超SD戦国伝 武神輝羅鋼

 

■No.162 頑駄無闇元帥 (2007.12.15.)
 四魔将の一人であり闇魔神に憑かれている邪麗がこれまた四魔将の一人・武羅星頑駄無と融合したのが闇元帥で、百鬼夜行衆の頭領。
 武羅星は飛駆鳥大将軍の息子で武威凰大将軍の弟ですが(元々の名前は武威之助)、魔星に誘拐されて育ち彼の息子を名乗っています。・・・超機動編に続いて2作連続で御家騒動かよ、と思わないでもないです。
 闇元帥に取り込まれた武羅星は最終的に救出されますが、闇魔神に操られていただけのはずの邪麗は特に助けられたとかいう話は無かったような。
 なお、四魔将の残り2人は璽悪の亡霊と魔殺駆のゾンビ(仮)なので、璽悪と魔殺駆のデザインが若干変更されているものの4人ともキットで揃えることが可能です。4人並ぶと魔殺駆だけ妙に巨大ですが。

 キットは武羅星&邪麗から闇元帥、真闇元帥への二段変化が可能。なお、武羅星はストーリー後半に新凰頑駄無へと変化しますが、そちらは組み替えではなく完全に別キットとして発売されています。
 この時期の500円キットでは比較的レアな、メッキといろプラを両方採用したカラフルな構成です。

 武羅星の軽装形態。成形色は真っ白で、箱と説明書のどこにも写真や設定画が載っていなくて配色がよくわかりません。

 武羅星頑駄無。スキンヘッドに直接ツノだけ付けたスタイルは正直ちょっとどうかと思うのですが。剣はラメ入りクリアー成形です。

 邪麗。説明書によると「妖艶な美貌」の持ち主らしいですが正直よくわかりません。
 首と肩は固定で棒立ちしかできませんが、大きさは初期の300円武者くらいはあって意外とボリュームがあります。

 頑駄無闇元帥。邪麗を分解した鎧兜を武羅星に装着しています。マスクは兜と一体化していて顔から浮いているのがちょっと気になりますが。
 武器は剣の他にムチが付いた盾が付属。盾は手または腕側面に装着可能で、邪麗および真闇元帥形態では後頭部に装着されます。

 天零の輝羅鋼の神器のうち肩装甲と前立てを鎧の上から装備可能。前立ては天零のものを直接取り付けることも可能ですが、闇元帥のツノと同時に装備するための専用ジョイントが付属しています。
 あと鎧の規格も統一されているので、闇元帥の鎧を外せば天零の脚以外の鎧を装備することも可能。

 真闇元帥。闇元帥と違って羽根と邪麗の顔が余剰になります。

 

■No.164 頑駄無轟炎王 (2007.11.25.)
 頑駄無阿修羅王(阿修羅頑駄無)の息子。第三十子だけど長男で姉が29人いるというサンドロックの中の人と同じ設定の持ち主。超機動編のボンボン版に登場した農鈴(ノーベル)も阿修羅王の娘なのでこの29人のうち1人ということらしいですが、それは読んだことが無いしコミックワールドには農鈴は登場しないのでよくわかりません。コミックワールド版では姉は全て本編未登場。
 不知火頑駄無が製作した鋼動甲冑(パワーローダー)に乗って戦いますが、この鋼動甲冑が轟炎王の倍以上ある巨体で、さらにからくり獅子・鉄鋼獅子(メタルレオ)に変形して単独行動も可能であり、しかも何故か武威凰大将軍と合体して轟炎武威凰へのパワーアップまで可能という代物なので轟炎王本人は「武威凰大将軍専用強化メカのおまけ」みたいな扱いに。
 あと、からくりつながりなのか爆進丸とコンビを組んでいたりします。ちなみに好物は香辛料入り煮込み汁かけ飯(カレーライス)という直球のインドキャラ。

 キットは主役の天零より巨大でガンダムWモチーフの面子では最高額の税別1500円の大型キットですが、鋼動甲冑のギミックを活かしきるには武威凰が不可欠だったり鋼動甲冑に乗っている轟炎王本人は普通の500円キットと同等のボリュームだったりするせいか、武者系大型キットの中では比較的需要が薄いというか地域によっては棚の守護者と化しています。
 成形色は白、パールイエロー、ラメ入りクリアーレッド、不透明の赤+メッキで、他にジュエルシールとガラス球が付属。

