武者○伝2
 前作の○伝1では旧作の武者を再利用して47都道府県にそれぞれ対応する武者頑駄無が存在する、という設定でしたが、今回も再利用で武者2〜5人で編成したチームで競技を行う、という設定になっています。主人公チームのメンバーとして何故か風車の百式&うっかりざくれろが抜擢されたために百レロが再販されて全国的に不良在(以下略)。
 メイン3人+その強化形態+金型流用2種で計8種、という商品構成は○伝1と同じですが、武者シリーズではファーストガンダム大将軍(および色違いの機兵伝説 武者ガンダム)以来の1000円キットが発売されています。

 

■No.233 斧雷丸 (2007.12.24.)
 トッキーの後を継いだ○伝2におけるアオレンジャー担当。既に終わったものと思われていたSD作品におけるF91優遇伝説を復活させた人でもあります。優遇というほどの扱いでもないような気もしますが、○伝ではZZと混ぜられてしまったゼロカスタムやそもそも存在しないν、GXあたりと比べれば大抜擢のような。
 キットはいろプラ+メッキで、○伝の中では比較的色分けが細かい部類。ちなみにキャンペーン景品のメッキ版も存在します。

 ブライト。眼が変化するギミック付きですが、若神丸と違って首も可動。変形の都合で脚は軸関節で、代わりに肩がボールジョイント入りです。
 武器は肩の手錠と銃が付属。

 「鳥の鎧」が変形(というか組み替え)する黒鋼翼形態(メタルウィングモード)。

 斧雷丸。鎧を装着する他、胴体が縦に伸びて、あと頭部側面のパーツを回すと眼が変化します。腕のパーツがやや外れやすいです。

 

 武器は上記のものに加えて大型剣が付属。剣は頭部に装着できる他、銃と合体させることも可能です。なお、手錠はこの形態でも手に持つことが可能ですが、説明書では特に何も指示が無くて余剰パーツ扱いです。

 装甲から刃を展開する刃速形態。

 黒鋼雷鳥形態(メタルサンダーバードモード)。

 

■No.235 時防流覇利丸 (2007.01.21.)

 軽装、というかハッチャン。めがねっこだよ。あと、丸っこい物体は設定上はカエルです。

 覇利丸。武者では非常にレアな僧侶風デザインで設定上は法術使いですが、でも式神を使役するという何だかよくわからない人。
 この形態への変形のために胴体と腕が伸びるギミックがあり、そのついでに上腕にロール軸も入っていますが、ポリパーツを仕込むスペースがなかったようで腕の関節はプラ製です。

 Ez-8っぽい形態と陸ジムっぽい形態。設定上は覇利丸本人ではなく式神です。あと、眼鏡以外の着脱パーツは使わないときには傘の裏に収納できます。
 シンプルかつモチーフがわかりやすいデザインはいい感じだと思いますよ。関節やジョイントの大半がプラのかみ合わせなので安定感が若干アレですが。

 

■No.237 撃鱗将頑駄無 (2007.08.18. ※2008.06.29.写真追加)
 元々「将頑駄無」は個人名だったのが精太がその役職を引き継いで二代目を襲名したり、百烈将頑駄無あたりの時点では彼にちなんだ称号という設定になったりもしつつ、その割に将頑駄無の称号持ちは他にほとんどいないのですが(覇編の戦刃丸が死んで転生する前は将頑駄無だったのと、あとは頑駄無真駆参が後に将頑駄無になったという設定が何故か2007年にボンボンのムックで判明したくらい)、○伝2でいきなり2人も登場した将頑駄無の片割れ。
 「力の撃さん・技の號さん」とも呼ばれるというくらいなので要するに体育会系の脳筋です←おい。
 キットは武者飛駆鳥の金型流用ですが、設定上も子孫らしいとか。

 BB戦士では金型流用が割と多用されていて、武者でもパワーアップとか子孫とか無関係な他人とかの設定で色々出ています。ほとんどの場合は流用元キットと価格が同じかそれより上になるのですが、○伝2の将頑駄無2種は「定価1000円のキットからパーツを流用して500円のキットを作る」というかなり珍しいパターンになっています。
 ※元々は○伝1のч、と爆王みたいに、この2人も既存キャラのパワーアップ版になる予定だったらしいですが。
 2種ともランナーがメッキ込み4枚(実質3枚)のうち2枚が流用。また、他の流用武者は骨格がほぼそのままで鎧が変化している場合が多いですが、この2種はいずれも骨格に新規パーツが混在しています。

