SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その1
 戦神決闘編で完結したBB戦士三国伝を仕切り直してアニメ化を絡めた新シリーズ。ラインナップの大半は既出キットの仕様変更ですが、新規も含まれます。従来キットとの区別のためか商品名はキャラ名の前に「真」と付きますが、文字が小さめであまり目立たない感じ。
 キットはBB戦士扱いではなくなっていて、従来のキットに付いていた2種類のナンバリングは両方消えて、新たに「ブレイブバトルウォーリアーズ ○○○(3桁の数字)」というナンバリングが付与されています。
 説明書の仕様が変更され、標準サイズのキットでは漫画が2ページに短縮されて代わりに設定解説が2ページ掲載。演者として設定されるMSの紹介もありますが、ネタバレを避けるためか外伝のような武将の来歴や活躍についての記述は少ないです。
 また、説明書に設定解説が付いたぶんパッケージ側面の解説は片面に減っていて、バーコードが付いている側はラインナップ紹介になっています。
 漫画の作画は以前と同じ人ですが箱絵はアニメ版準拠のCGに変更されていて、中身より脚が長め。戦神決闘編で導入された箱裏面の戦神箱絵ファイルは無くなっていますが、キットによっては何らかの印刷があります。

 

■No.001 真 劉備ガンダム (2010.03.14.)
 シリーズ第1弾で、他3種と同時に2月末発売。なお、真仕様の関羽・張飛を含めた3体の成形色を変更した三位一体セットが4月発売予定です。
 BB戦士版劉備ガンダムの成形色と付属シールを変更し、新規パーツ(真龍帝剣と剣のホルダー)を追加したもの。成形色はポリ以外全部変更されています。
 初期生産分は箱裏面にTVアニメ版の放映告知が印刷され、また小さいカタログ的なものが封入されています。箱裏面の印刷は関羽・張飛も共通。

 追加された真龍帝剣はケロケロ版戦神決闘編で劉備が持っていたのが初出。龍帝剣のパワーアップ形態で、新シリーズでは当初から使用可能なようです。
 あと今回は眼シールが通常と戦闘時の2種類入っています。戦闘時のは目の上の黒縁が太くなっていますが、違いがわかりにくいです。

 で、追加パーツ以外の構成はだいたい同じですが、せっかくなので写真は一通り撮ってみました。

 まずランナーで成形色の比較。左の少しパーツが残っている方が旧版(ちなみに于禁に使った残り)、右のが真版です。、
 白が青紫寄りから緑寄り(昔の300円ガンプラほど強い緑ではなく、横に別の白を並べないと緑味に見えない程度)に、青は翔烈帝と同じ色(初期劉備より明るい色)、赤はMGエクシアと同様の寒色寄り、グレーはガンメタ、パールイエローは金色っぽい色味に変更されています。金色部分は他の真版キットでもこれに統一していくみたい。
 赤は従来のものより透ける感じが無くなって質感がいいですが、塗装箇所を成形色に合わせる場合は調合が必要です。

 ついでにシールも。こっちは眼以外はほぼ同じ内容です。

 軽装。腰サイドスカート下端と足首左右内側の丸パーツ裏側を削って脚の可動範囲を少し広げてみました。
 眼は今回も手描きにしましたが、一応アニメ版に合わせて青は入れてみました。

 鎧装備。前のを組んだのが3年前なので改めて組むと何か見えてくるかもしれない、とか思いましたが、うん、色が違うと印象がけっこう変わりますね。それだけかよ。
 アニメ版CGだと銀色の部分が白になっているのでそれに合わせてみました。シールは銀色。
 ※追記(2010.04.11.):かなり白っぽいですが、よく見ると白い部分とは違う色味でした。
 あと今回は金色をガイアのスターブライトゴールドに変えてみました。

 以前組んだ初期版、および胡軫との比較。初期版も青は塗装してしまったので色調の差があまり無いですが。

 付属武器は牙龍刀(赤)と爪龍刀(青)、龍帝剣(金色)、あと新規の真龍帝剣。説明書の解説では素の龍帝剣と真龍帝剣を真龍帝剣(覚醒前)・(覚醒後)と記載していて、逆にパッケージ側面では真龍帝剣に「龍帝剣」とキャプションが付いていて表記が不安定です。
 ここではとりあえず元から付いているのを龍帝剣、新規のを真龍帝剣と表記しておきます。

