BB戦士 Gジェネレーション系

 ゲームに前後して発売されたキット。ガンダムW(ジービークル)以来途絶えていた武者・騎士以外のキットを復活させたシリーズで、またザクやジ・O等のモノアイ機も久々にキット化しています。なお、ゲームに準拠して瞳がないのがデフォルト。
 パッケージデザインはマスターグレードに近いものになっていて、これはBB戦士とは別枠扱いのGジェネキットとも共通ですが、シリーズナンバーは別扱いになっています。
 全体にこれ以前のキットより大型化しており、腕の可動箇所がそれ以前のBBより大幅に強化されているのが特徴。ただしGガンダムシリーズを除けば脚は一体化していて付け根のみが可動です。

■No.209 νガンダム(HWS仕様) (2007.04.28.)
 Gジェネ路線では割と初期のキット。ちなみにHWS装備の商品化はプラモデルではこのキットが初ですが、元祖SDでも発売済みです。

 本体。腕の可動範囲は1/144のガンプラと同等ですが、脚はスネと足首が一体化していて付け根のみ可動。あと腰も回ります。

 ノーマルタイプのフル装備。バズーカは設定どおりに背中に装着できます。フィンファンネルは分離・変形こそ省略されていますが、2パーツ構成で肉抜き穴はありません。他の手持ち武器は全て1パーツ構成で穴とか開きまくりですが。

 本体はいい出来ですが、シールドが小さかったりバズーカは巨大だけど左側がスカスカで砲口もまっ平らだったり。

 ビームサーベルはロングタイプのみ付属。バックパックのグリップは固定です。

 HWS装備。やっぱりシールドは小さいです。胴体装甲が一体化しているので腰関節は固定されます。あってもなくても見た目は大して変わらなさそうな腰後面装甲も付属していますが、脚側面のパーツは省略。

 

■No.212 ダブルゼータガンダム (2009.03.22.)
 Mk-UとゼータがMG2.0やHG-UCやHCMPその他で商品化される一方でリニューアル路線ではMG1.0以来放置されているZZですが、BB戦士ではMk-Uより先行してリニューアルされています。
 フルアーマーは旧キットで再現済みのせいか、今回はそちらは省略されて代わりに変形合体ギミックが搭載されています。
 手首やシールド基部、バックパック下部のフィン等はポリパーツと同じ材質で成形されていて、通常の模型用塗料で塗装しても定着せず剥がれますが、見本写真ではその部分も塗装されています。

 分離形態から。まずコアファイター。機首が赤、垂直尾翼が白で残りのパーツは青成形。
 尾翼は収納できず取り外し式。エンジンブロックと水平翼は固定で、ギミックは機首の折り畳みのみです。あとキャノピーの縁の黄色の部分はモールドが入っていないうえにシールも付属しません(黒い部分はシールが付属)。
 コアファイターは1個しか入っていないので、コアベースと同時に飾ることは不可能。

 コアトップ。コアファイター無しでも組めますが、合体させることも可能。

 コアベース。ビームキャノン基部はボールジョイント入りです。

 Gフォートレス。コアトップ側の垂直翼がビームキャノンの内側に隠れてしまいます。

 ZZガンダム。頭と首は収納されておらず追加パーツ扱いで、逆にコアベースの脚部ノズルはこちらの形態では余剰に。腕の手首とノズルの入れ替えやバックパックの移動は再現されています。
 他のキットと比べると変形のせいで腰や肘の関節が無く、可動範囲は狭いです。

 手持ち武器はダブルビームライフルとサーベルが付属。サーベルの柄は背中についているものに対し明らかに細いです。

 

■No.217 ガンダムMk-II(ティターンズ) (2008.12.29.)
 白いエゥーゴ仕様は後にスーパーガンダムとしてキット化されていますが、こちらが先行して発売。旧BBおよびGジェネ版では白い方しか発売されていません。
 成形色のうち紺はHG-UC以降のガンプラのティターンズカラーと同じですが、黒は色味が違います。
 肩の機番はホイルシールで3種類付属。他にティターンズのエンブレムもあります。

