BB戦士三国伝 戦神決闘編 その8

■No.351 轟大帝 孫権ガンダム・虎燐魄 (2009.12.26.)
 劉備と曹操に遅れてようやく登場した孫権のパワーアップ形態。孫堅ゼフィランサスとコンパチというか通常形態はマスク部分以外普通に孫堅です。
 一応初キット化の孫堅の方の元ネタに軽く触れておくと、自称・孫子の子孫で黄巾の乱を契機に飛躍した武将。対董卓戦でも活躍しますが、その後の劉表軍との戦闘で死亡し、息子の孫策が孫家の軍を復興するのにはしばらくの雌伏を要することになります。
 演義においては対董卓戦の後で伝国の玉璽を入手しています。孫堅自身にはこれを利用する機会が無く、後に孫策が独立を目指して袁術から兵を借り受ける際にその代償になっています。なお、袁術死後の玉璽の所在は不明で、また史実としては孫堅や袁術が玉璽を入手したという事実は無いようです。

 三国伝ではボンボン版第1部で虎牢城攻略戦に参加して戦死、説明書漫画では第2部まで全く出番が無く轟建国時には既に死亡していた、という扱い。

 キットは孫権・孫堅のコンパチの本体と、強化装備・虎燐魄のセット。メッキは採用されていません。

・孫権ガンダム(白虎の鎧装備)/孫堅ゼフィランサス

 軽装。初期孫権と同様、三国伝の他のガンダム顔キットと比べると眼が細いです。
 成形色の白は孫家伝統の暖色系。手は左右ともに穴が長方形の拳のみ。鎧に首を覆うパーツが付くため、中身は首が細長いです。

 頭部は眼とアゴが赤の別パーツで処理されていて、顔の前半分のうち白い部分の下側のみ差し替えで孫権と孫堅の相違を再現しています。固定が硬いので組んだ後で着脱するなら穴を削るなり軸を切るなりした方がよさそう。
 一応孫堅にはヒゲっぽいモールドがありますが、設定上はこの部分も白いし写真だと違いがわかりにくいです。あと側面の数字っぽい模様と、頬当ての部分に孫権のみ四角いモールドがあります。
 胸には汎用ジョイントの他に、初期孫権の鎧に対応したジョイントもあります。このため新孫権に初期孫権の鎧を着せることも可能ですが、逆は不可能。

 鎧装備。渋格好いい。
 バックパックに相当するパーツは無く、左右の赤い布状のパーツは背中に直接装着されます。
 肩装甲と腰はガンメタ単色、肩から生えた盾状の装甲はパールイエロー単色なので塗装はけっこう大変です。なお、孫権マスクの写真だけ盾状の装甲が無いのは付け忘れです。
 この形態ではクリアパーツはありません。肩装甲と中身の接続軸がかなり固いですが、轟大帝への組み替えの際には外す必要があるのでてきとうに調整推奨。

 一応ヒゲ部分にはスミ入れしてみたのですが。

 孫策とは似ている部分が多いデザインですが、形状は別物になっています。

 この形態での武器は牙王剣・零壱が付属。1パーツ構成で特にギミックは無く、大きさも比較的小さめ。GP01と03のライフルっぽい形状です。
 前立ては孫策と同様に差し替えで上下移動します。

 虎錠刀を持たせてみました。

・虎燐魄

 関節にはクリアー版キットと同じ半透明の白いポリパーツが入っています。可動箇所は多めですが全体に関節が緩めで、特に腰がぐらぐらで安定性が悪いです。
 クリアパーツは肩から伸びるフィンと前脚がそれぞれ左右1組と眼の計5個。イラストだと他の青い部分も同じ色の設定のようですが、クリアパーツの水色に対し付属シールはもっと濃い色で水色というより青です。
 頭部の青いラインはシールも付属しないので、それなりに覚悟が必要。

・轟大帝 孫権ガンダム

 虎燐魄を全身バラバラにして軽装孫権に装着。孫堅の鎧は腕装甲と腰側面のパーツ以外全部余ります。あと虎燐魄の頭の下アゴも余り。
 腰正面装甲と足の追加パーツは専用ジョイントで装着するため、他のキットへの装着には改造が必要です。
 虎燐魄単体での不安定っぷりに反して各部の保持は大幅にしっかりしています。
 首が細長いのがちょっと気になりますが、縮めると換装に支障が出るうえに首の可動も制限されそう。

 この形態での武器は真・虎錠刀が付属。これまた1パーツ構成で特にギミックはありません。
 追加パーツが干渉するので可動は制限されます。

 

 組み替えで獣神形態に。後ろ脚の構成は虎燐魄単体形態と同じです。
 虎燐魄単体よりは安定性が上がっています。

 孫家勢揃い記念写真。

 

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