新SD戦国伝 超機動大将軍編 その1

 新SD戦国伝4作目にして最終作・・・ですが、次作の「超SD戦国伝 武神輝羅鋼」も時代の連続した続編なので別に完結編とかではないです。Gガンダムでガンダムが大量に登場したおかげで、久々にTVアニメに登場したガンダムをモチーフにした武者を主体に編成されたシリーズになっています。その一方でマイナーなZUやガンダムですらないゼオライマーがこっそり紛れ込んでいる辺りがステキ。
 ちなみに物語的には要約すると大将軍一族のお家騒動で、主人公は大将軍そのものにはならなかったりと、何か他のシリーズより規模が小さい話のような気も・・・。また、設定面では他のSDオリジナル作品との関連が暗示されています。

 

■No.141 武者號斗丸 (2007.11.17.)
 超機動大将軍編主人公。飛駆鳥の実弟・舞威丸の成長した姿で、闘覇五人衆のリーダー格。
 超将軍編ではまだ子供だったけど戦闘に参加して死にかけたうえに大鋼を操縦したけどその愛機はお星様になり、成長すると兄貴の代わりに内乱を収拾すべくかつての味方に命を狙われながら東奔西走した挙句に大叔父と殺し合いをし、本人は「超機動大将軍の操者になった」だけで大将軍にはなっておらず、超機動編終了後は国に戻らず消息不明になり、それから一説によると日本でラーメン屋台の営業を手伝う羽目になったという話もあったりしつつ、死んだ弟子を救うために一体化して自身の意識は一時的に消滅、意識と記憶が戻って復活したと思ったら天界に行って(というか逝って)しまったという何が何だかわからない波乱の人生を送った、戦国伝シリーズ主人公の中でも不幸の一番星。
 しかも本来は弟子の天零と一体化した姿である獅龍凰のキットの中身が新號斗丸だったために「弟子から主役の座を奪った師匠」呼ばわりされたり、あと○伝のせいでロリコン呼ばわりされたりもしています。

 キットは白・青の2色+メッキで、他に設定上の師匠でもある爆流と同様にガラス玉を採用しています。

 軽装。例によって頭には毛が生えています。

 武者形態。陣羽織っぽいデザインが特徴。

 スーパーモード・爆熱の陣。肩鎧、バックパック、兜からフィン状のパーツが展開します。BB戦士では比較的レアな差し替えなしの完全変形で見た目の印象も大きく変わるのがいい感じです。
 ただ、背面の羽根の一部が肩から生えているので、腕を動かすと羽根のフォルムが崩れるのは難ですが。

 武器は刀が2つ。鞘はバックパックと一体化しています。

 武零斗と羽荒斗、天鎧王の付属パーツを装着。石破天驚剣は見本写真や設定画が無いので武零斗のコミックワールドを参考にてきとうに塗っています。なお、頭のパーツを装着した状態だと頭部の変形ギミックが固定されて通常形態に戻せなくなります(パーツの着脱は可能)。あと写真では貼っていませんが、武零斗には肩に貼るシール(號斗丸付属のものとは別デザイン)も付属しています。

 

■No.142 鉄機武者鋼丸 (2007.12.22.)
 超将軍編に登場した爆流が製造した鉄機武者。キットは後で爆進丸にパーツが流用されていますが、設定上は先に爆進丸を作ったけど制御系に問題があったのでとりあえず爆進丸は置いておいて改良型の鋼丸を作り、鋼丸は超機動編で大破してしまったので輝羅鋼編ではお蔵入りしていた爆進丸が改良されて登場し、爆流は鋼丸の修理に取り掛かったという記述もあったものの結局コミックワールドでは最後まで鋼丸が復帰することは無かったのでした。
 Gガンダムがメインの超機動編にあっていきなりキット化されていないようなマイナー機のZUを持ってくるあたりに妙なセンスが炸裂していますが、後でさらに豪快な天鎧王が控えていたという。

 キットは税別1000円で、箱のサイズも大き目ですがパーツのボリュームがさらに過剰で一部のランナーが若干曲がっていたりします。メッキ+いろプラ仕様でクリアパーツもあり。

 通常形態。変形ギミックの都合で首は固定です。あと腕はヒジにも関節がありますが、この形態だと実質固定です。

 手持ち武器は刀と大目牙閃光銃(オメガビームライフル)が付属。刀はグリップ形状が特殊で他の武者と互換性がありません。ライフルはZUに合わせて逆手持ちに設定されていますが、下にもグリップがあるので順手持ちも可能。