 轟炎王・軽装。顎は設定だと金色ですが、好みで赤にしました。どのみち兜を被るとほとんど隠れますが。
 鎧のジョイントは他の輝羅鋼編アイテムと統一されていて、関節の軸径も同じですが使っているポリパーツは鋼動甲冑の分も兼ねて当時の1/100キット用の大型ランナーが付属するため、他のキットのBB戦士用のものとは異なります。

 轟炎王・武者形態。これ自体は他の武者と同じサイズですが、大型キットだけあってメッキも増量です。肩装甲にポリパーツが入っていて側面のメッキのツメが可動ですが、特にこれを使うギミックはありません。
 手持ち武器は一対の轟熱曲刀(ヒートショーテル)のみ。これは背中にも装着可能。

 鉄鋼獅子。とにかく巨大。
 肩が固定されるのでポージングの自由度は低いというか、何もしなくてもパーツが勝手にバラけがちです。

 轟炎王・鋼動甲冑搭乗形態。ひたすら巨大。
 鉄鋼獅子から鋼動甲冑への変形は、武器と背負い物、獅子の顔は差し替えで、胴体と手足はそのまま変形。
 轟炎王は胸・肩の鎧を外して、轟熱曲刀を兜に装着しています。あと専用のハンドルみたいなパーツを握って鋼動甲冑と接続。
 胸鎧は余剰パーツ扱い。肩鎧は鋼動甲冑に装着可能なのですが、接続がゆるいというか全く固定されないし取り付けても正面からは見えないから外したままで問題なさそう。

 鋼動甲冑の腕は肩が2軸関節、上腕にロール軸、手首も回る&若干曲がるのでBB戦士としてはかなり動く部類ですが、ヒジは固定です。あと肩装甲がかなり外れやすいので動かしているとちょっとストレスが。
 肩装甲は変形時にも固定したままなので接着してしまえば問題は解決するのですが、それをやると武威凰と合体できなくなるので、対策はジョイントの凸部を長くして抜けにくくするくらいしかないか。
 鋼動甲冑用の武器は討魔七星戟が付属。柄は腰の後面、先端は取り外して腕に装着可能です。手のクローで挟んで保持する構造なので、可動軸をきつめに調節した方が保持が安定します。
 あと討魔七星戟にシールを貼ると柄がサイコロになります。大旋鬼といい、この時期はこういうのが流行っていたのでしょうか。

 コミックワールドでは実際にこの対戦がありましたが、体格差的には闇元帥が勝てる気が全然しません。

 

■No.165 武者刀流義守 (2008.05.10.)
 百鬼夜行衆の幹部・四魔将の一人。武羅星の親友で彼の救出のために裏切って主人公サイドに移ることに。
 四魔将の中では唯一闇元帥の影響を受けていないという設定。というか邪麗は精神を丸ごと乗っ取られているし残り2人は幽霊とゾンビというありさまですが。あとキムチの匂いが苦手とかいう妙な設定があります。というか同時期にカレーのことをわざわざ「香辛料入り煮込み汁かけめし(カレーライス)」と表記している(轟炎王参照)ので、天宮ではカレーは普及していないけどキムチは普通に流通しているということなのか。

 キットは刀流義守の部下・裏鷹(リーオー)三人衆とのコンパチ仕様。裏鷹は装備違いで3種類のバリエーションを組めますが、装備は刀流義守の使い回しです。
 成形色は標準的なメッキ込み3色で、銀色はラメ入りの光沢のある樹脂で普通のプラより若干固いです。

 軽装。脚の付け根は他のキットと同様にボールジョイントですが、脚と腰側面装甲が干渉して脚の位置はかなり制限されます。
 眼は漫画やイラスト、見本写真では全てツインアイですが、瞳の無いバイザーっぽいシールも付属して選択式になっています。

