新SD戦国伝 超機動大将軍編 その2

 

■No.147 機動武神天鎧王 (2008.03.22.)
 天空武人が地上に残したというよくわからない存在。胸部あたりはクスィーの意匠が入っていますが腕の球状パーツとか必殺技ポーズとかどう見てもゼオライマーで、さらにデビルガンダムの下半身でもあるという武者シリーズでも際立って特殊なデザインの人。
 後に魔刃の下半身になったり魔刃に操られたりしていますが、魔刃の下半身になったのは本物の天鎧王ではないらしく(コミックワールド版では最初から合体状態で何の説明もなく登場しているため詳細不明)、また○伝はそれ自体がパラレル説があるので厳密には再登場した天鎧王はいずれも本人ではない可能性があります。

 成形色は金メッキ+白、青、赤で大型キットとしてはシンプルな部類。手の球状パーツはホログラム箔押しのジュエルシールです。
 キットでも上記の魔星および魔刃との合体が可能。あと闘覇五人衆用の神具(厳密には神器を装備することで闘覇五人衆になるのですが)も付属します。

 神顔形態。底面は平らなので安定します。頭頂部には魔星との合体用のアームが収納されています。このアームは機動武神形態での武器用背面ジョイントを兼ねていますが、基部の軸がかなりゆるいので固めに調節した方がいいかも。

 魔封形態。防御や省力のためではなく、前述の穴を封印するための形態という独自の役割が設定されています。

 首は回りませんが、腕と股関節は可動。
 背面に雷激剣と地宝輪という武器が装着されています。設定上はこの形態では武器を使わないみたい。なお、これらの武器は神顔形態では余剰になります。

 機動武神形態。でかくて格好いいよ。大鋼とは逆に腕が小ぶりで下半身にボリュームがあります。設定上はスネ中央に赤で塗り分けがありますが、モールドが無くてシールで処理されているので省略しました。あと靴が赤いのは個人的な趣味。

 大鋼および號斗丸とのサイズ比較。普通のガンプラで言うと1/100級です。

 関節は首がボールジョイント、上腕と肘に曲げ&ロール軸、手首が回転&内側へ曲げ可能。股関節は大鋼や鋼丸が他のBBと同じボールジョイント縦接続だったのに対し横接続(普通のガンプラと同じような感じ)になって前後方向への可動範囲が大幅拡大し、足首の接地性も悪くないので下半身の可動範囲はリアル等身に変形する武者の中では際立って広いです。
 地宝輪は手に持つ他に腕に固定することも可能。また、背中に地宝輪を付けたまま剣だけ取り外して手に持つこともできます。

 輝道天鎧砲発射ポーズ。どう見てもメイオウ攻撃です。コミックワールド版で重要な役割を果たした太陽鋼砲とは逆に、こっちはそもそも出番が無いのでした。

 続いて連動ギミック編です。

 魔星大将軍・闇獣装の陣が合体した覇道大将軍。本来は天鎧王の下からデビルガンダム的に触手が生えますが、さすがにキットではそこまでは再現されていません。
 超機動大将軍と比べるとボリューム負けするのは仕方ないか・・・とか思いましたが、金額的には同じ(1500円+1000円)なのか。下半身と馬が丸ごと余りますが。
 ただ、魔星闇獣装自身が他の武者より若干大きいのもあって、500円サイズの武者と並べる分には充分なボリュームがあります。

 魔刃と合体した魔刃冥王殿。
 基本的に覇道大将軍の魔星を魔刃に入れ替えただけです。設定上は魔刃も天鎧王も単体状態とは色が違いますが。コミックワールド版では魔刃と同時に登場している場面があるので本人ではないようです。
 身長が大幅に伸びるので長い鎌も持て余しません。

 あと闘覇五人衆用の神具。機動武神形態ではこの状態で丸ごと背負うこともできます。

 神具を装着した闘覇五人衆。號斗丸および真紅主の神具はジョイント部のみ非メッキですが、他は全てメッキパーツです。
 名称はそれぞれ號斗丸が天の神具、輝龍が炎の神具、真紅主が龍の神具、鷺主が隼の神具、冒流刀が光の神具。
 號斗丸はジョイントを首と胴体で挟み込み、真紅主はジョイントを手の武器穴に固定、他は鎧用の元々あるジョイントを使って取り付ける構造。
 もう散々既出の意見だとは思いますが、やっぱり號斗丸の胴体はカエル顔に見えます。

 

■No.150 魔星大将軍 (2006.11.18.)

 超機動大将軍編の黒幕。ちなみに前々作に登場した轟天の弟で、本来なら自分が継承できたはずの国主の座を烈光(新世大将軍)とその子供に持っていかれたことを逆恨みしたという、時代ものにはよくありそうな背景の持ち主だったりもします。・・・いや、新世大将軍は姫天(轟天の娘)と結婚していて飛駆鳥もその血を引いているので、普通に横取りでも何でもない気もするのですが。
 デビルガンダム四天王の残り3人がモチーフの三羅将を配下に持っていて、キットにも付属しています。妙に小さいですが。
 一時的に裏切っていたサイコ兄弟を除くと武者シリーズ初の敵ガンダムのキットで(地上最強編の闇大帝頑駄無もガンダムかつラスボスですが、キット化はされていません)、その希少性から後のシリーズでも再登場しています。ほとんど再生怪人扱いですが。ついでに言うと今のところ唯一の「悪の大将軍」でもあります。