 Gジェネ系BB初期に標準的な、肘は曲がるけどスネと足首は一体化した構造になっています。というかスネはほぼ無いです。
 バックパックにはGディフェンサーとの合体用のポリパーツ入りジョイントがありますが、カバーでふさがれています。
 ツノや胸ダクトに加えて首周りも黄色で別パーツ化されているなど、色分けは比較的細かいです。

 コクピットハッチの上側の黒い部分は開閉可動。赤い部分は動きません。腰は奥まで押し込むとほとんど回りませんが、若干浮かせると写真の状態くらいひねることが可能。

 武装はライフル、サーベル、シールド、バズーカ、バルカンポッドが全て付属しますが、これらは1枚のランナーにまとめられているためシールドも黒単色です。
 ライフルとバズーカは右手に固定された状態で、手首ごと交換して持たせるというBB戦士では珍しい仕様になっています。どちらも1パーツ構成で肉抜き穴が開いています。
 ライフルにはフォアグリップもありますが、畳んだ状態で固定。バズーカは手首に角度がついているので肩に担いで構えるポーズも可能。
 バルカンポッドを装備すると肩と干渉して首がほとんど回らなくなります。

 サーベルは手の穴に差し込む構造。
 武器パーツのランナーはスーパーガンダムでは丸ごと削除されていますが、シールドとサーベルグリップの色が違ううえにライフルとバズーカも手首の色が違うため、流用して塗装すると黒Mk-IIは素手になってしまいます。まあ黒は原作初登場時も素手だったので問題無いといえば無いですが。

 

■No.221 ガンタンク (2008.12.14.)
 旧BB戦士ではキット化されていなかったためか、Gジェネ路線ではガンキャノン(新版)より先行して早い時期に発売されています。

 胸のダクトと腰の丸モールドの黄色が色分けされていませんが、他は砲口の中身の黒と車体裏面のノズルが足りないくらいでほぼ完全に色分けされています。
 各部のディティールはHG-UC版準拠。キャタピラと車輪は一体成形。写真ではキャタピラだけ塗装して色味を変えていますが、どうせ塗るならもっと色調を変えた方がよかったか。
 コクピットのキャノピーはクリアパーツ。内にはHG-UC版と同様に一体成形で割とぞんざいな造形のパイロットが入っています。SDで明確に人が乗っている表現は個人的にはちょっとどうかと思うのですが、中に何も無いのも変だしせっかくのクリアパーツを塗りつぶすのも勿体無いので、とりあえず中身をダークグレーで塗りつぶして誤魔化してみました。

 肩と首、肩キャノン基部がポリパーツの2軸可動、肘と腰もポリで可動、上腕にはプラ軸のロール軸入り。BB戦士には珍しくHG-UCと同等のフル可動です。いや、元々SDじゃなくても大して動かないデザインですが。
 肩キャノンは上の1枚目の写真が仰角を最大にした状態です。
 腰の軸径がNo.200のガンダムと共通なため上半身の入れ替えが可能という某実写ゲームみたいな連動ギミックがありますが、他には特にギミックやオプションはありません。

 で、Gジェネ系キットと並べてホワイトベース隊(TV版)全員集合。・・・うん、やっぱりガンタンクが大きすぎますね。

 

■No.239 シャイニングガンダム (2007.02.03.)

 脚が腿・脛と足首に分割されて身長が伸び、明確に二頭身ではなく三頭身に変更された最初期のキットです。
 この形式は後のSEEDシリーズでも踏襲されていますが、脚部についてはSEED関連キットでは腰ブロックと脚を上下方向にボールジョイントで接続する従来に近い構成になっているのに対し、シャイニングでは腰ブロックにサイドアーマーがリアル頭身のガンプラと同じ構造で接続され、そのサイドアーマー裏側の下端に脚部を接続するという変則的な構成になっています(腰ブロックと脚は直接つながっていない)。このおかげで脚部は前後左右に大きく動き、水平くらいまで上げることも可能になっています。
 また、肩には引き出し構造があり、ヒジも二重関節(腕そのものが太いせいもあって90度以上に曲げるのは無理がありますが)、手首はボールジョイント、首もボールジョイント1個の他に基部が若干前後スイング可能と、可動に関してはBB戦士でも最高クラスの内容になっています。というかGガン以外のガンダムにはここまでの可動は必要ない気もしますが。
 ついでに言うと足の裏に穴が空いている以外はBB戦士によくあるパーツ裏面の肉抜き穴もほとんどありません。