 旅姿。頭に乗せている笠というか板的なパーツは武者形態で盾になります。

 武者形態。背面に裏鷹の顔が丸出しです。

 武器は上述の盾の他に刀とその鞘を兼ねた銃が付属。発射ギミックはありません。兜と肩鎧が干渉するうえに銃はそれ自体がかなり長いので構えポーズは大幅に制限されます。
 あと盾はジョイントを介して手に持ちますが、このジョイントパーツは他の形態では余剰になります。

 真剣形態。武者シリーズの変形ギミックでもインパクトが際立っています。すごく長いよ。
 なお、この形態では裏鷹の顔のみ余剰になります。
 あと真剣形態の刃の部分で弩級白刃剣という武器を構成可能。刀流義守自身の説明書では伏せられていますが、銃身に収納されたグリップが展開するギミックがあって凝ったつくりです。これは獅龍凰に装備可能で、グリップの径も獅龍凰に合わせて太めになっています。

獅龍凰は持っていないのでとりあえず三国伝の人に持たせてみましたが、前述のシールド用ジョイントを利用すれば同時期の他の500円武者に持たせることも可能。大きいので構えにくいですが。

 裏鷹三人衆、順番に裏鷹・闘、裏鷹・斬、裏鷹・撃。説明書の写真では闘と斬は刀を持っているのでそのようにしています。闘は刀流義守とは違って盾を腕に直接つけています。
 武器用ジョイントは右腕には無いので、撃以外の2種は左右逆には組めません。あと裏鷹マスクと兜の同時装備は不可能。

 

■No.169 撃流破頑駄無 (2008.08.16.)
 爆流頑駄無の弟子で、武威凰大将軍に任命された超将軍。大砲が専門で、自身で開発した爆炎打撃砲を実験中に暴発させて重傷を負ったものの自身の体を改造して復帰・パワーアップしたという、えーと、それはいわゆるマッドサイエンティストですか。
 デザイン的にも後の鉄機武者のプロトタイプ的存在なのかも。

 キットは大旋鬼と同様に輝羅鋼編のメインストーリー終了後に発売された流用キットで、同じシリーズの百烈将より流用パーツ率が倍増しています。撃流破は爆流のパーツを流用。あと説明書を兼ねたモノクロでページが大幅に増えた漫画が付属し、他に輝羅鋼編の通常キット説明書と同じデザインで設定がカラーで印刷された紙が同梱されています。

 軽装形態は設定されていませんが、兜と肩鎧は外せるので軽装的な形態を組むことは可能。ただし後頭部には後述の別形態の顔が露出します。
 頭と胴は新規パーツですが、輝羅鋼編の他のキットとは鎧の互換性がありません。

 説明書では単に「バックパック」と記載されていますが、爆流の魂嵐弾亜(コアランダー)のパーツはドリル以外そのまま残っていて、各種の組み替えも可能。説明書には記載がありませんが。あとミサイル発射機構もそのまま残っています。

 通常形態。私が買った2007年再販分は新規パーツの方が流用パーツよりバリが目立つうえに、肩鎧のパーツは表面が明らかに歪んでいます。写真ではちょっと削っていますが割と焼け石に水でした。ただし組み立てに支障はありません。
 バックパック自体は流用ですが、装着する向きが爆流とは前後逆になっています。そのため背中にウイングを装着できるようになった反面、爆流では可能だった鋼鉄迦楼羅との合体は不可能に。

 付属の刀は爆流の一対の刀のうち水流刀そのままの流用ですが、撃流剣という名前が付いています。
 あとドリルと閃光結晶が無くなったせいで用途がほぼ無くなった左腕の四角いパーツですが、撃流破では武器を接続することで威力を上げられる、という設定になっています。

 腕も爆流の流用なので肩の狼頭や背面のウイングを腕に取り付け可能。例によって説明書には記載されていませんが。

 胸装甲を左右に分割して肩に装着、兜の中の頭を前後反転させて第2の顔を露出させた撃鋼形態。通常の5倍の砲撃が可能という設定です。砲撃が5倍ってどういうことなのか。
 設定上は顔と胸のメッキ部は銀の単色ですが、ちょっと塗っています。

 で、必殺武器・爆炎打撃砲。漫画では砲口が描かれていますが、キットではただの平面なのであまり砲には見えません。なお、砲身の右側面には穴が開いています。
 弾丸として赤いガラス球が付属し、これを射出して転がすギミック付きです。

 

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