SD戦国伝 初期BB戦士流用キット
「SDガンダム」が付く前の初期BB戦士6体の一部パーツを差し替えて武者シリーズに転用したキット群。明らかにプロポーションが違っていたり説明書漫画も別の人だったりで色々浮いています。
共通の仕様として、元キットにあった射撃用の標的パーツは削除されています。また、本体も金型を加工して鎧を付けるためのジョイントが追加されています。
本体は流用元のBB戦士としても組める仕様になっており、そのためか上記の金型加工のためなのか初期BB戦士6体はこの武者版の発売以来再販されていません。
■No.30 ムシャカゲガンダム (2011.05.07.)
BB戦士の通しナンバー1番を保有するガンダマンの流用。
初期BBはSDではないため頭身が高めで、そのまま並べるにはかなり無理がありますが、ガンダムタイプに関しては脚を丸ごと新規パーツと交換して身長を縮める措置がとられているため、ある程度は違和感が解消されています。
ただ、初期BBとSD戦国伝の新規キットでは武器のグリップの軸径が異なるため、武装には互換性がありません。
本体の成形色は単色ですが、流用元が白かったのに対し青に変更されています。新規の追加パーツは白(昔のガンプラによくあった薄緑)。青い部分の大半は白と赤と黄色で塗る必要があるので塗装がけっこう手間です。
なお、イラストだと胸に武者っぽい模様が追加されていますが、キットでは造形されていないうえにシールも付属しません。
で、本体部分は普通にガンダマンとして組んでみました。
腕には鎧の取り付け軸が追加されていますが、切断しました。
さすがに古いキットだけあって普通に組むと合わせ目がガタガタなのである程度整形しています。
初期のSDガンダムのような眼の下の赤ラインを省いたアレンジともGジェネ以降のリファイン版デザインに準拠した造形とも異なる、独特な顔をしています。
胴体の大きさはSD版と大差無かったり。
ガンダマンとしての武装はバズーカとシールドのみ。バズーカにはBB弾発射ギミックがあります。
可動箇所は首と手足の付け根ですが、脚は縦軸ではなく横軸なので前後に動きます。なお、ポリパーツは入っていません。
バズーカ右側には発射ギミックのレバーがありますが、左側にもノズルのようなディテールが追加されています。
続いて、余った新規パーツをGアーマーの中の人に組み付けてみました。
脚パーツは基部ごと交換して縦軸接続に変更されているのでそのまま流用できそうな気がしましたが、実際には軸の位置関係が違っていて取り付けすらできないので軸を切断して打ち直しています。
あと首も別パーツ化されている軸をポリパーツに交換すればいけそうな気がしましたが、やっぱり位置関係がおかしくて顔が妙に前に出てしまうので軸受け穴を別途掘っています。
肩鎧はちょっと位置が下になってしまいますが、一応無加工で装着可能。
で、武者ガンダムと並べたときの違和感が軽減できるかと思ったら、頭の大きさがかなり違ううえに武者と素ガンダムの胴体のボリュームにもけっこう差があったので、結局パーツの形状に手を入れないとどうしようもないっぽいです。
本来の流用元&今回の流用元との対比。
新規パーツでナギナタが追加されています。というか武者っぽい武器はこれ1個だけ。
軸径が合いませんが、持てるように削りました。
というか余計なことはしないで素組みした方がバランスがよかった気もしますが、一応ガンダマンを普通に組んだうえで余ったパーツをリサイクルするという目的でもあったので。・・・いや、量販店で300円しないんだからやっぱりもう1個買えばいいんじゃないかという気がしないでもないですが。