SDガンダムGジェネレーション 旧BB戦士流用キット その1

 ゲームにあわせて展開されたプラモデルのシリーズ。後に新規設計のものも製作されていますが、初期アイテムはBB戦士のうちいわゆるリアル系、SDオリジナルキャラではないキットに何らかのパーツを追加した流用キット。発売当時に店頭で事前情報なしで現物を見たもんだから、SDの新キットが一度に20個くらい並んでいるという状況に鼻血を吹きそうになりつつよく見たら全部流用キットで脱力した記憶があります。
 成形色も変更され別機体扱いになったキットもありますが、300円BB戦士を流用した400円キットは基本的にパーツの削除はないので、塗装すれば旧キット仕様で組むことも可能です。ただし500円BB戦士を流用したキットは定価が税別500円のまま据え置きな代わりに、旧キットのパーツが一部削除されています。
 ナンバリングはBB戦士とは別の独立したものになっていますが、並行してGジェネのロゴを使用したBB戦士扱いのキットも展開されていて、BB戦士とGジェネのキットのリカラー版を詰め合わせたセット商品まであるので住み分けがよくわかりません。

 なお、パッケージイラストはゲームの仕様にあわせてガンダムタイプMSには全て瞳がないのがデフォルトになっていますが、一部には瞳ありのシールも付属しています。

 

■No.07 フルアーマーガンダムMk-U (2008.01.13.)
 BB戦士版ガンダムMk-U(No.13)のパーツ追加キット。BB戦士が「SDガンダムBB戦士」にリニューアルしてからしばらくは「逆襲のシャア」登場MSのみが発売されていましたが、このMk-UとザクVからそれ以外のMSがラインナップされるようになりました。ちなみにMk-UとザクVはバンダイのカタログにSDガンダムになる前の旧BB戦士の「ガンダマン2」および「ザクサン」として発売未定で掲載されたことがあります。
 キットはいろプラ仕様でGディフェンサーが付属、合体も可能。ポリパーツは採用されていません。

 Gジェネ版ではシールはホイルシールに変更されていて、眼は瞳の有無で2種類あり。瞳の描き方も旧キットとは変更されています。
 で、Gジェネ版の追加パーツは商品名にもなっているフルアーマー装備。旧キットにはなかった頭部バルカンポッドも追加されています。ガシャポンやGFFでは商品化されていますが、フルアーマーMk-Uのプラモデルは今のところこれのみです。

 素のMk-U。武装はライフル、シールド、サーベルの基本セットが付属。バズーカはありません。
 ライフルにはフォアグリップも付いています。握れませんが。あとサーベルは成形色が黄色。
 後述する換装2種は両方とも両肩から生えている軸を使うのですが、細くて強度に不安が無いでもないです。

 Gジェネ版追加パーツのバルカンポッドはフルアーマー形態以外でも装備可能。

 Gディフェンサー。コクピット部分を発射するギミック付きです。合体時のバランスを優先したのかこれ単体だとSDに見えません。なお、ライフルとスキッドはMk-Uの胴体とは違う明るい青で成形されていますが、本体は純白ではなくMk-Uと同じライトグレーです。

 スーパーガンダム。背面はバックパックを外す必要はなくそのままディフェンサーを装着しますが、正面からだとほとんど見えません。
 Gディフェンサーのスキッドは腕の側面にしか付けられないので、Gフライヤー形態にはなれません。ロングライフルは青いパーツの展開がオミットされているのはともかく、ちょっと細すぎる気が。

 フルアーマーMk-U。胸、両腕の装甲が各1パーツ+左肩にシールドが付きます。
 同シリーズのパーフェクトガンダムやフルアーマーZZと比べるとパーツ数が少なめで造形も省略気味。アーマー追加を想定していない設計のMk-Uに無理矢理アーマーを後付けしていることもあって、着膨れしたような感じです。
 なお、追加パーツもいろプラ仕様で、アーマー本体は紺色でシールドのみ乳白色です。どちらもMk-U本体とは違う色。
 バルカンポッドはMk-Uの頭にジョイントが無いので、首と胴体の間に挟み込んで固定するようになっています。この固定用ジョイントは意外と目立ちませんが、バルカンが胴体に対してほぼ固定されてしまうので首を動かせない、というか動かしてもバルカンは正面を向いたままです。

