BB戦士三国伝 戦神決闘編 その1

 三国伝シリーズの第3部。話は第2部からそのままつながっていて赤壁の後で、シリーズ開始当初から名前が発表されていた三国がようやく建国されています。劉備と曹操は行方不明となり、新キャラの馬超が主人公に。
 なお、ケロケロAでの漫画連載は継続しますが作者は交代しています。

 キットの仕様に大きな変化はありませんが、箱の裏側に「戦神箱絵ファイル」としてモノクロのイラストが掲載されるようになっています。

■No.321 馬超ブルーディスティニー (2009.03.14.)
 戦神決闘編の主人公。
 馬超は涼州に勢力を持っていた馬騰の長子で、彼が朝廷(当時既に曹操の庇護下)に出仕してからその軍を引き継いだ武将。羌族の血を引いていて、異民族からの信望が厚かったとされています。
 赤壁の後に涼州へ進出を図った曹操に反抗するも最終的に敗北、またこの際に馬騰とその一族が処断されています(馬超の従兄弟にあたる馬岱のみ生存)。
 その後色々あって最終的に益州攻略中の劉備軍に合流、帰順。その後は特に何かしたという記録もなく、うやむやのうちに病死しています。
 演義では馬騰一族の処断が曹操との戦いより前になり、馬超は曹操への復讐を図ったことになっています。蜀に帰順する前に張飛と一騎打ちして引き分けた話が追加され、蜀の五虎大将軍にも数えられていますが、正史と同様に帰順後はあまり活躍していません。

 三国伝でも涼州の武将として登場。第2部開始前後には設定が公開されていましたが、結局第2部での出番はほぼ皆無です。
 あと発売週にさっそく公式サイトでネタキャラ扱いされていました。

 軽装。ギミックの関係で頭頂部のパーツの接続は他のキットと互換性がありません。そのためヘルメット型の兜は装着不可能。
 眼はクリアパーツのバイザーになっています。クリアパーツの成形色はBBダブルオー等と同じ薄緑。

 鎧装備・通常形態。手首は左右とも丸穴の拳のみ付属。
 ブルー1号機っぽい配色にしたいけど設定の鎧が白い配色もいいよなあ、とか思いつつ塗ったらこんな感じになりました。
 なお、設定画や箱絵で白い部分は成形色も白ですが、見本写真では銀色に塗装されています。

 武器は手持ちの獅青刀と龍凛槍、腕に固定する剣と盾(説明書には名前が記載されていません)の計4つが付属。
 腕武器の固定ジョイントには他のキットとの互換性はありません。
 後発のキットにしては足首の可動範囲が狭くて接地性がやや低いような気が。

 武器は合体して獅龍極煉槍に。フォルムといい過剰なボリュームといい、ツインエッジゴッドゲキリュウケンに似ているような気がしないこともないです。

 暴走形態。胸と背中に合体武器の一部を追加、肩鎧と髪の角度を変えて、左肩装甲を頭に移動しています。
 眼の色の変化は旧キャプテンや斧雷丸等と同様の縦回転ではなく、武者丸のような横回転構造で再現されています。

 鎧で眼が見えにくいので一部外すとこんな感じ。付属のシールは暴走形態のものは全面赤だけで、眼の輪郭や瞳はありません。

 一部のパーツを趙雲の飛影閃に装着可能。劉備の的廬だと胸正面のジョイントが塞がっていて盾が装備できません。

 龍輝宝の装着についても説明書に記載されています。余った残り1個が黄忠の分でほぼ確定の模様。

 

■No.323 黄忠ガンダム (2009.04.26.)
 黄忠は元々は荊州の劉表に仕えていた武将で、曹操の荊州占領を経て赤壁の後で荊州南部を押さえた劉備に帰順しています。定軍山において夏侯淵を討ち取っていますが、その翌年に死亡。演義においては老将とされていますが、生年は不明で蜀に帰順した際の年齢も不詳です。
 また、演義では一度は敵として劉備軍と対峙し、関羽と一騎打ちをしています。その後魏延とともに降将に。五虎大将軍にもカウントされています。
 あと正史、演義ともに黄忠が高い官位を与えられる際に関羽が反発する、という話があったり。

 三国伝ケロケロ版では謀殺された劉表の仇討ちのために原作より少し早く登場。説明書漫画では特に何の説明もなく3部冒頭から翔の将軍として登場しています。
 あと三国伝では虎の国が別にあるせいか、五虎大将軍に相当するものは虎ではなく「五誇将」と呼称されています。

 キットは税別600円で箱も標準サイズですが、組むとかなりボリュームがあります。クリアパーツその他の特殊素材の採用は無し。

 軽装。白い部分はMk-Uのようなライトグレーではなく純白成形です。で、ライトグレーで塗ってみたわけですが、普通にMk-Uのホワイトに近い色を塗ると色調差が小さくて大して代わり映えしない、という結果になりそうなので暗めに振ってみたらMk-Uとは違う何かになったような気が・・・。
 なお、胸部は白成形です。
 顎の赤とヒゲは頭部と一体で、中身は詰まっていないので矢野版魏延のようにヒゲが無い状態にするにはヒゲを切断したうえでパテ等で穴を塞ぐ必要があります。
 手は右が指差し(矢の保持用ポーズ)の角穴、左は拳の丸穴タイプのみ付属。
 スコープは夏侯惇の眼帯と同様の構造で、兜とは独立したパーツになっています。

 通常の鎧のみ装備した状態。うろこ状のモールドが入った部分は色を揃えてみました。
 兜はヘルメット状で、腕装甲は左側のみ。胸鎧は着脱式で、腰は固定です。

 手持ち武器は斬空刀と鋭真弓、矢が付属。盾(説明書に固有名は記載されていません)は肩に固定されます。
 斬空刀は腰に装着可能。鋭真弓も側面の穴が汎用ジョイントと同径なので、適当な凸ジョイントに取り付け可能です。
 斬空刀と鋭真弓はそれぞれビームライフルとロングライフル(Gディフェンサー)の要素が入っているみたい。

 龍身鎧を両肩に追加した龍身鎧形態。他の同価格帯のキットよりかなりボリュームがあります。
 龍身鎧青成形の1パーツ構成なので、赤い部分は塗装が必要です。
 背面に矢を取り付けるパーツはMk-Uのバズーカに似ていなくもないような。

 龍身鎧を背中に装着した漣龍牙形態。

 鋭真弓、龍身鎧と背面の矢のホルダーの合体武器・龍鱗剛烈弓を使う連射形態。バックパックも組み替えで変形します。

 龍身鎧とバックパックが合体した支援メカ。説明書には名前は「支援メカ」としか記載されていません。
 黄忠を足裏のジョイントで固定可能です。

 龍輝宝の最後のパーツを装備可能。余った盾については特に指示はありませんが、とりあえず右肩につけてみました。

 

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