 目牙守羽多(メガシューター)形態。爆進丸はこの形態で背面に標準サイズの武者を乗せられるように改良されていますが、鋼丸には乗せるスペースが用意されていません。

 金剛鋼丸形態。股関節は他のBBと同様にボールジョイント1個の縦接続なのであまり大きく動きませんが、他はそこそこ動きます。手首が回らないうえに武器穴とヒジ関節軸が並行なので武器の構えポーズは制限されますが。

 あと手首からガトリング砲が展開するギミックあり(SD形態でも展開は可能)。銃口部分は平面+シールなのでピンバイスで開口しています。

 さらに全身をバラバラにして闘覇五人衆の強化パーツになります。具体的には頭・胸部が號斗丸対応の目牙走機(メガライダー)零零八式に変形、両腕を爆炎龍砲として輝龍に装着、腰〜SD形態の脚を鷺主に装着した聖天馬形態(ペガサスモード)、脚のスネから下を爆空乱散破天として冒流刀に装着、真紅主は余ったライフルを手に持ちます。何か1人だけ扱いがぞんざいな気もしますが。

 

 そういうわけで写真を。

 

■No.143 輝龍頑駄無 (2008.03.15.)
 影舞乱夢の龍牙一族の出身で、地上最強編の青龍頑駄無の甥。
 闘覇五人衆のうち3人は魔星に掌握された頑駄無軍団に所属していたため当初は上からの指示で號斗丸と敵対していましたが、輝龍だけは単に強敵と戦いたいという個人的な理由でたまたま出会った號斗丸にいきなり喧嘩を売っています。そして実力を認めるなり號斗丸にすっかりなついてしまって鋼丸が嫉妬して三角関係になるのでした。ちょっと誇張していますが別に嘘は書いていないよ。
 號斗丸をアニキと呼んだりするあたり元ネタの中の人のイメージが入っているようですが、SDは体格や年齢の差が見た目でわかりにくいので他のキャラより若いのかどうかは不明です。
 成形色は白、パールイエロー、緑メッキで、あとガラス玉が付属。

 軽装。頭といい武器といい孫悟空風味です。旅姿は存在しないというか、軽装で棒を背負った状態が旅姿に相当するみたい。
 真紅主と同様に上腕にポリパーツが入っています。

 武龍の鎧。余剰パーツなしで鎧だけでこの形を組めます。

 武者形態。胸に付く龍の口の中にもメッキパーツ入りです。前立てはガラス玉入りで、奥に「輝」の字が書かれたホイルシールを貼る仕様。
 追加された3個入りポリパーツのうち2個が上腕に入っていますが、残り1個はバックパックの旋風棍を取り付けるジョイントに入っています。軽装だと背中のプラ穴に直挿しですが。

 武器は棒的な旋風棍と刃物っぽい双龍牙が付属、合体して旋風龍牙戟になります。

 スーパーモード・超龍の構え。龍に変形するのではなく両腕を龍に見立てるという割と強引なギミックですが妙に格好いいです。なお、肩装甲はジョイントも含めて左右で同じ形状なので、龍の頭としっぽを入れ替えたりキットを2個買って両腕とも龍頭にするといったことも可能。

 

■No.144 武者真紅主(07.03.31.)

 闘覇五人衆の不人気筆頭というか武者シリーズでも屈指の不人気キットの一つ。・・・というか実際うちの地元でも超機動編の当時品はほぼ売り切れで唯一こいつだけ大量に残っていますが、キャラ付けはともかくデザインはそんなにひどくないと思うのですが。
 原作に相当するGガンダムでもバンダイはローズとボルトを冷遇してシャイニング・ドラゴン・マックスターの3機を主軸に商品を展開していたのですが、他の2機と比べるとマックスターって明らかにイロモノだよなあ、肉襦袢だし。実際当時から不人気だったし。

 前作に登場した鉄斗羅頑駄無の弟子という設定ですが、前作での鉄斗羅さんの男前っぷり(爆流のコミックワールド等参照)を知っていると思わず「どうしてこんなことに」と呟かずにはいられない陽気な偽外人キャラです。いや外人なのは本当ですが自分のことを「ミー」とか言うですよ彼。武者化に伴い肉襦袢ギミックは無かったことになったし、見た目だけなら號斗丸以外の4人では比較的素直に武者っぽいデザインだと思うのですが。
 あとマゼラン大陸(G-ARMSの舞台)出身という設定もありますが、とりあえずBB戦士の説明書に限れば異国出身というだけでマゼランと明記されてはいません。

 軽装。超機動編キャラの大半には普通の軽装の他に装備品の一部を追加した「旅姿」形態が存在するため、真紅主も含めて何も装備していない軽装形態はパッケージや説明書に写真が載っていない場合が多いです。というか真紅主の場合は写真が無くて髪の色が不明なのでてきとうに塗っています。
 仕様は同時期の武者とほぼ同じですが、ヒジにポリパーツが入っているのが特徴。
 なお、瞳が青いのは設定上もそうなっています。影舞乱夢出身者は瞳が赤いという設定がありますが、それ以外で瞳の色が黒ではないキャラは珍しいかも。