 元キットからほぼ別物と化している號號に対し、撃鱗は頭部や胴体が丸ごと新造なのに特徴的な羽根とかをそのまま使っているせいか元キットの印象が割と残っているような。

 軽装。頭部は丸ごと新規パーツですが、素直に男前(ただしヒゲ+チョンマゲ)な號號と比べると顔のパーツが妙に前傾していてデコッパチです。これはこれで見慣れると案外格好いい気もしますが、とりあえず写真は下からあおりで撮らないとちゃんと眼が写りません。
 他は肩と脚が流用、腕と胴体は新規。新規パーツが大き目なので○伝新規武者と流用武者の体格差の問題は解消されています。

 フル装備。クリアパーツは飛駆鳥から流用ですが、弾丸発射ギミックが削除されて余剰になったミサイルまで武器の一部として利用してあります。

 右肩の装甲はそのまま腕に装備するか、または右即頭部のツノをグリップにして手に持つことが可能。また、この肩装甲に羽根やツノ、刀の鞘を装着して合体武器にすることもできます。
 なお、写真ではつけられるパーツを全て右肩装甲に装着した状態にしていますが、この他にいずれか1つだけを装着するか、あるいは何も装着せずに肩装甲のみを武器として使う形態も設定されています。

 あと飛駆鳥の鋼鉄迦楼羅も装備可能。

 ついでに飛駆鳥と並べてみました。

 

■No.244 號號将頑駄無 (2006.12.09.)
 撃鱗将頑駄無の相方にして○伝2最後のキット。以前は敵陣営に所属していたり敵のラスボスと兄弟だったり若神丸の鎧の本来の持ち主だったりと、ストーリー上は撃鱗よりずいぶん重要なポジションにいます。
 キットは総パーツの約2/3を天零頑駄無から流用しているのに第一印象は全く別物というひねった設計です。

 まず軽装。頭と腕、脚は新規パーツ、というかそれ以外の胴体と武器、鎧はほとんど流用ですが。○伝の新規設計武者はそれ以前のものより手足が伸びて大柄になっていますが、號號も手足は新造なので他の流用キットと違って体格差は抑えられています。ただこの手足、各1パーツ構成なので後ろに大穴が開いていますが。1パーツ構成なので可動部は付け根のみ。
 将頑駄無の伝統(一部例外あり)のヒゲを引き継ぎ、さらにチョンマゲも追加されていますが、老け顔武者の中ではかなり男前な造形だと思います。
 塗装の必要な箇所は比較的少ない・・・というかデザインの段階で色分けが少ないのですが。あと、肩の青い装甲は軽装以外の形態だと余剰パーツ扱い。

 肩鎧を差し替え、ツノと背中の羽根を追加して重装に。背中の羽根は弓(という設定になっている何だかよくわからない物体。天零では鎧の台座として使用)で、手に持つことも可能。背面装備時は胴体ではなく後頭部に接続しているので、首の可動がやや制限されます。
 なお、若神丸の赤い「鬼の鎧」はかつて號號が使っていたものだという設定がありますが(ちなみに限定セットに入っている若神丸リカラー版の青い鎧は赤い鎧のレプリカという設定)、別に鬼の鎧を號號に装備できるとかいうギミックはありません。

 鎧の交換・追加、頭部の変形で叛多亜號業に。○伝シリーズでは唯一の、敵陣営キャラのキット化です(厳密には「かつて敵陣営に所属していたキャラ」ですが)。チョンマゲを前に移動してツノに変形させると連動して眼が変化するギミックが入っています(マスクは着脱式)。動作がスムーズでけっこう面白かったり。

 後頭部に取り付ける装甲は、前につけかえてバイザーになります。ついでに将頑駄無用の弓を持たせてみました。
 あと眼は今回も手描きですが、変形ギミックのせいで現物合わせで眼の位置決めをする必要があってちょっと面倒でした。

 軽装、重装、叛多亜のどの形態でも何がしかパーツが余るのが面倒ですが、流用アイテムとしてはかなりの良作だと思いますよ。天零では頭のアンテナだったパーツを腕に装備してツメに見せたり、肩鎧の向きを90度変えて陣羽織っぽいシルエットにしたりと、流用パーツの見立ても上手いですし。・・・いや、叛多亜號業の左腕に付けるように指定されている青いパーツは「余剰パーツをとりあえず付けてみた」感が強いというか、何なんだこれ。
 あとヒゲヅラとか敵キャラの商品化は滅多に無いので希少価値もあります。


 で、将頑駄無が2人揃ったので、

 ふたりはプ(以下略)。それにしても身長はほとんど同じだけど胴と脚の長さの比率が全然違います。あと頭の大きさは同じなのに顔の大きさも全然違います。

 で、撃鱗と號號はツノがそれぞれ左右片側だけに生えているので2個組み合わせて左右にツノをつけたりできるのかと思っていたら基部の形状が違うのでそういうパーツ交換は想定されていなかったようですが、隙間が空くものの強引に取り付けられないこともないのでやってみました。

 ・・・えーと、ウルトラの父?

 

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