武者○伝

 ムシャジェネレーションと英雄伝の不振を受けて大幅な路線変更を図った異色作。ガンダムが乗り物から独立したキャラに戻ったという点では2年越しの原点回帰ですが。結果としては続編あわせて都合3年続き、武者シリーズの延命に成功しています。
 キットはムシャ戦記に付属していた子供武者を発展させ、子供形態からパーツを装着して武者に変化する、というギミックを採用しています。また、従来のシリーズと比べてキットがやや大型化していますが、金型流用アイテムは従来と同じサイズなので同シリーズ内でも並べると体格が不統一になっています。
 また、パッケージにはBB戦士の通しナンバーの他に○伝シリーズ内でのナンバーが記載されています(武者丸が1番で、以降○伝Vまで共通)。
 あとコミックワールドが基本的に番外編扱いになり、メインのストーリーはボンボン連載版でのみ扱われるようになったのも特徴。おかげでボンボン版を読んでいないと話がさっぱりわかりません(コミックワールドはムシャ戦記の時点で既にストーリーなんかあってないようなものでしたが)。
 なお、今作からサンライズが製作に参加しています。

 

■No.220 斗機丸零参 (2007.05.06.)
 SDオリジナルでZ系デザインのキャラの定石に則ったアオレンジャー的キャラです。説明終わり←おい。
 ・・・いや、ボンボン版を読んでいないからストーリーが全然把握できていないうえに「前作の○○の子孫」みたいな設定もないから書くことが特にないんよ・・・。

 トッキー(軽装)。脚は長いけど足首には関節がないので可動範囲は見た目ほどではないです。腕はヒジにロール軸があり。
 ○伝の新規武者には珍しく、武者形態への変化はほぼ鎧を着るだけで手足の伸縮等の変形はないので(本体の変形はヘルメットの回転のみ)、他の連中と比べると妙に体格がいいです。
 なお、背中についている鎧は設定上はリュックサックで、右腕の四角いパーツは携帯電話です。

 キックボードにはハンドルのグリップを保持して搭乗可能。車輪も可動で転がし走行が可能です。あと手前に置いてある物体は設定上はスノーボード。要するに武者形態のゲタです。これも足裏に装着可能。

 二丁拳銃以外のオプションパーツを全部合体させたウェイブライダー(拳銃は合体に不要ですが、これに収納することは可能)。インストの漫画を見た限りではサポートメカとかではなく、単に武者形態への変化に必要なパーツを持ち運びやすいようにひとまとめにしたもの、みたいですが。なお、武者形態とウェイブライダー以外では一部のパーツが余剰になります。

 武者形態。・・・和兜とかリベットとか金糸とか日本刀とかの武者的な要素が全然さっぱり入っていない割り切ったデザインが凄いというか、○伝の中でも浮いているような。
 腕は割と動くのですが、胸板が妙に厚いのでナギナタが干渉して上手く構えにくいです。このナギナタは柄に垂直なグリップを持って前後逆にするとライフルになるという設定。あと二丁拳銃はゲタの裏面に収納スペースがあります。

 

■No.222 鎧丸 (2008.05.31.)
 主役が大阪、2番手の二枚目担当が東京ときて3番手のネタ担当は名古屋だった人。前代未聞の実業家ガンダムです。しかも社長なので秘書のオプション付きです。
 鎧鋼力服(ヨロイスーツ)というパワードスーツ的なものを装着して武者形態になるという設定でデザインもメカメカしていますが、斗機丸がもう武者的な要素が全然無いデザインだったのでそれと比べれば割と武者っぽいイメージです。パワーアップ後はえらいことになりますが。
 ZZモチーフ、足がキャタピラ、迷彩っぽい地味なカラーリング、とG-ARMSのガンパンツァーに似ているような。

 キットはメッキ+いろプラですが色分けは割とざっくりしています。緑色はMGザクVer.1、赤はボールVer.Kaとだいたい同じ色。

 シャチョー。首は回りますが肩は横にしか動きません。鍵が付属。

 鎧鋼力服・城塞モード。名古屋なのでシャチホコです。

 鎧鋼力服・鎧櫃モード。本来ならシャチョーが入る部分にバックパックが入っています。鎧丸と違って首と脚は固定ですが、腕は普通に動きます。
 ちなみに鍵穴にはシャチョーの鍵を差し込むことができますが、特にギミックはなし。

 鎧丸。首と脚は付け根に回転軸があるだけですが、腕は肩が前後の他に横にも上がってさらに上腕にロール軸まであり、変身ギミックのために可動が制限されがちな○伝新規設計組の中ではかなり動く部類です。

 武器は一対の双絶刀、先が尖っていて銃なのか刺突武器なのかよくわからない火縄式バスターライフル、どう見てもコアファイターなコアバレルが付属。2つの銃は合体してダブルライフルになります。

 

■No.230 爆王頑駄無 (2008.09.13.)
 武者號斗丸の○伝でのパワーアップ形態。元がゴッドでV2の羽根っぽいパーツが追加されカラーリングと強化形態はダブルエックス似、しかもサポートメカが何故かB-2ステルス機という混合モチーフの極地のようなデザインです。
 あとこの號斗丸が戦国伝での號斗丸と同一人物だと仮定し(というかパラレル説を捨てて)、なおかつ外見が新號斗丸の状態ではなく天鎧王を知っていることから、○伝の時代にワープした時期を超機動編終了後で新號斗丸になる前と仮定すると、○伝での顛末の後で元の時代に送り返されたことになって、色々苦労している號斗丸の経歴に「悲恋」まで追加されてますます不憫になるのはどうしたものか。

 キットは號斗丸のランナー1枚分差し替え。新規のメッキパーツが追加されていますが、號斗丸でメッキだったパーツも非メッキの状態で残っています。ツノは丸ごと余りますが。

 まず軽装。肩鎧は腕と一体化していて外せません。上腕に可動箇所が追加されていますが、肩と腕が各1パーツ構成でかなりシンプルな構造。腕は後面に穴が開いています。

 サポートメカ・爆熱ファルコン。名前の元ネタはGファルコンのような気がしないでもないですが、デザインにその要素は皆無でB-2+ガスコンロ+鳥というものすごい合わせ技になっています。

 ファルコンから鳥頭と脚を外すとこんな感じ。機首には窓ないし眼のようなモールドがあります。

 二刀爆熱形態。背中から生えているのはミノフスキードライブではなく箸という設定。兜の吹き返しは設定上は模様が変化していますが、キットでは號斗丸のパーツそのままで模様はシールで処理されています。
 手持ち武器は號斗丸と同じ刀のみ付属。

 ファルコンの脚と箸、刀から構成される合体武器・爆熱フォーク。えーと、箸とガスコンロはともかくフォークってラーメンと何か関係あるのですか。

 ファルコンと合体した心眼集中モード。號斗丸から流用された羽根が展開し、また箸が前に向くことでツインサテライトキャノンっぽく見えるフォルムになっています。
 機首を下に向けて背中に張り付く黒いB-2とかどう見てもガオーマシンですが気にしない。

 心眼集中モードから組み替えで変形する爆熱バード形態。

 

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