BB戦士三国伝外伝 武勇激闘録 その5

 

■No.361 于禁ガンダム (2010.02.20.)
 于禁は曹操に仕えた古参の武将で、多くの武功を残し曹操にも信認されていましたが、関羽が騙し討ちに遭う直前の戦闘で彼に敗北し降伏。これによって于禁配下の兵士は助命されていますが、于禁自身は捕虜として関羽の死後に呉を経由して魏に送り返され、曹丕の回りくどい嫌がらせで憤死しています。
 なお、于禁と同時に敗北した龐徳は降伏を受け入れずに死亡し、彼と対比されています。ちなみにこの龐徳は三国伝では今のところケロケロ版にのみ登場しています。
 魏の五将軍にも数えられていますが、この晩年の件のせいで割とアレな扱いをされがちです。あと何故か日テレ版アニメでは女武将という設定に。
 三国伝では機駕五将には含まれず、同様に五将軍なのに五将から外された楽進とコンビで曹軍衛将騎団に所属。
 青や金銀が目立つ外伝では珍しく黒(ガンメタ)を基調とした鎧を装備していますが、そのせいか「漆黒の妖将」という異名が設定されています。・・・妖将?

 キットは武神輝羅鋼編の獣破頑駄無からの流用で、元キットがいろプラではないので劉封と同様に成形色は2色のみ。白ランナーがそのまま残ってガンメタのランナーが1枚追加されています。軽装は獣破そのままで鎧は全て新造という構成。輝羅鋼編のキットは鎧に互換性があるため、これも入れ替えが可能です。
 シールは眼が2種類ありますが、今回は擬音は無し。
 ところで相方の楽進が小柄なはず(三国伝では「以前は小柄だった」設定ですが)なのにどう見てもこっちの方が小さかったり虎に変形できるのに轟じゃなく機駕だったりと、元キットの割り振りに疑問が無いこともないです。
 なお、虎形態への変形については説明書にも記載されていますが、虎の眼のシールは付属しません。

 あと、三国伝外伝では初の脚の延長パーツが追加されています。脚の付け根と元々の脚の間に追加する構造で、秀吉のものとは違い左右で一体化していません。
 全く同じものが2セット付属し、説明書には荀ケガンダムに取り付け可能と記載されています。脚に同じポリパーツを使っている劉封や武者シリーズのキットにも流用可能。

 で、全体的に小さくて延長だけでは横幅が足りないので、ホンタイさんに鎧を貼り付ける方向で組みました。マスクの形状はり曹丕の方が近いのですが、元ネタを知っているとその組み合わせはアレだし脚の形状は劉備の方が近いしで選定。

 兜は上下に短いので正面側のみ下端をプラ板とパテで延長。そのままだと頭が入らないので側面を金やすりでごりごり削って強引に合わせました。
 胴鎧も長さが全然足りませんが、そのまま貼り付けて胸の上部を露出させてしまいました。なお、切断せずにそのまま上半身に固定していますが、この状態でも腰は曲げられます。
 腕装甲は腕にピンバイスで穴を開けて取り付け。肩もピンが当たる位置に穴を開けました。バックパックはホンタイさんのをそのまま流用。
 漆黒ということでガンメタの部分はブラックで塗っています。

 武器は新規の黒妖棍と流用の風烈刀(刀)、銀狼牙トンファー的なもの)が付属。銀狼牙は獣破と同様に兜のチョンマゲ部分に収納できます。

 黒妖棍には余った獣破の兜の装飾品や銀狼牙を装着可能。再利用にしては案外それっぽくまとまっています。

 楽進と並べてみました。

 

■No.363 張苞ガンダム (2010.03.07.)
 本編が2月中に完結して新シリーズに移行したのに1人だけ取り残されて3月発売の外伝最終キットです。つまり項羽は出ません。