 旅姿。写真では見えませんが、帽子の上面には星マーク付きです。

 武者形態。この鎧も鉄斗羅さんが用意したものらしいです。背中に日本刀のサヤと旅姿の帽子を装着していて、余剰パーツはありません。肩鎧が兜と干渉するので可動は他の形態より制限されます。

 ギガクラッシュフォーメーション。肩鎧についたグローブを外して手に装着する他、肩鎧そのものも肩から外して背中に移動します。普通の武者形態より肩が動かしやすいので、ヒジの可動もより活かせます。
 なお、本来ならグローブの銀色の部分にはプリズムシールを貼りますが、例によって「後で塗装しなおすかも・・・」とか思ったので貼らずに済ませました。

 そういうわけで豪快に売れ残るほど悪いキットではないと思うのですが、やっぱり他人を「ユー」とか言ったり文末に「ネ」とか付けたりするのがまずかったのか。

 

■No.145 武者鷺主 (07.01.26.)
 闘覇五人衆の一員で、異国から来た武者というか騎士。騎士ガンダム関連のスダ・ドアカ世界出身という設定がほぼ確定していますが、例によって説明書には明記されていません。
 混成チーム内の騎士キャラでキザな伊達男風という立ち位置がSDGFのゼロと被り気味です。こっちはゼロと違って作中では特にキザっぷりが滑ったりはしていませんが。
 パーツ構成はメッキ込み3色とこの時期の標準ですが、他にマントの一部が荒鬼と同様の布シールになっています。

 軽装。肩関節は腕側にポリパーツが入っていて軽装状態だと肩が90度近く上がりますが、鎧をつけるとこの可動はほぼ死にます。

 旅姿+サポートメカ・キャリバード。頭のバイザーはこの形態以外では余剰パーツになります。キャリバードは後述のキャリバーに右肩装甲を取り付けて構成されます。

 武者形態。この時期のBBでは珍しく、胸の白い部分が色分けのために別パーツ化されています。
 あと、どの形態でも正面から見えない左肩装甲の裏側に何故かメッキパーツが入っています。ボンボンの武者ムックに載っているイラストだと、このメッキパーツは投げナイフみたいな武器のようですが。

 手持ち武器はローズサーベルと、キャリバーという剣とか銃とか弓っぽい形態になる可変武器が付属。ローズサーベルは腰、キャリバーは左肩に装着可能。真紅主や冒流刀と違って刀は持っていません。

 スーパーモード・マッハウイングフォーム。左肩装甲を背面に装着、兜の後ろの装甲を差し替えています。武器はキャリバードが変形したウイングキャリバーを装備。
 肩鎧が無くなるので可動範囲は武者形態より拡大します。

 連動ギミックとしてエルガイヤーの剣を装備可能。手の軸径が同じなので他のキットでも持てますが。

 

■No.146 武者冒流刀 (2008.02.02.)
 闘覇五人衆の一員で異国出身。例によって戦国伝の設定では明言されていないもののガンドランド(ガンドランダーの舞台)出身とされていますが、横井版における「祖国は二年前滅んだ」発言がガンドランダーの展開終了に関連するネタなのか作中での事実なのかの解釈で意見の対立の種になったりもする難儀な背景の持ち主。
 鷺主がエルガイヤーの武器を使うなら冒流刀の対応アイテムはスペリオルランダーあたりになりそうなものですが、指定されているのは璽威武装。上に乗るだけで特に合体とかはしません。
 キットは銀メッキ+白+メタリックパープルの3色成形で、他に金属製の鎖が付属します。

 軽装。目尻に付いている縞モールド入りの牙っぽいパーツや後頭部のケーブル状のパーツがガンドランド的です。
 肩は腕側にポリパーツ入り+腕と肩装甲が独立していて、どの形態でもそこそこ動きます。

 旅姿。というか実質鎖を巻いただけですが。鎖は獣王のものはピカピカでしたが、こちらはちょっとツヤを落とした仕上げになっています。

 武者形態。兜の頭頂部にガンドランダー的な縞模様入りのツノがあります。

 スーパーモード・ボリュートフュージョン。背面に装着していた肩のオーバーアーマーと頭部中央のツノを追加しています。

武器は鎖でつながったライトニングブレイカーとライトニングアンカー、あと鞘付きの刀が付属。鎖付きの2つは縦に連結して槍状のライトニンググラビトンになります。

 

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