新SD戦国伝 七人の超将軍編 その1

 新SD戦国伝第3作で、前作主人公・烈光(弓銃壱)の息子が主役になっています。リアル頭身に変形するアイテムが初登場、旧シリーズも含めた連動ギミック、毛シールや金属製チェーンといった特殊素材の使用等、キットの仕様が発展しています。
 デザイン面ではモチーフになるモビルスーツのネタ切れが末期化していて、モチーフが不明な(というか多分存在しない)キャラが大量に登場しているのが特徴です。次の「超機動大将軍」からはGガンダム以降のガンダム大量発生期に入るため、この傾向は解消されています。

 

■No.123 荒鬼頑駄無 (2007.09.15.)
 主人公の飛駆鳥より先行した超将軍編のキット第1弾で、7人の超将軍のリーダー格。「正義の鬼将軍」という通り名を持っています。
 7人の超将軍うち4人は戦国伝初期3部作に登場した4人の大将軍の転生という設定・・・の割にデザインには共通点がほとんど無いのですが、四代目(荒烈駆主)が前世の荒鬼は割と例外的に青を基調としたカラーリングや腕の機銃、バックパックの形状等の要素を継承しています。
 超将軍のキットには天下統一編の四獣王のように特殊素材が導入されていて、荒鬼はマントの表面に貼る布シールが付属。以下の写真では例によって再塗装の可能性を考慮して貼っていないわけですが。
 なお、パーツの一部が後で大旋鬼頑駄無に流用されています。

 キットは長らく品薄で2007年7月の再販でも人気が突出していてえらい入手難でしたが、10月の再販にも入ったので今後は改善されるのではないかと。

 軽装。新戦国伝ではスプリングを使ったギミックを手持ち銃以外にしようと試行錯誤していたみたいで、この人の場合は胴体に発射ギミック付きの大砲が内蔵されています。スイッチは背中側に露出。
 なお、これ以外の形態へ換装するためには一旦首を取り外す必要があります。

 旅姿。装着するパーツは後述の武者形態と同じなのに見た目の印象は全く変わるのが面白いです。覆面+マントというわかりやすいスタイルが素直に格好いいよ。ちなみに胴体正面のシールドは前述のギミックで発射可能です。SDガンダムは自由だから盾を飛ばすくらいどうということはないぜ。なお、盾の他に普通の弾丸も付属します。
 で、このフェイスマスクの眼の部分はキットだと穴が空いていますが、箱絵や漫画だと透明なバイザーがついているようなので、裏から透明プラ板を貼り付けてクリアグリーンで塗ってみました。メッキパーツに強引にそのまま瞬着で固定したので透明度が落ちてしまって割と残念な仕上がりですが。

 武者形態。旅姿から可動式のマントを背中側に回して肩鎧を起こし、兜からマスクを外して上側に付け直し、羽根を開いて完成。こっちも背面に羽根+マントがついてわかりやすいスタイルがいい感じです。

 武器は前述のシールドの他に、BB武者の標準より長めの刀が付属。なお、刀は背中とバックパックの隙間に挟み込む構造なので、サヤには固定用のジョイントがありません。

 飛勇鶴形態。刀以外には余剰が無い割にフォルムもまとまっていますが、これが鶴に見えるのかというとちょっと無理がある気もしますが。

 なお、四代目の転生という設定に絡んだ連動ギミックとして地上最強編の天・地・雷の鎧のバックパックを装備可能です。手持ちが無いので写真は撮っていませんが。

 

■No.125 雷鳴頑駄無 (2007.11.10.)
 七人の超将軍の2人目で、1人目の荒鬼とともに主人公・飛駆鳥より先に発売されています。
 大砲使いで、二代目大将軍の再来と言われる超将軍。別に旧シリーズの大将軍の中で二代目が特に砲術に長けていたという話は無かったはずですし、顔はむしろ摩亜屈に似ていますが。
 超将軍恒例の特殊素材はプリズムシールが付属。例によって写真では貼っていませんが。あと二代目大将軍の関連ギミックとして初代七人衆のツノを武器に装着可能ですが、仁宇はツノが兜に挟み込まれるパーツ構成なので兜を分解する必要があってちょっと面倒臭いです。というか接着して合わせ目を消したりしていたらもう終わりです。

 軽装。構成も体格も割と標準的。

 武者形態。大砲(雷砲・稲妻)は背中に装着しています。左肩についている箱は爆雷弾倉という武器。あと超将軍では彼だけが普通の鞘に入った刀を腰に装着しています。

 雷砲発射形態。中折れ式の大砲を背面から正面に展開、グリップカバーを開いて右手で握るという一連の変形を差し替えなしでこなせます。あと大砲に支持脚がついていますが、これを使わなくても安定して自立します。

 稲妻雷撃形態。大筋では寝そべり変形です。

 

■No.126 武者飛駆鳥 (07.03.03.)
 七人の超将軍編の主人公にして先代大将軍の嫡子。主役ですがキットの発売はシリーズ3番目で、またパワーアップ前の初期状態の主人公としては初の1000円ラインのキットです。メッキとクリアパーツを多用して見た目に派手なキットになっています。ちなみに○伝2の撃鱗将頑駄無にクリアパーツを含めて流用されています。
 キャラ的にはキット封入の漫画だけ見ると、今までの主人公よりやんちゃというか子供っぽいところがある人のようです。