 

■No.13 パーフェクトガンダム(フル装備型) (2008.01.20.)
 BB戦士版パーフェクトガンダム(2種類あるうちNo.20の方)のパーツ追加キット。今でこそ定番アイテムの初代ガンダムですが昔は一度キット化されたネタをリニューアルすることは稀で(マインレイヤーや1/100フルアーマーの中の人みたいに別機体扱いで出す程度。そういえば初代リニューアルキットのHGガンダムはBB戦士の戦国伝初期と同時期だっけか)、BB戦士はガンダマン扱いで出ているから、ということでけっこう後回しにされたうえにパーフェクトとのコンパチ扱いでようやくSD体形のキットが出た、という経緯があります(後のGアーマーでBB初の500円キットとして再登場しているあたり、やっぱり特別扱いではありますが)。
 同様にZZはフルアーマー、ザクもライデン仕様としてどうにか発売され、Zに至ってはGジェネ路線でようやくリニューアルされたものの300円SD体形のキットは最後まで出なかったのでした。

 シールはホイルシールに変更されていて、眼は瞳の有無で2種類あり。例によって瞳の描き方も旧キットとは変更されています。追加パーツはバズーカ、ガンダムハンマー、ビームジャベリン。
 キットはいろプラ仕様で、カラフルではあるものの胴体は丸ごと青、脚は丸ごと赤と色分けがざっくりしていて塗装の手間は結局そう違わないのですが、胸のダクトはどちらの形態でも黄色で別パーツ化してあるのが地味に助かります。
 なお、白の成形色は昔のガンプラで定番だった緑色っぽいアレですが、白を塗装しないといけない部分と色を合わせるのが面倒だったので以下の写真では全面原色で塗っています。

 ノーマルガンダム。ちなみにGアーマーに付属する方のガンダムも、換装・合体等のギミックに関係する部分以外はほぼ同じ形状です。

 追加武器の他に元からライフル、シールド、サーベルが付属します(シールドはパーフェクトのと同じ物ですが)。ライフルは細長くてあまりSDっぽくない感じ。
 パーフェクトガンダムのキットは旧1/100もMGも装甲の着脱は可能なくせに中の人用の武器は付属しないというしょんぼり仕様なので、実は換装可能かつ武器も付属するプラモデルはこれしか無いのでした(BBパーフェクトのリニューアル版もやっぱりライフルは付属せず。あとプラモデルではないですがGFFも初期版は武器なし)。

 続いて追加武装。バズーカとジャベリンは1パーツ構成で裏側に穴が開いていますが、ハンマーはグリップ+鉄球(2パーツ貼り合わせ)+鎖の4パーツ構成です。単色成形で、バズーカの砲身部分が成形色。他は塗っています。

 パーフェクトガンダム。バックパックのみ差し替えで、胴体、肩、腕、脚は追加パーツを上から被せる構造。腕のベルトが別パーツだったり胴体にはバックパックの内側に背面装甲も付いたりと細かい構成です。赤いスネ装甲だけはそもそも脚にスネが無いせいで省略されていますが。あとシールドは前述のように使い回しで、裏面の爆雷は省略されています。
 背面の大砲は前後に軸可動の他、発射ギミックがあります。ちなみにこの大砲、スプリング混みで6パーツ構成のうえに成形色が白・赤・青の3色(あと弾丸は黄色)と妙にカラフルです。いや設定上は黒1色なのですが。

 B-CLUB製改造パーツのBBフルアーマーと並べてみました。顔の形状が違いますが、フルアーマーの方は眼の上下幅を加工して広げています。というか並べてみるまで改造した件を自分でも忘れていました。