 まず魔星軽装+部下3人。部下がかなり小さいのが残念ですが、まあ仕方ないかと。なお、この形態のみ魔星用の鎧が余剰パーツになります。

 で、魔星に鎧やらを付けた通常形態。マントは展開可能です。

 さらに部下3人が合体した馬(風雲再起)と、合体時の余剰パーツを取り付けた魔星のパワーアップ形態。
 そういうわけでクーロンガンダム+マスターガンダム+四天王を全部網羅してあるし、プレイバリューは高いと思いますよ。四天王の3体+合体した馬の見た目が両方ともまとまっているのも凄いし(実はウォルターのパーツを丸ごと省略しても馬は成立しますが)。

 

■No.151 武零斗頑駄無 (2007.11.23.)
 天宮の忍者軍団の頭領で隠密副将軍(烈破頑駄無)の息子。また、飛駆鳥大将軍も超機動編においては同じ鎧を装備して武零斗として活動しています。
 武零斗と飛駆鳥、羽荒斗の親はそれぞれ轟天から三烈神の鎧の一つを授かっているので、この3人は「新三烈神」とされていますが、キットではいずれも親の鎧を装備することは不可能です。

 キットは武零斗と飛駆鳥のコンパチ仕様で、軽装の頭部丸ごととフェイスマスクが2セット付属します。マスクは2種類の頭部それぞれと互換性あり。
 設定上のカラーリングは同じなので首を差し替えるだけで両方を再現できますが、胸のエンブレム(というか名前の頭文字。キットにはシールが付属)が武零斗と飛駆鳥で異なるため厳密に設定にこだわるなら両方を再現するためにはキットが2セット必要。
 あと號斗丸用の強化パーツ(結晶鳳凰っぽい飾り)とシールが付属。
 なお、軽装の中身が丸ごと○伝Vの怒貫丸に流用されています(頭部は飛駆鳥のみ)。ちなみにHJ別冊のムシャジェネレーション没デザインを見ると豪腕武者アトミックに流用される可能性もあったっぽい。

 軽装。腕に刀を固定できます。肩と腕は別パーツ化されていて、腕は上下スイングが可能。

 サポートメカ・大迦楼羅(ビッグガルーダ)。バックパックを芯に鎧のパーツを貼り付けて構成されます。余剰パーツは無し。

 武者形態+影迦楼羅(シャドーガルーダ)。大迦楼羅から鎧を外した残りが影迦楼羅になります。なお、フェイスマスクと胸装甲の取り付け軸がゆるゆるで安定しないので、瞬着等で軸を太くした方が扱いやすいです。ただ、大迦楼羅で胸装甲をバックパックに取り付ける方のはめ合わせは別にゆるくないので、胸装甲は軸ではなく穴の方を加工した方がいいかも。というか私は軸を太らせた後で大迦楼羅を組もうとして大変なことに。

 影迦楼羅のパーツも合体させた「討魔の陣」形態。

 討魔の陣から肩装甲を展開、脚に内蔵された刃物も開いた「明鏡の陣」形態。肩からフィンを開く可動軸がやけに細くて強度がちょっと不安だったり腕の刀が外れやすいうえに干渉してポーズも制限されたりで色々と落ち着きません。

 中の人の片方が飛駆鳥なので鋼鉄迦楼羅も装備可能。ということでこの写真だけ飛駆鳥の頭です。マスクを外した状態の顔は怒貫丸と同じなので省略。
 手に持っているのは影迦楼羅の羽根を組み合わせた飛影剣。

 

■No.152 羽荒斗頑駄無 (2007.11.18.)
 羽荒斗の読みは「バード」。剣聖副将軍(烈空頑駄無)の息子で天空武人の使者。後で天零が記憶喪失になった経緯にも関わっています。
 態度がでかい件で局所的に有名ですが、コミックワールドを読んでみたら終盤に登場するなり周囲の武者を敵味方問わずことごとく罵倒するというものすごい上から視線で大暴れです。何この人。
 あとコミックワールドでは瞳が青いのですが、箱絵や設定画、キット付属のシールでは普通に黒いです。私は青く塗ってみようかとも思いましたが真紅主と被るので結局黒に。

 キットはプリズムシールが付属する以外は2色+メッキの標準的な仕様。シールは例によって貼っていません。
 あと號斗丸用の武器・石破天驚剣が付属しますが、コミックワールドでは一つ前の武零斗頑駄無の回で披露された武器で羽荒斗の話には全く登場しないうえに見本写真も無いので配色が不明という地味な落とし穴があります。

 軽装。・・・何か、顔がえらい下膨れなのですが。あと腕もちょっと長すぎるような。
 肩関節のポリパーツは胴体ではなく腕に入っています。

 旅姿形態。装備品が余剰なしで全部背中に納まっています。

 武者形態。兜のおかげで下膨れ感が緩和されます。武器は刀のみで、鞘は付属しませんが腰の後面に装着できます。

 「大鳳の型」形態。ほぼ差し替えなしですが、胸の羽根だけ一旦外して上下反転させる必要があります。

 飛翔神凰形態。やけに脚がたくましいのが特徴。

 

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