 張苞は蜀の武将で張飛の長男。若くして死んだとされていて、正史には他に具体的な事跡はありません。なお、死後は弟の張紹が後を継いでおり、彼は蜀の滅亡後まで生存しています。
 演技では張飛の蛇矛を使い、夷陵の戦い(元々は呉に対する関羽の仇討ちで、出陣前に張飛も暗殺)に参加。関興(関羽の息子。演義では養子設定の関平とは義理の兄弟)と共闘しています。夷陵自体は敗戦でしたが、その後も関興と共に従軍。
 なお、関平は関羽と共に討ち死にし、劉封も夷陵戦より前に処刑されています。

 三国伝では劉封、関平とともに小竜隊を結成したことになっていますが、関平は外伝には最後まで一度も登場していません。
 あと3人のうち張苞のみ実子設定で、張飛さんがその件について公式サイトで比較的アレな発言をしていたり。
 張飛が夜も無双の戦刃なのに対し、若き無双刃という異名が設定されています。

 キットは武零斗頑駄無の流用。いろプラではなかったので劉封と同様に2色成形で、追加パーツは赤単色。追加ランナーは外伝で唯一の2枚入りですが、1つの金型で成形したものを折って入れてあるだけっぽくて、しかも重ねずに横に並べても箱に収まる大きさなので実質1枚です。
 それでも外伝の新規パーツとしては最大級のボリュームなのですが、今回は流用ランナーがポリを除くと1枚だけで、つまり合計で実質2枚分のみ。箱が露骨に軽いよ。

 脚が延長されている以外は軽装は武零斗ほぼそのままなので(※厳密には頭部は武零斗本人ではなく飛駆鳥の方)、同様に鉄鋼迦楼羅や怒貫丸の鎧を装備できます。
 武零斗に2種類付属したマスクのうち白い方は残っていますが、このキットでは余剰パーツ扱い。
 本体は脚の一部を除いてほぼ流用で、新規パーツは兜、肩鎧、胸鎧、武器、脚の延長パーツ。バックパックはありません。
 延長パーツは于禁と同じものが今回も2セット付属し、片方は劉封への装着が説明書で解説されています。

 武器は新規の雷蛟(矛)と流用の雷鳴十拳(刀)、雷影刀(足の隠し武器)が付属。
 雷蛟は張飛の大雷蛇を基に作られたという設定で、デザインはほぼ同じですが銀色の刃の着脱ギミックが無くなって一体化しています。

 で、外伝も終わりということで最後くらい演者を想定した改造をしてみるか、と思ったわけですが、親がゼータだし背負い物で差別化しやすいZUあたりが無難かと思いつつ、でもZUに見立てるなら張苞のパーツは形状的に足かせにしかならないしなあ。・・・あ、張飛さんの嫁が夏侯氏と仮定すればガンダム系+バビロニア系ということでビギナゼラとかアリじゃね? 肩装甲のラインもZUよりは張苞のパーツに似ているしゼラは元から赤いし肩にZとか書いてあるし大雷蛇の刃を背中に付けるとヴェスバーとかシェルフノズルっぽいしグッドアイデアじゃね? というわけで、この手のアイデアは思いついたときはものすごい名案な気がするけど実行してみるとそうでもないよね、という話なのでした。
 そういうわけでパーツの自作を避けて切り貼りした結果がご覧の有様です。

 ・・・うん、兜の改造にはもう少し時間と予算をかけるべきだったと思った。
 首から下は孔明リガズィで肩装甲のみ張苞のもの、頭は張飛をベースに張苞のツノとホンタイ2の余剰パーツで装飾。

 材料にしたキットとの比較。

 武器は張飛の大雷蛇をそのまま使いました。他は省略。

 刃の合体ギミックもそのまま流用。

 雷蛟は大雷蛇に対し、刃先の突起と尾部の布状パーツが無くなっていて、あと少し短くなっています。

 今夜は俺とお前でダブル無双の戦刃だ的な感じで。

 で、一応12人揃えたので記念写真を。

 改造の素材としては面白かったけど、やっぱり流用元キットや同価格帯の新規キットと比べると色々とアレなのも否めないと思いました。

 

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