SD戦国伝 天下統一編 その2

 

■No.85 犀頑駄無 (2007.10.27.)
 頑駄無四獣王の一人で、鎧が変形する守護獣は紫犀。斉胡と砕虎摩亜屈の父親ですが、顔は斉胡そっくりで砕虎には似ていません。あと個人的には息子が2人とも山賊になってしまったのはこの人にも何がしかの問題があったのではないかという疑念が。
 犀の河原に来た初代大将軍を待ち伏せしていた闇軍団をやっぱり代わりに撃破してくれて、豪力の盾に加えて次のイベントのキーアイテム・呼び子笛までおまけに付けてくれる親切なおっさんです。

 四獣王共通要素の特殊素材は蓄光樹脂で、これも含めていろプラになっているため成形色は蓄光込みで5色と他の3人より大幅に多めです。また、他の3人の特殊素材パーツはそれぞれ2つですが、犀の蓄光樹脂は全身に配置されています。
 見本写真やイラストだと鎧は濃い紫ですが、成形色は砕虎摩亜屈と同じような淡いスミレ色みたいな感じです。あと個人的にはサイコ顔で色白なのは違和感があったのと、胸のディティールが豪快に省略されていてシールを使わずに設定通りに仕上げるのは難しいので、設定は無視して全身紫の濃淡2色で塗装しています。明るい方はドム用で暗い方はMr.カラーの原色。

 軽装。例によって腕は前後に薄いですが、左右には他の同時期の武者よりボリュームがあります。

 紫犀。意外とちんまりしています。

 武者形態。他の3人と違って兜にはアゴのパーツがありません。

 武器は豪力の盾と刀、あと銃器兼用で発射ギミック内蔵の金棒・爆鋼烈が付属。息子2人の武器といい、犀の家系では金棒に何か仕込むのが伝統のようです。爆鋼烈にはグリップが2つありますが、どちらを握っても銃口の向きは同じ。あと爆鋼烈の弾丸は丸棒型ではない特殊な形状のものが付属します(写真の赤い部分が弾丸)。

 戦闘形態・犀王の陣。一応全身のツノが展開しますが、前後幅は通常形態とほぼ同じで他の3人と比べるとボリュームに欠けるような気も。

 あと発光状態を写せないかと部屋を暗くして撮影してみましたが、見事に真っ黒だったので画像に補正をかけたらこんな感じに。

 

■No.87 影荒烈駆主 (2008.09.27.)
 八絋の陣から過去に飛んだため元の時代では行方不明になっていた荒烈駆主の代役を務めた影武者。荒烈駆主の持つ光の玉・アスと対になる月(ルナ)の守護星を持っているという設定ですが、胸に付いているそれっぽい玉には光の玉と違って梵字が刻まれていません。
 専用の月光の鎧は肩等にこの時代の武者は知らないはずの地の鎧の要素が入っていて設定的には矛盾しますが、元々はボンボンのデザインコンテストが原案らしいです。

 キットはガンダムRX-78NT-1(300円版)の成形色の青をガンメタに変更したものにランナーを1枚追加した仕様。メッキはありません。
 NT-1のパーツは丸ごと入っているのでコンパチ仕様です。というか影荒烈駆主として組むとNT-1用のチョバムアーマーと武器が丸ごと余ります。青い部分以外の成形色はそのままなので、今NT-1を組むなら全身緑色のGジェネ版ジムカスタムよりはこっちの方がいいかも。100円高いですが。
 というか影荒烈駆主の設定上の配色的にはガンメタに変えるより青のままの方が実は近かったりするのですが。

 付属シールにはNT-1用のマーキングも含まれる他、眼シールはNT-1と影荒烈駆主の2種類が別々に付属します。

 設定上は軽装形態は存在しないのですが、鎧を外してツノを付けると素のNT-1の色違いになります。なお、鎧も含めて配色は設定を無視しています(鎧で隠れる胸正面等はそもそも配色設定がありませんが)。
 で、個人的にはBBの旧NT-1はどうも顔が長くて眼が細い印象があったので、ナイフで削って眼を大きく、マスクを上下に詰める方向で加工してみました。パテは使わずにプラの肉厚の範囲内で済ませたのであまり大した変化ではないですが。