 

■No.15 Sガンダム&コアブースター (07.05.19.)
 BB戦士No.22 Sガンダムの仕様変更品。Sガンダムは原作に登場した3形態全てが旧キットで再現されているうえに、他にはバリエーションが100円やそこらのパーツ追加ではどうにもならなさそうな303Eくらいしか存在しないためか、本体にはパーツを追加せずにコアブースターがおまけとして同梱されています。あと成形色も若干変更されています(旧キットは白が昔のガンプラによくあった黄緑っぽいアレでしたが、Gジェネ版では純白に近い色になっています。青も若干暗くなったような)。
 旧キットは武者ゼータと同時発売でパッケージデザインがリニューアルされた第1弾。このリニューアル以降ポリパーツを3個から6個に増量・武者系はメッキ標準採用といった仕様のバージョンアップが図られていますが、Sガンダムはこのパッケージデザインのキットでは例外的にポリパーツが3個で、脚はプラ接続です。
 Sガンダムそのものは版権でもめたこともあるせいか単にアニメ未登場のせいか、Gジェネ以降のSD新作キットでの商品化は見送られていて、SDで現在手に入るのはこのキットのみ。当時は元祖SDでも商品化されていました。

 通常形態。頭部はヘルメットと顔面が別パーツ構成で割と凝った設計です。可動箇所は頭と手足の付け根の他に脇が横に開いて、あとリアスタビライザーも可動と、同時期のキットの中では地味によく動きます。

 ブースター装備。脚を交換し、肩の羽根は差し替えで角度変更。バックパックはノーマルタイプのビーム砲だけ外して上から大型ブースターを被せる形式です。SDだと脚が箱にしか見えませんが。

 Ex-Sガンダム。バックパックはブースター装備と同じで、胸・腰の中央ブロックを交換します。本来は脚部の形状も違いますが、この体形だと再現しても違いがほとんどわからないだろうし。
 武装はビームスマートガンとサーベルが付属。スマートガンはやけに長いですが、弾丸発射機構は前半1/3くらいに収まっています。

 おまけのコアブースター・・・って組み立ててすらいないのかよ!
 あまりプレイバリューのあるパーツでもないし面倒臭いのでランナー状態で。成形色がSガンダム本体とは違いますが、たぶん他のキットと追加パーツの金型を共有しているのではないかと(注:憶測)。
 なお、Sガンダムのコアファイターを中心としたコアブースターは設定上は存在しますが原作本編には未登場で、発表された設定画ではブースター(Ex-Sのバックパックと同じもの)の両脇に主翼とランディングスキッドが追加されていたりプロペラントタンクが増設されていたりで、このキットと同じ仕様の画稿は存在しないはず。

 

■No.16 ガンキャノン(フル装備型) (2008.11.30.)
 300円版BB戦士ガンキャノンの流用キット。BB版はクリアパーツを含むいろプラ仕様、換装ギミック&余剰パーツを装着するオリジナルの謎ロボ同梱など、ボリューム山盛りなキットでした。
 Gジェネ版ではアニメ未登場のミサイルランチャーが追加。またグレーの成形色がBB版の青味がかった色から緑っぽい色に変更され、原作での配色に近くなっています。

 まずノーマルなガンキャノン。顔の中身のメカが見えすぎるのが気になったのでクリアグリーンを塗り重ねて見えにくくしてみました。
 全身赤い印象がありますが、手足や武器はグレー成形で成形色が赤い部分はほぼ胴体のみ。頭は白成形(純白ではなく薄緑)、胸のダクトは黄色ではなく白ですが別パーツ化されています。
 肩キャノンは発射ギミック付き。手持ち武器はビームライフルのみ。

