武者全武装頑駄無と武者激闘頑駄無をそれぞれ風刃頑駄無、雷刃頑駄無にパワーアップさせるための装備。2人はそれぞれ赤流火隠、影舞乱夢で修行していたという設定ですが、神器そのものは天宮で入手しています。ストーリー上は神器と百れろの関連性は特に無かったような。

 キットは同じく前作キャラ用パーツ同梱の白龍大帝と阿修羅王に対し、本体が2体入りになっているのに強化パーツのボリュームも最大級で、つまり百れろ自体は割とスカスカというか、まあ。
 通常版はダークブルー+パールイエロー+メッキの3色。○伝2の俗称すごろくセットにはイエローのランナーもメッキになったリカラー版が同梱されていますが、パーツ割りの都合で百式の顔と腕は非メッキで実に半端な感じです。

 風車の百式。兜、肩鎧に加えてバックパックまで一体化されていて軽装にはなれません。ポリパーツは標準の5個入り。
 イラストだと首に赤いマフラーを巻いていますが、キットでは首の後ろとバックパックに一体化しています。

 武器は風車と刀。刀の鞘に唯一のメッキパーツがあります。風車は1パーツ構成で、回転したりはしません。

 うっかりざくれろ。メッキもポリパーツも無いあっさり仕様です。頭の側面から脚が生えていて、さらにその脚から腕が生えているという独特の構造。
 戦国伝の頃のBB戦士は今と違って肉抜き穴の露出は極力避ける傾向の設計でしたが、これの脚は1パーツ構成で後ろはスカスカです。
 特にギミックはありませんが、肩はボールジョイントでヒジ(というか鎌の付け根)も曲がります。

 で、おまけというかパーツ構成的にはむしろこっちがメインっぽい風雷の神器。2人分の前立て、ツノ、肩鎧(片側)、武器がセットになっていて、残り2組の脇役用強化パーツよりボリュームが格段に上です。
 なお、HJ別冊の写真ではこの状態で刀を装着していましたが、あれは神器の一部ではなく激闘に元から付属するものです。
 風刃、雷刃ともに兜の前立てと側面のツノ、片側の肩鎧と手持ち武器で装備一式になります。また、余った本来のメッキパーツの一部は武器に装着可能です。通常版のメッキパーツは前立てのみですが、すごろくセット版だとパーツの大半がメッキになります。
 なお、兜を一旦分解しないと換装できないので接着していたら換装不可能ですし、パーツの破損にも注意が必要。というか私は激闘の兜のピンが折れました。あと追加パーツ以外の部分に貼るシールも付属。

 風刃頑駄無。追加武器は発射ギミック付きの風撃砲。デザインはMS-Xのバストライナーの主砲が元ネタのようです。
 ちなみに側頭部のツノの他、右肩から斜め下に伸びているフィン状のパーツも可動になっています。

 雷刃頑駄無。追加武器は雷撃槍。あと腰に付けていた刀が左肩に移動します。
 槍はそのままだとちょっと貧相ですが、余った激闘のメッキパーツを装着すると一気に大ボリュームかつ派手に。

 で、2人分の武器を合体させた風雷凄砲(プラズマカノン)。というか説明書に名前と設定画は載っていますが組立図では全く言及されていないので、最初はこの形態があることに気がつきませんでした。
 名前以外の解説が無いのでよくわかりませんが、とりあえず合体武器なので2人で持たせてみました。

 そういうわけで激闘&全武装コンビの武器セットとしては実にいい感じなので、再販でお買い上げの際にはついでに確保しておくのも悪くないのではないかと思います。風れろも武者シリーズでは貴重な脇役要員ではありますし。

 

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