BB戦士 SDVその他

 騎士系以外ではSDコマンド戦記のキットがSDV扱いですが、こちらは最初からパッケージにG-ARMSのロゴも掲載されていて、○○を元にアレンジ云々の注意書きもありません。BB戦士中心の武者、カードダスが中心の騎士に対しコマンド系は最初から元祖SD主導の企画だったこともあって、BB戦士での商品化は原作第1部のみで少な目になっています(後にちーびー戦士でいくつか出ていますが)。
 SDコマンド戦記は全盛期には武者・騎士と並ぶ三大シリーズの一角で、ストーリーが連続した三部作、およびタイトルに「SDコマンド戦記」と付かない「グレートパンクラチオン」(ただし当時からコマンド戦記の続編扱い)を含んだ全4作からなります。第2部は未来都市が舞台で第3部は宇宙戦争、第4部では別世界に行ってしまうので作風は武者・騎士シリーズと比べるとかなり不統一。
 第1部・G-ARMSはキャラデザイン的にはミリタリー路線ですが、ストーリーは特に近代戦争っぽいことはせずに割と少人数で展開します。一部の特殊なポジションを除いてほとんどのキャラが陸海空のいずれかに分類されているのも特徴。

 あとスペリオルランダーは武者以外のSDオリジナル系BBでは例外的にSDV扱いではないのですが、面倒なのでここに分類しておきます。

 

■No.59 コマンドガンダム (2008.03.09.)
 当初は独自の背景を持たないSDVとして、某州知事俳優みたいな筋肉質のおっさんが重火器をぶっ放して大暴れするアクション映画的なイメージでデザインされたらしいSDオリジナルキャラ。
 元々は只のワンマンアーミーかつスパルタ先任軍曹キャラでしたが、彼を中心としてSDコマンド戦記シリーズが構成・展開され、ストーリー中で「連邦宇宙軍大将・Vコマンドガンダムが地球で素性を隠すための仮の姿」だったことになり、さらにはVコマンドも「太古の時代に宇宙的な悪の権化と戦った戦士の生き残り・戦神コマンドフォーミュラー90が連邦宇宙軍に入隊した際の仮の姿」だったことになっています。つまり太古からG-ARMS前半の時代までは時系列に沿って弱体化していったことに。
 あと過去に記憶喪失になってナイトガンダム世界に出張していたこともあるらしいですが、その辺はうやむやに。

 なお、元祖SDでは背景が設定される前にSDV扱いで発売されており、G-ARMSとしてのシリーズ展開の際にはカラーリングを黒ベースに変更、武装を一部差し替えてヘヴィウェポン・コマンドガンダムとして再発売されています(設定上はブラッディザクとの戦闘で負傷した後で復帰した際のマイナーチェンジ)。ちなみにG-ARMS扱いの元祖SD第1弾はコマンドやキャプテンではなくブラッディザク。
 BB戦士版は最初からG-ARMS扱いですが、キットは付属武装が初期型とHW版のものが混ざっていてよくわからない仕様になっています。
 あとG-ARMSのBB共通の仕様としてメッキ・いろプラ未採用になっています。その代わりスプリングが多めですが。

 まず武装を全部外した状態。発売時期が風林火山編の頃なので、脚部もボールジョイントではなく軸接続です。肩装甲は腕とは別パーツ化されています。
 迷彩塗装はイラストとリコレクションモデルを参考に、不明な部分はてきとうに塗っています。
 で、アゴの赤い部分は画伯絵やリコレクションモデルと比べると形状が明らかに違うので(最初に出たイラストだけだとキットの形状でも間違っていませんが)、アゴを切り飛ばして三角形に切り出したプラ板を貼り付け、あとマスク側面の赤い部分は削り込みで段差を作っています。パテとか使わずにお手軽に済ませました。
 イラストと比べるとどうにも顔が横に広いですが、それに合わせると顔をほぼ新造する必要があるし他の部分も特にイラストに忠実というわけではないので妥協。
 あとマスク側面のダクトの縁が金型の抜きの都合で欠けているのを修正しています。