 ミサイルランチャーはキャノンと交換して装備可能。Gジェネ版追加パーツには珍しく筒部分が左右張り合わせ構成で、肉抜き穴の露出がありません。
 このミサイルは見本写真ではグレーですがHG-UCやMGでは白成形で配色がはっきりしませんが、とりあえず成形色のライトグレーそのままで。

 BBオリジナルギミックの頭部装甲着脱&顔内部メカ露出。正直ちょっとキモいと思うのですが。あと撮影直後に右目のクリアパーツが外れて行方不明になったので、現在はさらに怖い顔になっております。

 おまけパーツによる換装形態。バックパックと腕装甲を交換、肩と胸、腰側面にパーツを追加しています。デザインはRX-77-3ガンキャノン重装型をベースに77-4ガンキャノンUの要素が混ざっています。右肩のビームキャノンは発射ギミック付き。
 ただ、組み立てたらノーマルの腕装甲が外れなくなってしまったので、写真は腕装甲のみ交換していない状態です。

 BBオリジナルギミックその2・ダミーロボ。1パーツ構成で全く動きませんが、サイズはガンキャノン本体とほぼ同じ。
 装備していない換装用パーツを取り付け可能。また、顔の装甲も取り付け可能です。腕が動かないので腰側面のパーツの取り付けがちょっと面倒。
 で、BB戦士版では換装時に余るパーツは全てダミーに取り付け可能だったのがGジェネ版ではミサイルランチャー追加で肩武器が常に1組余るようになっていますが、

 余った武器はGバスターの強化パーツになります。・・・いや、本来のギミックではなくたまたま軸径が同じだっただけですが。

 

■No.17 ザクII(フル装備型) (2008.11.24.)
 300円版BB戦士のジョニー・ライデン専用ザクの流用キット。緑色のノーマルザク扱いですが、流用のため頭部はツノ付きの小隊長仕様。
 元キットは高機動型MS-06R1AとR2、あとノーマルザクの3種類のコンパチ仕様。Gジェネ版では武器パーツが追加された他、頭部のケーブルが従来のプラ製のものと金属製スプリングの選択式になっています。そのため見本写真はスプリングの色に合わせて各部のケーブルが黒くなっていて、緑の色味も普通のザクとは微妙に違っていて別機体っぽい雰囲気に。箱絵は至ってノーマルな配色のザクですが。
 キットは緑色(MGザク1.0等に近い比較的暗い色)とガンメタの2色成形で、元々ライデン機だったため頭と胸のケーブルは成形色が本体の緑ではなくガンメタです。

 まずノーマルザク。ツノは切り落しました。ケーブルはスプリングではなくプラを使用、頭と手足をHG-UCザク用カラーで塗って胴体は成形色のままです。
 R2ライデン機がベースのため、肘や左肩の形状がライデン機準拠になっています。

 武器はマシンガン(発射ギミック付き)、バズーカ、ヒートホークと、Gジェネ版追加パーツのマゼラ砲とミサイルポッド、あとクラッカーが付属。他にBBオリジナル要素としてマシンガンの弾丸を取り付けられるホルダーが付属します。クラッカーはマシンガンで発射可能で、このホルダーに装着すれば手で持つこともできます。
 ミサイルポッドはジョイントを胴体と脚の間に挟み込んで固定する構造。マゼラ砲は1パーツで裏に穴が開いています。
 モノアイが左右に可動。

 続いて脚部とバックパックを交換したMS-06R-1Aザク高機動型。相変わらず腕はR2ライデン仕様ですが。
 緑色の標準カラーのR1は旧MSVに画稿があるものの、ほとんど商品化されていません。

 さらに脚部にカウルを追加したR-2型。設定上はバックパックもR-1系とは形状が若干異なりますが、キットでは同じパーツを使い回します。
 R型用脚部の成形色はガンメタですが、カウルは緑。
 GFF設定では4機存在するR-2のうち実験機のR-2Pがノーマルザクカラーだったことになっています。あれはツノがあるうえに胸側面にダクトが追加されたりしていますが。

 

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