SD戦国伝 風林火山編 その3

■No.64 武者砕虎摩亜屈(武者砕虎魔亜屈) (07.02.24.)
 闇のかけら装着状態だと名前の「摩」が「魔」になります。
 新生武者五人衆の最後の1人。他の4人は武者七人衆編のキャラの子供の世代なのに対し(実親が七人衆編に出ているのは百士鬼改だけですが)、この人は武者斎胡頑駄無/巨山の斎胡の弟ということで、何か1人だけ世代が上だよなあ、とか発売当時にも思ったものですが。
 元々自分の意志で闇軍団に移籍したけど七人衆編ラストで光の玉を受けて改心するなりその上から闇のかけらまで上乗せされて結局闇軍団に残留した、というキャラです。風林火山編の時点での悪沈軍団リーダーで、漫画での台詞からしても兄貴と違って操られていただけではなかったみたい。
 他の4人は武者形態からさらに装備品を上乗せするギミックがついているのに対し、この人は装甲を外して武者形態になるので割と軽装なのですが、風林火山編までの武者としては素体が一回り大きく造形されているおかげであまり貧弱には見えません。

 軽装形態+閃光剣。新生五人衆は全員色違いの玉を持っていますが、よりによってボディカラーが紫の砕虎にクリアパープルを回さなくても・・・。目立たないです。
 閃光剣はサヤの装飾がちょっと派手なだけで普通の日本刀ですが。これは砕虎自身も腰に装備可能ですが本来は三代目大将軍の武器で(キットでも装備可能)、でも漫画だと八紘の陣でこれを使ったのは荒烈駆主だったわけですが。砕虎の腕力でも刀をサヤから抜けなかったという設定ですが、そもそも彼がどういう経緯でこれを持っていたのかは特に説明が無かったような。
 刀は普通に紫色のプラで成形されていますが、

 ↑胸の玉1個のためだけに透明プラのランナーをこれだけ余らせるくらいなら、この刀もクリアパープルでいいじゃん、とか思わないでもないです。

 武者形態。閃光剣はちゃんと手に持てるのですが設定上は装備不可能なので、武器は専用の乱散破天鎚矛(ランチャーメイス)1個だけ。金棒にミサイルランチャーを一体化した豪快な武器で、グリップも2つあって銃として持つことも可能です。BB戦士の発射用弾丸は大抵は装飾のない細長い棒ですが、この人には安定翼の付いたいかにもミサイルっぽい弾丸が、しかも予備を含めて6個も付属しています。手に持ったりできるわけでもないのに6個もあっても・・・と思ったのですが、この時期は安全基準が今より大らかだったようでミサイルも馬鹿にできない初速で、発射した弾丸を見失うと探すのも大変なので予備は必要ですね。というかこの写真を撮るときに暴発して大変だったという話。

 武者砕虎魔亜屈(闇のかけら装備)。キット4個分の闇のかけらを揃えて闇将軍に装着すると復活闇将軍が完成する・・・わけですが、漣飛威と璽悪が一向に再版されないので現在これを再現するのは非常に困難なのでした。なお、眼のバイザーは闇将軍には装備できず、余剰パーツになります。

 

■No.65 若殺駆頭 (2007.07.28.)
 何か若頭みたいな名前ですが。前作の殺駆頭の息子で、風林火山編における闇軍団の指導者。「若」とついていますが、殺駆頭が将頑駄無(=初代武者の父親)と同年代だとすると風林火山編の時点ではそんなに若くないような。
 結局は闇皇帝に操られていただけで元々悪人ではなかった、ということになっていて、歴史改変後の世界では元に戻った(というか風林火山編での行動は全部無かったことになった)わけですが、戦後は4人の大将軍+殺駆頭がそれぞれ国を治めることになったのでこの人は自前の領土を持っていないっぽい。
 ところで殺駆頭のモノアイレールに付いている銀色の装甲は傷を隠す眼帯のようなもの、という設定ですが、似たようなパーツがついているこの人には特にそういう設定はなかったはず。

 キットは若殺駆頭の本体に加えて武者忍剣舞風荒の武器・防具が付属、これにBB戦士(またはGジェネ版)のケンプファーのキットを組み合わせて剣舞風荒を作成可能です。
 成形色は金メッキ、グリーン、ガンメタ、赤の4色。グリーンの部分は本来は濃淡2色の塗り分けですが、キットでは1色になっています。
 復活闇将軍は殺駆頭に5つの「闇のかけら」を装着することで完成しますが、若殺駆頭のキットには剣舞風荒の分を含めて2つのかけらが入っているので、復活闇将軍の作成だけが目的なら必要なキットは初代闇将軍を含めて5個、ということになります。

 軽装でもツノはつけたままという設定です。グリーンのうち明るい方は塗装しています。暗い方は成形色そのまま。
 初期シリーズの頑駄無は大将軍も含めて刀はシンプルな日本刀がほとんどですが、殺駆頭は親子揃って鍔の部分が特殊な形の刀を持っています。

 フル装備。武器は刀と銃が付属。なお、胸に付くツノ(闇のかけら)と頭のツノはジョイントの形状が違うので位置を入れ替えたりはできません。

 銃はそれ自体が太いのもあって、腕のトゲやら胸のツノやらと干渉して構えにくいです。

 

■武者忍剣舞風荒
 若殺駆頭の師範。武者忍一族の頭領で、暗黒四天王の一人でもあります。
 前述のようにケンプファーに若殺駆頭付属のパーツを組み合わせて完成。なお、現在BB戦士版ケンプファーは実質的に絶版なので、これはGジェネ版のキットを使っています。ちなみにケンプファーの商品はほとんどがビリジアンみたいな緑色ですが(MGと旧1/144と旧BBと元祖は全部緑色、MIAのみ紺色)、Gジェネ版は旧BBと差別化したかったのか明るめのブルーになっています。