 長い銃が付属して構えにくいので、腕の可動範囲を拡大できないかと検討したのですが、これもお手軽に肩のポリパーツ基部を削ってポリが上に曲がるようにして、あと曲げたときに肩と胴体が干渉する部分も削り込んでいます。

 結果、元々入っているポリパーツだけで肩がこの程度上がるように。
 以下の写真でもわかるように結局長いライフルをイラストのように構えるのは無理だったというか肘あたりにロール軸を追加しないとどうしようもなさそうで効果は今ひとつ(・・・)でしたが、

 とりあえずこんな風に武器を斜めに構えるポーズは可能になりました。

 以上で改造に関してはおしまいで、続いて付属武器です。まず初期型(風)フル装備。発射ギミック付きのミサイルポッド、マシンガン、NCへヴィガン、ナイフ、バックパック、頭部外付けバルカンポッド、手榴弾を装備。厳密には左手のNCへヴィガンが本来はHW版の装備です。
 ナイフの刃は銀色が正解だと思いますが、元祖版では丸ごとクリアレッド成形だったので赤くしてみました。
 このナイフはバックパックに取り付け可能ですが、ジョイントの軸径がだいたい同じなのでバックパック無しで背中に直付けしたりバルカンの代わりに側頭部につけたりもできます。

 続いてHW仕様(風)装備。左肩側面にスモークディスチャージャーを追加、バックパックを大型のものと交換、あと頭部のバルカンを外して代わりにスコープを装着。本来のHW版だと右手の銃が差し替え、ミサイルランチャーの形状も若干変更になります。なお、HW用バックパックにはナイフを装着するためのジョイントはありません。
 ミサイルポッドのスコープは元祖と違って基部が可動式のアームで接続されていて実際に眼の位置に配置できますが、左側のスコープと同時装備するとむしろ変かも。なお、元祖HW版は左側のスコープが可動式でした。

 バックパックに他の武装を取り付けたメガバズーカランチャーモード。スプリングによる発射ギミック付き砲が6個セットというものすごい代物ですが、スイッチは個別なので同時発射は困難。なお、バックパック以外の武器3つを合体させた状態で右肩に装着したり、合体用のジョイントを使って武器をてきとうに組み合わせることも可能です。
 ・・・それにしてもコマンドは元々アゴが突き出た顔とはいえ、真横から見るとBB版のしゃくれっぷりはちょっと極端な気も。

 

■No.82 スペリオルランダー (2008.03.01.)
 ガンドランダーシリーズ第2部メインキャラの1人。中世ヨーロッパ風ファンタジー世界がベースの外伝シリーズに対しガンドランダーは古代っぽい世界観を背景としています。で、私はリアルタイムでは第1部しかチェックしていなかったのでこの人については正直よくわかりません。
 ガンドランダーの商品展開はガシャポンが中心、というかほとんどそれしか出ていない状態で、BB戦士はこれのみ。他にちーびー戦士でフォーミュランダーが出ています。元祖SDでも第2部からアレックスランダーとフェニックスランダーが出たのみで、第1部キャラはスルーされているうえにBBと元祖のどちらでも第2部メインキャラが揃わないという割と残念な展開になっています。

 ポリパーツは天下統一編以降のBB戦士専用タイプが付属しますが、ボールジョイントが脚ではなく腕に配置されています。
 成形色は白、青、ガンメタの3色+メッキで天下統一編以降の500円キットとしては色数が豊富ですが、パーツ単位での色分けはいつもどおりなので塗装の手間も似たようなものです。というか3種類ある武器が全部真っ白だったのはちょっと予想外。

 特に鎧が外れたり変形したりはしないので500円サイズのBB戦士としてはギミックが少なめ。肩と腕が別ブロック化されていて上腕が横に上がります。
 後頭部から生えているケーブル状のパーツはバックパックと一体化されていて首とはつながっていません。あと首はその背面のパーツと干渉してあまり動きません。

 武器は剣と盾の他、BBオリジナルのメガフレアーデバイスなる発射ギミック付き銃が付属。弾丸を銃本体に装着できるというちょっと変わった仕様ですが、軸径がゆるくて弾丸が抜け落ちやすいです。
 盾は3パーツ構成でレリーフ的な部分の造形もしっかりしています。

 

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