新SD戦国伝 天星七人衆

　前作・��覇大将軍までの「超SD戦国伝」から「新SD戦国伝」に戻っていますが、設定上は旧シリーズとも無関係です。
　��覇大将軍編で時代設定を離して仕切りなおした世界観を、さらにリセットした新シリーズ。展開当時はそれまでのシリーズとは無関係という扱いだったようですが、一応同じ世界の話ではあるということになったんだっけか←あやふや。
　今までのシリーズに対しパーツ構成やギミックが簡略化されていて、いろプラやカラーメッキを多用する一方でデザインそのものがシンプルになり、組み立てが簡単かつ無塗装でシールを貼るだけで設定に近い配色になる、というのが売りだったようです。その路線変更のせいもあってデザインがかなり独特ですが、限定品やセット商品を除いて全11アイテムもリリースされたうえにコンセプトは次作のムシャ戦記にも継承されていて、商品展開だけ見ると割と好調だったみたいです（その後のムシャ戦記は6個、ムシャジェネレーションは5個で終了し、武者シリーズ扱いではない英雄伝を挟んで○伝での路線変更につながります）。

　

■No.181 武者頑駄無零壱 （2007.02.10.）

天星七人衆編の主人公。G-UNITのジェミナス01がモチーフで、兄の流星王（アスクレプオス）とはデザインに共通点がありますが金型の共有はしていないようです。従来シリーズだと1000円級キット並みの大量のメッキパーツにクリアパーツまでついて、見た目は値段の割にゴージャスです。脚は白・赤の2色構成でアゴの赤も別パーツと色分けも強化されています。
　で、ムシャ戦記と同じ要領で色を足してやれば武者っぽくなるだろう・・・と思っていたら、こっちのデザインは色分けも少ないけどディティールそのものも少ないので色を足そうにも塗るところがあまり無いのでした。

　軽装。兜の中にはちゃんとスキンヘッドが入っているのですが、組み立て説明ではこの兜をかぶった状態を「軽装」としています。なお、天星七人衆編から採用された新型ポリパーツには腰の回転軸もついていますが、零壱は背中側のパーツが胸と腰で一体化しているので腰は固定されています。
　なお、写真の状態ではアゴの赤い部分を削って短くしてあります。

　で、軽装アナザーモード（仮）。兜についているチョンマゲを装着するためのジョイントがちゃんと後頭部にあって、説明書の漫画にもこの状態が登場しているのですが、何故か組み立て説明では無かったことにされている謎の形態です。
　あとチョンマゲは本来黒くてパーツでも色分けされていますが、ガンダムの頭に黒々とした毛がふさふさ生えているのは個人的に何か嫌だったので「これは兜についている飾りみたいなものだ」と勝手に思い込んで赤く塗っておきました。

　勇星の鎧装備。刀は後述の光星の鎧と同じ色のクリアパーツですが、上にクリアブルーを塗って色を変えてみました。

　さらに光星の鎧装備。羽根っぽいパーツのおかげでボリューム感がありますが、鎧が派手な代わりに武器はどの形態でも刀が1つだけと主人公にしては地味になっています。

　

■No.183 頑駄無流星王 (2008.05.11.)
　天星編主人公・零壱の兄。
　零壱の身代わりになって敵組織・魔天暗黒党に拉致され、皇珠の鎧を奪ってパワーアップして帰還したかと思ったらその鎧が罠で敵に取り込まれてしまい、結局天星七人衆には合流せずに敵扱いです。
　最終的には逆星将軍になりますが、この形態はキットでは再現されていません。というかHJやボンボンのムックにも名前だけでイラスト等は載っていません。
　零壱＝ジェミナス01の兄ということで元ネタはアスクレプオス。天星編の中では元ネタの要素がカラーリングも含めてわかりやすく残っている部類です。

　デザイン面でも零壱との共通点がありますが、キットは新規設計。多色メッキやクリアパーツ等は無く、普通にいろプラ＋金メッキです。メッキ以外の金色のパーツは飛閃とかと同じ色で、銀色もそれに近い質感のラメ入り。

　軽装。零壱と同様に胴体は前2パーツ後1パーツなので腰は回りません。

　武者形態。変形用のパーツも背面に付いていて余剰パーツはありません。光星の鎧と対になる7つの宝珠が付いています（設定上は金色、光星の鎧と違い中央の1個を除いてメッキではありません）。
ところで頭のメッキパーツに広い平面があるから顔が写り込んでしまって、撮影した写真の大半が使い物にならなかったという。

　武器は零壱と同様に刀だけです。鞘付き。刀は銀色のプラ製ですが、零壱の刀がクリアブルーなのでこちらはメタリックレッドに塗ってみました。

　武闘強化形態。トサカを前後逆にして前立てと背面側の装甲を交換、背面および肩についている爪を合体させて手に持たせ、肩装甲を横に開いています。
　顔と胸の装甲が一体化しているので首は回りません。あと刀と鞘は余剰パーツになります。
　割と単純な変形で大きく印象が変わりますが、元ネタのアスクレプオスがズゴックっぽかったのに対しこちらはどちらかといえばハイゴッグに似ているような。

　

■No.184 迅風頑駄無 (2008.03.16.)
　天星七人衆の一員で風の七天星。猟師。空を飛べます。
　親や兄弟がどうこうという設定も特に無いので他に書くことが思いつきません。
　キットは天星編標準のいろプラ仕様で単色メッキ付き。兜の側面のツノの成形色は銀色ではなくパールホワイトです。

　で、天星編の常として原色山盛りで落ち着かないので、とりあえず青を緑系にずらしてみました。

　軽装。胴体は前後ともに上下が一体化していて腰は回りません。

　武者形態。兜の左右のツノは前後2パーツ構成で大ボリュームかつ裏にも穴はありません。

　武器は槍のみ。腕の可動が肩の前後回転だけなので構えポーズは難しいです。あと槍は背面にも取り付け可能。

　強襲猛隼（ストライクイーグル）形態。隼というよりカブトムシっぽい気がします。