 ただ、左右2種ずつ付属する手首が全部シャイニングフィンガーっぽいクリアグリーンになっていて、しかも右はフィンガーとソード固定の2種なのはいいとして左手は2つとも指を立てた変なポーズで汎用性が異様に低いです。インストに1/100MGシャイニングの手首を流用できるという記載もありますが、むしろMGシャイニング(ゴッドかシュピーゲルでも可。デザインの違いを気にしなければマスターのも一応使えます)を持っていないとプレイバリューが激減します(MGのGガン関連は他の1/100キットとは手首のボールジョイントの径が違うため、これ以外のキットからは無改造では流用できません)。
 そういうわけで以下の写真で使っているグレーの手首は全部MG版を使っています。

 まずBB戦士版ストライクノワールとの比較。羽根や武装なしで600円だけあってSEED系より若干大きめです。
 で、とにかくよく動くのがウリなので写真多めに撮ってみました。

 中段蹴りもできるし、

 手首を交換すれば手刀も出せて、

 動き回って疲れたら座り込んで休憩もできるよ←何それ。

 そしてスーパーモードへの変形も可能です。頭が大きいだけあってフェイスカバーも差し替え不要。他の部分も差し替えが必要な箇所はありますが余剰パーツはありません。ただしスネ側面カバーの開閉のみ省略。

 「俺のこの手が光ってうな(中略)」

 「(中略)シャーーイニングゥッ、フィンガァァーー!」

 BB戦士では同時期にゴッドガンダムと、あとデビルガンダム(しかも第一形態、いわゆる「カニ」)までキット化されていますが、よく動くだけに人型のライバル機は全く発売されていない(従来の二頭身タイプならいくつかありますが)のが残念です。せっかく脚もSDにしては長くて騎馬ポーズにも対応できそうなんだからマスターガンダム&風雲再起とか欲しかったよなあ、とか無理っぽい願望を。

 

■No.251 フルアーマーガンダム (2007.02.10.)

 No.236 パーフェクトガンダムの中の人を使い回した金型流用アイテム・・・なのですが、パーフェクトの設計段階では流用する予定は無かったようで、顔や腰、足裏等はフルアーマー仕様のカラーリングに合わせるために金型がもう1つ起こされていて、色違いの同じパーツが2組入っています。
 あとパーフェクトと同様に、何故か元デザインではなくガンダムフィックス版をSD化しています。

 で、Gジェネ以降の眼に黒目が無いのがデフォルトになったBB戦士では眼のフチの黒い部分が段差でモールドされている場合が多いのですが、このキットではどうもフチが太くて眼が小さい感じで、黒目なしだと問題ありませんが眼を描き込むとどうにも違和感があったので、今回はパテを塗って眼を大型化しています。

 左が加工前、右が加工後。・・・手間かけて作業を済ませた後で写真を比較すると加工前の状態でも別に問題なかったような気がしてくるのはよくある話ですね。うう。割と面倒臭かったしバランスを取るのも難しいので、眼のモールドを全部削り落として平面にしてから眼を描いた方が早かったなあ、とか後で思った次第。
 あとこのキットでは眼の下に入る赤いラインもパーツで色分けされていますが(フルアーマー仕様のカラーリングだとここはグレーなのでどのみち塗装が必要ですが)、こっちはモールドを埋めずに顔と同じグリーンで塗るだけで済ませました。
 それとこの時点では成形色で仕上げていたのですが、グリーンが暗い割にグレーがかなり明るいのが違和感があったので、眼の修正の後でグレーを暗めの色調で塗りなおしています。