 設定では本体色は緑ですが、若殺駆頭も緑だし被るよなあ、とか思って黒くしました。Gジェネ版キットだと緑にするにも塗装が必要ですし。モノアイレールまで黒くすると何が何だかわからなくなるので、MSVのグフC5型とかプロトタイプドムは青く塗っている画稿もあったような、ということで青にしてみました。
 追加パーツは刀+サヤ、両手のツメ、兜、胸鎧。ケンプファーにはBB戦士オリジナルギミックとしてチョバムアーマーが付属していたので、主にそれ用のジョイントを流用して装着する仕様です。

 で、背面のバズーカと脚のシュツルムファウストのジョイントは使わないのですが、ケンプファー用の武器が全部余るのも勿体無い、ということで装備してみました。

 若殺駆頭との対比。

 

■No.66 頑駄無副将軍 (2007.10.20.)
 農丸が戦後に出世した姿。副将軍として兄をサポートする一方で浪人・柳生農兵衛として荒烈駆主を養育したり情報収集をしたりと大活躍した結果として三代目大将軍と二代目将頑駄無のキャラを食いまくっています。
 あと農兵衛は元々横井版4コマのオリジナルで、商品化前提のデザインではなかったはず。時期的にも無印と風林火山編の間の時期に登場する姿で、風林火山編本編には登場しません。

 キットは副将軍と農兵衛のコンパチ仕様で、さらに荒五郎とチョバム乳母車が付属します。成形色はメッキの他に白・黒・黄色の3色ですが、金とかパールイエローならともかく普通の黄色のパーツがランナー1枚分入っていても割と困ります。しかも乳母車が丸ごと黄色かったりライフルが白かったり。
 オプションが多い代わりに、旧七人衆出身キャラでは唯一サポートメカが付属していません。

 軽装。腕は上から装甲を取り付ける仕様なので中身は小ぶりです。
 副将軍と農兵衛の両方で右目には眼帯がつきますが、いずれも兜に固定されていて中身は両目があります。

 柳生農兵衛。胴に外装を追加、腕もほぼ丸ごと覆う装甲がつくので一回り大型化しています。

 荒五郎&チョバム乳母車。各2パーツ構成です。乳母車はサイズ的にほぼ荒五郎専用。

 副将軍形態。鎧のデザインは三代目大将軍に似ています。ツノは左右非対称。

 おまけが多いせいか武器は刀と銃の2つだけです。刀の刃には武者シリーズでも珍しく刀紋がモールドされています。

 色々と比較。顔はほぼ別人のような。

 

■No.67 三代目頑駄無大将軍 (2007.10.07.)
 初代武者頑駄無が戦後に出世した姿。二代目大将軍の死亡時に飛び散った5つの光の玉が揃わないと力を発揮できないため、砕虎魔亜屈が頑駄無軍団に復帰するまでは引きこもり生活を余儀なくされて終盤まで登場せず、登場するなり復活闇将軍を一撃でぶちのめして強キャラっぷりをアピールしたものの天下統一編では荒烈駆主が過去から戻ってきたら既に死んでいて墓が立っていたという有様でした。
 初代大将軍の弟の息子で二代目の従兄弟。ちなみに初代武者といえば乗り物酔い設定なわけですが、この姿では平気で変形したり空を飛んだりしているので既に克服済みと思われます。いや、単に我慢していただけかもしれませんが。
 ちなみに歴代でも少数派の、眼が緑色ではなく黄色の大将軍の第1号。さらに少数派の青眼(新世)もいますが。

 豪華大将軍を除くBB戦士の最高価格を更新した大型キット(税別800円※)で、二代目より大幅にボリュームアップしています。
 (※ただし豪華版を含むフル装備状態を基準にすると、今のところ歴代で唯一の定価1000円を割り込んだ大将軍でもありますが)
 ポリパーツはシンプルな筒型のものを頭と手足の5箇所に使う標準的な構成ですが、何故か汎用ではなく二代目大将軍や二代目将頑駄無と同様にいろプラのランナーに埋め込まれた専用ポリパーツを使用しています。

 軽装。体格は二代目と同等なのでやけに大きいです。

 大将軍・通常形態(背面は羽根を外した状態)。羽根がでかくてボリュームがあります。最近の再販分は赤いパーツの合わせ目に段差が目立つので羽根の縁は削っておいた方がいいかも。あと緑色のクリアパーツも縁がガタガタで多少削らないとパーツがはまらない場合があります。
 手持ち武器は軍配が変形する両刃剣が付属。専用の刀である閃光剣は砕虎魔亜屈のキットに付属しています。他に天下統一編の影荒烈駆主に三代目用バトルマスクが付属しますが私は未入手です。

 サポートメカ・新星鳳凰(ネオフェニックス)。

 新星鳳凰との合体形態その1、大将軍・強化形態。鳳凰の首の処理がちょっと無理矢理ですが(右腕に固定。先端が地面に当たるので腕を真下に下げられません)、余剰パーツは発生しません。

 正式な組み換えではありませんが、鳳凰の首は左腕のシールドにくっつけてしまうことも可能。

 そして新星鳳凰との合体形態その2、超鳳凰(ハイパーフェニックス)。よく見ると装甲の隙間から顔が見えていますが、二代目や初代の鳳凰形態と比べると「寝そべってパーツ付けただけ」感が低くなっているような。

 閃光剣を持った荒烈駆主が超鳳凰の上に乗って八紘の陣に突撃するのが本編のクライマックスですが、キットでも一応乗せることは可能。

 出世前の本人と比較。・・・ほぼ別人ですね。

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