No. 366 ウイングガンダム EW  (2011.06.11.)
 EW版ウイングゼロもBB戦士で発売済みですが、それとのパーツ共有は無い完全新規キット。今回から新型ポリパーツを導入しているので厳密な意味でも完全新規です。
 最近のリアル系BBにしては価格に対するパーツのボリュームがかなり多めで、さらに色分けも大幅に細かくなっています。
 あと説明書はいわゆるアーリータイプがデザインされた経緯が解説してあったりで、従来よりややハイターゲット向けっぽい紙面に。

 箱は従来の800〜1000円級キットとは違う形で、底面積が狭くて厚みがあります。デザインはMG版(Ver.Kaではない方)を踏襲し、最近のリアル系BBとは書体やレイアウトが違います。

 新型ポリパーツは腕の付け根、肘・手首、首、腰に従来とは異なる形状のものが入ります。上腕の付け根と脚は従来と同様のポリボール。
 なお、ポリパーツは本体の関節で使いきっているので、羽根の基部等はプラ関節になっています。

 あと、ウイングゼロへの流用は当然想定されている・・・かと思ったらランナー配置やスイッチの位置的に案外そうでもなくて、

 余剰パーツを出さないのが前提ならこのランナー1枚くらいしかそのまま使えない感じです。余剰を出すにしても配色がかなりちぐはぐなことになりそう。

 で、青と赤以外は全塗装して、Ver.Ka版を意識したカラーバランスにしてみました。

 この大きさで単色だとちょっと間延びする気もしたので、ツノの中央は赤く塗ってみました。
 肩装甲はグレー以外完全に色分け済みだったりマスクのスリットが開口してあったりと、BB戦士としては色分けがトップクラスに細かいです。成形色仕上げなら赤は羽根、青は羽根の一部と耳、黄色は手首だけ塗れば終了。腰装甲も分割自体は割とシンプルですがほぼ色分け済みです。あと胸部中央の玉も黄色ですが別パーツ化されていて、塗装しやすいです。
 ただ、最近多用されているクリアパーツは今回は本体には使っていません。

 あと、今回は顔の中身まで造形されています。成形色は赤単色ですが。なお、額とちょんまげ部分のセンサーは中身が露出しません。
 ただ、色分けが細かいせいで、腰サイドスカートの裏側が白かったり足首関節の中身が赤かったり腕の付け根が黄色かったりと、裏側や隙間からの違う色のチラ見えがちょっと気になるので、てきとうにグレーとかを塗っておくといい感じです。
 肉抜きは上腕の内側くらいで、後はせいぜい手首の背面側やツノと耳の裏面程度。
 新規ポリの構成は最近のリアル系BB戦士の発展型といった感じ。肘関節が追加されたり肩や首が2重ボールになったり腰を斜めに曲げたりできます。あと手首はボールジョイントですが、ボールと手の位置がちょっと離れているので可動範囲自体は軸関節と大差ないです。ただ、多少重い武器を持たせても手首が負けることはなさそう。
 脚に関してはエクシア以降のリアル系BBとほぼ同じ構造で、股関節は横軸接続です。ただ、ボール受けが斜めにえぐれた形状で開脚しやすくなっていたりはします。あと股関節基部が腰装甲に対し可動式だった構造は廃止されています。

 大きさは最近のリアル系BBと同程度ですが、胸ブロックの左右幅が若干狭くなっています。

 武装はバスタービームライフル、シールド、あとライフル用カートリッジが付属。サーベルはありません。
 ライフルの青やシールドの赤(左右のノズル以外)も色分け済みですが、カートリッジだけは白の単色1パーツで肉抜き穴もあります。
 シールドはジョイントパーツを介して腕に固定する構造。

 あとシナンジュやクアンタと同型の台座が付属。

 てきとうにサーベルを流用してみました。

 バードモード。ライフルとシールド以外は一切差し替え無しで変形します。まあ寝そべっただけですが。
 ライフルの青い部分は差し替えで位置を変える構造。シールド用ジョイントだけ余剰になりますが、腕につけたままにしておくことも可能です。
 腰のサイドスカートがやや開いた位置で固定なので、脇はこれ以上締められません。
 ところで羽根の白い部分は板状の1パーツ構成なので、ノズルは造形されていません。

 頭も外さずに変形できますが、下からは丸見えです。 

 

 恒例のBB戦士オリジナルギミック、羽根と武器を合体させた巨大武器。特に名前は設定されていないようです。

 グリップを曲げれば銃のように持つことも可能。

 上に乗るにはちょっと小さい感じ。

 羽根をライフルにつけたまま変形するとこんな感じ。・・・うん、これは無いですね。

 そういうわけで色々と革新的な仕様のキットでした。

 

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