 中の人。アーマーは脱着式ですが、バックパックのみは丸ごと交換する形式でノーマル用のパーツが同梱されています。あとビームサーベルも付属しますがパーツを紛失しました。なお、これもパーフェクトもノーマル用のシールドとライフルは付属せず、No.200のガンダムとは手首穴の径が違うので武装の流用も不可能。
 爪先が別パーツ化されていて左右ロールが可能なので、脚を開いた状態でも足裏(の前半分)を接地させることができます。あと肩にも引き出し関節があります。
 ちなみに上半身ブロックの下面(腰との接続部)にはコアブロックがモールドされていて、また爪先を折り畳む関節も入っているので、設計当初は金型流用でGアーマーを出すことを想定していたのかも。
 パーフェクトもフルアーマーも装甲はほぼ単色成形の割に中の人は胸ダクトや脇腹、腰のヘリウムブロックまでパーツ段階で色分けされていて力の入れ方がおかしい気もしますが、これも中の人だけ流用することを想定した結果なのかなあ、とか。

 あと、この状態で余ったアーマーパーツを装着可能なBB戦士オリジナルデザインのサポートメカとフェイスカバー(いずれもパーフェクトに付属のものとも別デザイン)が付属するのですが、眼の加工と再塗装を済ませて気がついたら行方不明になっていて写真は撮れなんだです。

 フルアーマー形態。右腕のビーム砲に肉抜きがありますが、他には目立った省略はありません。胴体の装甲は胸と腰で分割されているので腰の回転可動もそのまま残っています。
 ビーム砲の砲身がライトグレーで、他のアーマーはほぼ全てダークグリーン単色成形になっています。胸のダクト(というかダクトを覆う装甲)とかは一応シールが付属していますが。

 

■No.273 ガンダム RX-78NT-1 (2008.09.06.)
 ガンダム0080に登場する唯一のガンダムですが、主役なのかラスボスなのか判断しかねる役回りです。
 今のところGジェネ路線最後のBB戦士。既にBB戦士でSEEDシリーズが展開していた時期に前後の脈絡なく発売されています。強いて言うならHG-UCのNT-1との連携ですが、HGの発売は2004年5月でBBは同11月と半年開いていて、関係あるのかどうか不明瞭。
 BB戦士では以前にも300円でキット化されていますが、そちらはGジェネ版ジムカスタムに流用されて以来全く再販されておらず、現在では入手難です(色違いのパーツのみならジムカスタムまたは影荒烈駆主のキットに丸ごと同梱)。
 他のGジェネ系キットにバランスを合わせるためか、SEED系標準の関節構造は採用されていません。というか大型化&チョバムアーマー付属のためかコスト面での制約があったっぽい仕様です。

 まず素のNT-1アレックス。眼は例によって黒い縁が段差で再現されていますが、左右の端にパテを塗って若干大型化しています。
 上腕はボールジョイント接続、足首はポリの軸関節、首もボールではなく軸で、SEED系とは違って肘と手首は固定です。あと腰は回りますが、胸と腰正面の突起が干渉するので回転角はかなり狭いです。

 両腕のガトリング砲は差し替え式で再現。2パーツ構成で銃口は開口済みです。手持ち武器はサーベルとシールドが付属。ライフルは丸ごと省略されています。

 前述の旧キット付属のライフルを流用することも可能ですが、グリップの径が違うのでちゃんと保持するには加工が必要。

 続いてBBオリジナルギミックの、チョバムアーマーで組んだサポートメカ。シールドとガトリング砲も使います。

 上にNT-1本体を乗せられないこともないです。

 で、チョバムアーマー装備形態。設定上は正面装甲の隙間から見える腰の細長い黄色ノズルと脇腹は、このキットでは中身と同じものが装甲と一体化して造形されています。
 胸と腰、肩と腕は装甲が一体化しているので関節も固定されます。

 あとBBオリジナルギミックその2・パッケージには写真が載っていないオリジナル頭部装甲。デザインは旧キット付属の頭部装甲を若干アレンジしたものですが、こちらは1パーツ構成で後頭部は露出します。

 シールドは腕に固定する構造なので、この形態では持てなくなります。ガトリングは上記サポートメカ合体用ジョイントで腕に装着可能。

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