 影荒烈駆主の装備品一式。他に三代目大将軍のバトルマスクが付属します。成形色は青単色。

 影荒烈駆主・通常形態。胸鎧は胴体に重ね着しているのでちょっと前後に太いです。兜はNT-1の頭に直接被せる構造で、中央のサブカメラは中身が露出します。

 で、兜のツノの接続部はNT-1のアンテナとサイズが揃えてあるので交換して、ついでに胸鎧も外してみました。

 影武神形態。頭に鬼面が追加されただけです。

 武器は銃と刀が付属。銃はNT-1用ビームライフルとこちらの両方にそれぞれ発射ギミックが搭載され、スプリングも2個付属。

 荒烈駆主との比較。流用のせいでプロポーションが不統一ですが、初期BB流用の武者影の3人と比べれば並べても違和感はかなり薄いです。

 で、おまけの三代目大将軍用バトルマスク。特に固定する構造は無く、両面テープ等を使うように指示されています。

 

No.88 武者璽威武装 (2011.05.28.)
 百ノ進が建造して荒烈駆主を元の年代に送り返したタイムマシン的なもの。元祖SDで商品化された武者Gアーマーとは外観も設定も別物です。
 Gアーマーの流用キットでコンパチ仕様。璽威武装として組むと中に入るガンダムが丸ごと余るしGアーマーとして組むと新規パーツが当然余るしでパーツの量の割に実質的なボリュームが今ひとつで、それ以前に追加パーツがランナー1枚分で特にメッキ等も無いのに300円アップというどうにも割高感のある仕様です。
 ただ、その後一部パーツを差し替えたGジェネ版Gアーマーの発売以来当時仕様のGアーマーが再販されなくなったので、Gジェネ版で削除された当時仕様のコアファイターはこのキットでしか手に入らなくなっています。
 ちなみにパーツ構成上はGジェネ版でも組めるけど説明書では無かったことにされていたBBオリジナル形態・Gバスターも、こっちの説明書には組み方が載っています。

 ところで箱絵で描かれている形態を組むには別売りの武者荒烈駆主が必要なため、このキット単独では再現できません。
 あと箱絵と見本写真ではビーム砲の配色が相違しています。

 Gアーマー部分のパーツは特に形状変更が無いため、追加された武者的なディテールはおおむねシールで処理されています。
 成形色は黄色がメタリックレッドに変更されていますが、元から赤い部分は普通の赤のまま。あとグレーがガンメタに、青は若干明るい色味になっています。メタリックレッドのパーツの大半はGアーマー用で、璽威武装で使うのはコクピット部分の1個だけだったりします。
 新規パーツは白1色なので塗装は割と手間です。

 まず武者璽威武装の単独合体形態を。付属の光空戦闘機(コアファイター)を内蔵しています。
 公式な組み替え形態は光空戦闘機か荒烈駆主のいずれかを収納し、Gファイターに相当する中身の無い形態は設定されていません。

 ※このキットに武者荒烈駆主は付属しません。

 Gメカ部分は機首以外ほぼそのままですが、キャタピラは全長が伸びた新規パーツに変更されています。

 続いて武者荒烈駆主を格納した形態。荒烈駆主は現代に戻るときに新荒烈駆主から元の姿に戻っていて、変化していた色も元通りになっているので、風林火山編の武者荒烈駆主を入れるのが設定上は正解です。新荒烈駆主も本体の形状は同じなので格納自体は可能ですが。
 新規パーツの羽根が付く位置が変化する以外は、大まかなフォルムは上の形態とだいたい同じです。
 荒烈駆主は軽装形態で収納。元々この組み合わせでの合体を前提とした設計ではないため、脚は全く収納できていません。肩の接続もたまたまサイズが合ったという感じなので微妙にタイト。

 Gアーマーと違ってBメカのエンジンブロックは回転させません。

 光空戦闘機。荒烈駆主を格納した形態では余ります。

 設定上存在する形態は以上で、GブルやGスカイに相当する形態は存在しませんが、説明書には組み替え例としてAメカを使う璽威風雷矢、Bメカを使う光空武装が掲載されています。

 光空武装は上に広い平面があるので荒烈駆主を乗せることも可能。

 あと、合体時に荒烈駆主に取り付けるパーツだけを強化パーツ的に使えなくもないです。

・おまけ・旧版コアファイター
 Gジェネ版Gアーマーで削除されたコアファイター。なお、Gジェネ版の新規造形のコアファイターは当然こっちには付属しません。

 左が旧版、右がGジェネ版。
Gジェネ版に対しアニメ版デザイン寄りの造形になっているのと、コアブロックへの変形機構が無いのが特徴。本体はほぼ青単色成形ですが、羽根だけ赤いのでGジェネ版よりは塗装がちょっと楽です。

 上下に厚みがあるので、Gスカイ形態は旧版の方がGジェネ版よりバランスがいいような気が。また、前後方向でもコアファイターとBメカの間の隙間がGジェネ版より狭くなっています。

 ついでに色々とサイズ比較。

 

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