BB戦士三国伝 英雄激突編 その4

■No.318 翔烈帝劉備ガンダム (2008.12.20.)
 元ネタの劉備も「昭烈帝」という号を持っていますが、劉備自身も含めて諡号は死後に贈られるものです。
 あと劉備は赤壁の後に荊州南部を占領し、さらに益州に進出して(この辺の経緯は色々とアレなのですが省略)、その後曹操の後を継いだ曹丕が皇帝となったため、その正当性を否定するために自身も皇帝となった、という経緯で帝位についています。
 的櫨は額に白い模様がある馬の総称ですが、三国志関連ではおおむね劉備の乗馬を指す個体名として使われています。演義では暗殺者から逃げる際に川を飛び越えた話がありますが、劉表の客将をしていた頃の劉備が的櫨に乗って暗殺を逃れた、という話は複数の史書に記載されています。

 三国伝では曹操の長沙侵攻に際し色々あって劉備がパワーアップした姿として登場。

 キットは劉備、的櫨、龍輝宝のセット。大量のメッキパーツに加えてクリアパーツも付属します。
 説明書漫画は12ページで、今まで触れられていなかった曹操が統一を目指した理由も語られています。

・劉備ガンダム

 まず軽装。肩と胴体の鎧は固定で、他のキットと互換性があるのは兜、腕装甲とバックパックのみ。
 首から下が大幅に変化した一方で頭の中身は初期劉備とほぼ同じデザインですが、髪が無くなりました。
 成形色の青は初期劉備より明度が上がっています。白や赤、ガンメタはほぼ同じ色。

 鎧装備。君主や武将というより武芸者か浪人みたいな雰囲気だった劉備さんもようやくそれっぽいイメージになりました。
 兜は最近では少数派のヘルメット型。武者シリーズでは大半のキットに採用されていた金メッキの前立ては、三国伝ではこれが初です。
 個人的に足先が青いのには違和感があったので、元ネタがパーフェクトガンダムというのを意識してアレンジしてみましたが、なんか過剰に派手になったような気がしないでもないです。

 サイズは他のキットとほぼ同じです。共通ポリパーツを使っていて関節構造も同様。

 武器は赤龍翔神刀と青龍烈斬刀が付属。というか説明書では武器は龍輝宝との合体形態にしか持たせる指示が無いので、この形態では武器は持たないみたいですが。
 武器はバックパックに専用のホルダーを介して装着可能。
 なお、付属の手首は左右とも武器穴付きの拳のみです。

 で、初期劉備の剣は成形色の上からパールとクリアーカラーをスプレーで吹いてみましたが、今回は金属色とクリアーカラーを筆塗りで重ねてみました。龍の模様が目立つように下地の色をちょっと変えていますが大した差は出なかったような。

 後頭部のメッキパーツは基部の軸径が初期劉備のチョンマゲと一緒なので、髪のパーツを移植することも可能。ついでに龍帝剣を持たせてみました。

・的櫨

 趙雲に付属の飛影閃というか汎用ランナー「センバ」の流用で、頭と胸装甲が新規で差し替え・追加されています。成形色は全身真っ白、というか設定上の指定色もほぼ真っ白ですが。
 眼には瞳がモールドで入っているので、それに沿って塗ってみました。
 胸装甲はセンバについているジョイントを介して接続しているので、外して飛影閃に取り付けることも可能です。
 関節構造も飛影閃と同じで、ポリパーツは不使用で首、脚の付け根、膝がそれぞれ1軸可動。

 胴体下側にはアクションベース2対応のジョイントあり。写真では使っていませんが、飛影閃と同様にリード線の手綱が付属します。

・龍輝宝

 まず昇龍形態。首の付け根とクリアパーツのオーラ龍の接続部にはポリボールが入っています。このポリのみ透明セットと同じ半透明の白成形。
 他に口の開閉と、前脚の基部が軸可動になっています。後ろ足は差し替えで指定された角度を選ぶ構造で、自由には動きません。
 メッキパーツは片面メッキなので、羽根の内側等は上からクリアイエローを塗っています。あとクリアパーツは黄色のみですが、個人的な好みで一部をクリアグリーンで塗っています。
 胴体の芯になるバックパックは見本だとガンメタ単色ですが、成形色は白です。パーフェクトガンダムでも白いしジョイントが多くて塗っても組み替えで剥げそうだったので白のままにしました。

 組み替えた飛龍形態。

・翔烈帝劉備ガンダム

 龍輝宝を分解して装着。あと兜は差し替えで後ろに隠れていた龍の顔っぽいメッキパーツが前に出ます。ところでこのメッキパーツは白龍大帝にも似たようなパーツがあってそちらだと菱形の宝玉っぽいパーツは赤で指定されていますが、それを思い出したのは緑で塗った後でした。

 武器は前述の刀2つのみ。

 羽根と台座部分は的櫨に装着、この台座に劉備が乗ります。
 オーラ龍はキャンペーン用エフェクトパーツと同じような感じで武器に装着可能。

 合体形態でのキット内容全部。龍輝宝形態でのみ使うジョイントパーツも台座裏面に収納されますが、後述の5人の武将用パーツのうち3人分は余剰になります。
 なお、初期劉備に付属の龍帝剣との連動ギミックは特にありません。

 で、キャンペーンのエフェクトパーツを装着して天玉鎧に乗せてみました。元々劉備は合体せずに乗るだけの構造で本体が大型化したりもしていないので、翔烈帝でも問題無く組み合わせ可能。

・他キットとの連動
 龍輝宝を分割して劉備軍の武将に装備可能です。

 説明書に記載されているのは関羽、張飛、趙雲の3人ですが、さらに今後登場の2人に装備可能とも記載あり。既出の孔明や関平あたりがスルーされたので五虎将軍の残り2人で確定っぽいです。
 肩鎧は汎用ジョイントで接続しているので、ジョイントの規格が違う呂布や関平等を除けば他の武将でも装備は可能。着脱の際にいちいちパーツを分解する必要があるので破損がちょっと怖いです。

 5人分の装備を外した状態の劉備はこうなります。まあこれはこれでアリか。

 で、残り2つの装備も同様に肩に装着可能なのでとりあえず2個まとめて曹操に着せてみたら、なんか妙に強そうというか天玉鎧無しでも翔烈帝と殴り合いができそうな気がしないでもないです。

 そういうわけで久々の主人公大箱キットでしたが、ボリューム山盛りでいい感じでした。メッキパーツをプラのかみ合わせで換装する箇所が多いので組み替えているとメッキが剥げたりしますが。

 

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