 軽装。脚のボールジョイントが斜めになっていて脚が横に上がるのが売り・・・ですが、軽く開いた状態がデフォルトなので足裏が接地しにくいです。あと、両肩の丸い部分にはプリズムシールが付属。

 武者形態。この時点で普通の500円キットよりメッキが多いうえに、ラメ入りクリアーピンクの刀と羽根もついてゴージャスです。なお、ツノの中央につくパーツもピンク成形ですが、写真のはクリアレッドを塗っています。
 あと素組みだと兜が頭に深くはまり過ぎて眼が隠れ気味なので、スペーサーでも付けた方がいいかも。写真では他のパーツに引っ掛けて少し浮かせています。

 サポートメカ・鋼鉄迦楼羅(メタルガルーダ)。一部のジョイントパーツは白いプラなので、そこは塗装推奨。大砲にはミサイル発射ギミックがあり、弾丸もクリアーピンクです。あと見えにくいですが、一応機体の下側に頭というか機首というか、そういう部分もあります。

 鋼鉄迦楼羅との合体形態。要するにV2アサルトバスター。歴代武者でもイボルブ大将軍に匹敵する黄金聖闘士っぷりです。ビームライフルは手に持つ他に、左肩につけて左右対称にすることもできます。逆に右肩のランチャーを外して手に持つことも可能。
 なお、この鋼鉄迦楼羅は同時期の他の武者にも装着可能で(「背中に背負うだけ」というパターンが多いですが)、さらに前作の轟天、次作の武零斗や○伝2の撃鱗にも装備でき、武者シリーズの装備品の中でも屈指の派手さとプレイバリューを誇る逸品です。ついでに武零斗の金型を流用した努貫丸にも装備可能。

 

■No.127 獣王頑駄無 (2007.11.10.)
 超将軍の一人。四獣王の力を得ていた初代大将軍の再来と言われている動物キャラ。野性の勘です。
 しいたけが好物という妙な設定があります。ちなみに同僚の荒鬼さんはしいたけが苦手。
 超将軍恒例の特殊素材としては金属製の鎖が付属。初代大将軍の関連ギミックとして四獣王の兜を装備可能です。
 成形色は白い部分がMk-Uみたいなライトグレー、黄色はパール調。後で出た千力は黄色というよりオレンジに近い色味で、一応差別化されています。
 で、千力=千生なのであっちを金色に塗って、こっちは差別化のために成形色の上からパールとクリアイエローを吹いてみました。

 軽装。手が小さかったり腰が細かったり、ちょっと変わった体形です。

 武者形態。後頭部に変形後の顔がついているせいで頭が縦に長く見えます。あと側頭部から手が生えているので首の左右可動がやや制限されます。
 羽根はスプリング内蔵で開閉ギミックつき。

 武器は鎖凄勢刃(チェーンセイバー)という名前の鎖鎌的なものと、あと號獣神剣という片刃の剣が付属。いずれも手に持つだけで体に装着することはできません。

 四聖獣変化形態。というか怪獣。首のところにスリット状のモールドがあるのも怪獣ネタなのだろうか。
 肩の付け根とヒジが前後可動。
 デザインはイロモノですが、この形態のプロポーションは割と良好のような。



■No.128 天地頑駄無 (2007.11.10.)
 山賊の頭領で超将軍の一人。山賊といっても実際にやっていたのは商人の護衛とからしいですが。割と説得力に欠ける理由で三代目大将軍の再来と言われています。
 ただ、外見に関してはほぼ別人の獣王や雷鳴と違って天地の鎧は意外と三代目大将軍の要素を継承したデザインになっています。顔と配色が全然違うせいでわかりにくいですが。
 超将軍恒例の特殊素材としてはジュエルシールが付属。三代目大将軍の関連ギミックとして新生五人衆の銃を5人分まとめて背面に装着可能です。ちなみに一番大きくて目立つ百士鬼改の大砲は、金型が流用された百烈将のものでも代用可能。

 軽装+子分の光亜兵衛。天地は飛駆鳥と同様に、肩鎧が外れない代わりに上腕にポリパーツが入っていて可動範囲が拡大されています。

 光亜爆機動(コアブースター)。光亜兵衛本体は天地と合体したりはできません。

 武者形態。兜にジュエルシールが付きますが、下地もメッキだからクリアーで塗ればいいじゃん、ということで省略して温存。

 手持ち武器が山盛りで、閃光結晶が付いた星珠の太刀(どう見ても刀じゃなく両刃剣ですが)、普通の刀、刀の鞘を兼ねる四角い銃身の速連射タネガシマ(フルオートタネガシマ)、丸い銃身で発射ギミック付きのタネガシマ怒羅轟(ドラグーン)、盾っぽい形の超射程大目牙(ロングレンジオメガ)の5種類が付属。
 腕を横にひねることができるので構えポーズが自然にこなせます。
 なお、怒羅轟の元ネタは銃身後部の形状からしてコスモドラグーンかそのまた元ネタのコルトドラグーンではないかと。

 璽威フォートレス形態。機首や尾翼もあるので比較的それっぽい形状です。

 

 

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