SDガンダムフォース

 SDGFは300〜500円の簡易キット(SEEDのHGじゃない1/144みたいなの)と500円のBB戦士の2種類のラインでキットが発売され、前者はBB戦士ではなく独立したシリーズとしてナンバリングされていますが、ここではとりあえず両方まとめて扱います。

 

・非BB戦士
 関節には無印SEED1/144キットと同じポリボールを採用し、パーツ点数と組み立ての手間を抑える方向に特化した設計が特徴です。脚をわざわざスライド金型で一体成形したり頭と胴が一体化していたり。
 あと大体は成形色が3色で、部分的に色味が設定と違ったり配色を無視していたりしますが、これは300円キットは2個で同じ金型を共有しているためのようです(爆熱丸の刀が青かったり、緑色っぽいはずのガンダイバーが青系になっていたり)。

■No.08 グラップラーグフ (2007.02.17.)

 頭部固定がデフォルトのシリーズで唯一首関節が可動になっていたり原作登場時期とキット発売時期が大幅にずれていたりと、若干釈然としないものを感じるキットです。パーツ数はポリボールを除いて全12。未塗装で組むだけなら5分もかかりません。
 成形色は頭・両腕が水色、胴・脚が青、武器が黄色の3色ですが、何をどう考えればこの武器を黄色にしようという結論が出るのかはよくわかりません(追記:ガンダイバーと金型を共有しているらしいです)。あと頭と胴のパイプは設定上はグレーですが、ここを塗ってしまうと一体成形で隙間が埋まっているのが目立つ気がしたので水色にしておきました。
 このシリーズはスネ側面に肉抜き穴が空いているものもありますが、グフに関しては足裏が開口して中空成形になっていますが側面には穴はありません。

 可動はこんなもん。とりあえず首が回るだけかなりマシです。肩もボールなのでそこそこ融通が利きますし。

 BB戦士版ハイパーキャプテンとの比較。
 値段の割にボリュームはありますし、そう悪くないと思います。パイプや肩装甲が一体化している以外には目立った省略はありませんし。強いて言うならドムだけキット化が見送られたので3人並べることができないのがアレですが。

 

・BB戦士
 BBには珍しく、こっちもポリキャップはボール型のものを採用しています。手足の可動箇所が増えたうえに首・腰も標準で可動ですが、ちょっと外れやすいのが難点。

■No.263 ザッパーザク(重武装型) (2007.03.18.)
 先に300円キットでリリースされていたザッパー様のグレードアップ版。「重武装型」となっていますが、300円版とは厳密には別機体のキャプテンとは違って、省略されていた武装が増えただけです。ただしギミックは大幅強化。
 当初はキャプテンのライバルになるのかと思われましたが特にそういうこともなくボケ担当に落ち着いたキャラで、ごく初期を除くとラインナップがガンダムに偏っているBB戦士でゼロを差し置いてこの人が抜擢された件はSD七不思議のひとつとされています(嘘)。
 一見G-ARMSのブラッディザクにそっくりですが、よく見ると個々のパーツの形状がかなり違います。

 300円グフとの対比。成形色は赤、グレー、黄色の3色。顔のパイプと左肩のツノが黄色で色分けされていますが、他にも大量にある黄色の色分けは省略されています。また、設定上は本体が明るめの赤、胸と腰側面が暗い赤ですが、キットはこの中間くらいの色味の赤で成形されています。とりあえず私は明るい赤の部分を塗装してみました。

 関節はポリボールで、手足が片側2箇所と首・腰の他にガトリング砲の基部もポリ接続。ヒートホークは左肩の後面に収納可能です。

 ガトリング砲は2箇所で可動で、背中から正面に展開してグリップを右手で保持できます。顔のバイザーは開閉可能。スライド金型を使ってスリットも開口しています。手の甲だけ別パーツ化してトゲ状のモールドを再現してあったりも。あと腕の固定砲は一体化しているので削り込んで砲口も開口してみました。

 頭は額のパーツがスライドしてビーム砲が入っていますが、元祖版と違って砲口が前にせり出すようなギミックはないので見た目に地味。
 そういうわけで全体に出来のいいキットだと思います。
 あと左肩のトゲや腕の裏側、ヒートホークに肉抜き穴がありますが、今回はこれの組み立てと並行して別のキットの改造にエポパテを使っていたのでこっちの穴もついでに埋めて、その流れで脚とかはパーツの合わせ目も消しています。でも何か写真撮ってみると肉抜き穴は目立ちにくいところを選んで開けてあるのか、というか埋めた部分が全然見えていなくて徒労感が凄いよ。


■No.272 ハイパーキャプテンガンダム (2007.02.17.)

 シリーズ最終アイテム。ちなみに同時期に発売されたアクションフィギュアの商品名は「ハイパーキャプテン」ですが、BB版には「ガンダム」が付きます。爆心丸が爆熱丸の素体を流用していた(設定上も鎧が違うだけで中身は同じですが)のに対し、これは完全新規設計になっています。

 成形色は白・黄色・水色・赤・グレーで、顔は赤・水色がほぼ完全に色分けされています。武装はライフルとシールド、Vロッドが付属。眼の狙撃用センサーは省略されています。頭が小型化して眼も吊り目じゃなくなったりと、HWキャプテンよりは原作のイメージに近づいているような気が。

 可動範囲はこんな感じ。背面のブースターポッドはそれぞれ左右2パーツ構成でノズルやフィンは一体化しています。また、ポッド基部はVロッド基部と別ユニット化されていて着脱可能です。これでいつオプションZがキット化されても大丈夫だね! ・・・いや、ありえないのは承知していますのでそっとしておいてください。
 ※追記:Vロッド基部が分割されているのは原作中盤に登場した「無印キャプテン+Vロッド」の状態を再現するためのようで、実際に無改造でVロッドの移植が可能です。

 Vロッドは差し替えで射撃形態を再現可能。

 手に持つこともできます。他に2本のロッドを連結する筒状のジョイントとビームサーベルの刃(1本だけ)も付属しますが、パーツを紛失してしまったので写真は撮れませんでした。写真は連結パーツを使わずに誤魔化しています。
 ところでこの人はVガンダム以来2回目かつ現時点では最後のカトキデザインのTVシリーズ主役ガンダムだったりしますが、当時も全然話題にならなかったような・・・。

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