 アニメ版では爪龍刀と龍帝剣の二刀流が基本スタイル(牙龍刀は使わないみたい)ですが、元から付いている刀のホルダーでは龍帝剣を保持できないため新規ホルダーが追加されています。選択式で片方をバックパックに装着可能。
 ただ、龍帝剣に突起が無いので挟み込みの保持力だけで固定するようになっていますが、保持がタイト過ぎて龍帝剣が入りづらいうえに削るとスカスカになって保持できなくなる恐れがあり、ちょっと扱いづらいです。あと小型化していて従来型ホルダーより見た目が貧相。真龍帝剣と同じランナーに入っているので成形色は金です。

 真龍帝剣は1パーツ構成。片面には肉抜き穴的なものがありますが、その穴のうち1つを使ってホルダー(新規)の突起への着脱が可能。

 武装は追加分も含めて、背面への取り付け以外には特にギミックはありません。

 対決っぽく。

 

■No.002 真 張飛ガンダム (2010.04.11.)
 例によって他3種と同時に2月末発売。空気武将とか夜も無双の戦刃とか旧公式サイトではある意味大活躍だった張飛さんのリニューアル版キットです。
 BB戦士版張飛ガンダムの成形色と付属シールを変更し、新規パーツ(デザインの違う右肩鎧)を追加したもの。成形色はポリ以外全部変更されています。
 成形色の変更は劉備に近いですが、赤は劉備・関羽とは違う色(他2つよりは旧版に近いですが、若干暗めで透ける感じも無くなっています)。銀色は旧版とほとんど同じような気がします。
 追加された肩鎧はボンボン版での初登場時のものと同様のデザインで、そっちでは損傷し修復して初期設定の形状になったという展開でした。今度のも元のパーツが改修後のものと説明書で解説されています。
 眼シールは劉備と同様に2種類付属。関羽もそうですが、緑色の色味が旧版のシールから変更されています。

 軽装。腰サイドスカート下端と足首のボール受けの内側を削って脚の可動範囲を少し広げています。
 眼は例によって手描き。金色は今回もガイアのスターブライトゴールドで塗っています。
 そういえば名前の文字が額じゃなく横に付くデザインは結局他のキャラでは踏襲されていませんね。孫家の男は数字が同じ位置に入っていますが。

 鎧装備。鎧のダークグレーだった部分の一部がアニメ版で銀色に変更されていますが、今回はその部分を白く塗って、ついでに白を少し増やしてみました。あと赤は成形色を含めて2色使っています。写真だと差がほぼ見えませんが。
 右肩以外には形状の変化はありません。

 付属武器は雷蛇(矛)のみ。
 手首は左右とも角度のついた特殊な形状で、結局3年目までに同じタイプの手首が付いたキットは出ませんでした。

 雷蛇にバックパックの刃を追加して大雷蛇に変化するギミックもそのまま残っています。

 

■No.003 真 関羽ガンダム (2010.04.17.)
 これまた劉備、張飛および胡軫と同時発売。成形色と付属シールを変更し、新規パーツ(エフェクトパーツ)を追加したもの。
 成形色の変更はおおむね劉備と同様で、緑色のみほとんど変わっていません。なお、アニメ版CGでは白い部分が他の2人より緑色に寄ったダブルゼータ的な色味になっていますが、成形色は他2人と同じ。
 シールはやはり眼が2種類入りで、張飛と同様に緑色は色味が変わっています。

 軽装。白い部分は薄緑にしてみました。
 胸の模様も塗り分けましたがヒゲで隠れてしまうという。
 例によってサイドスカート下端を削っていますが、関羽はスネ下端と足首の干渉も大きいので見た目が変わらない範囲の加工は大した効果が無いかも。

 鎧装備。相変わらず背中には何も付きませんが、とりあえず緑色で塗るとスカスカした感じが多少は緩和されるような気もします。
 説明書には背面のCGも掲載されていますが、リアスカートは裏表両面とも赤いので塗っています。
 あと鎧の縁は塗らないと寂しいけど金で塗ると派手すぎるよなあ、と旧版を塗ったときと同じことを思って今回はメタリックグリーンを塗ってみました。
 どうも金色の樹脂は光沢が増したぶん弾力が落ちて硬くなったのか旧版より着脱しづらくなっている印象ですが、関羽は兜と頭の接続ジョイントがかなり固いです。というか一度はめたら外せなくなって兜を分解する羽目になりました。そういうわけで組む前にジョイント基部のすり合わせをしておいた方がいいかも。

 武器は元キットと同様、鬼牙龍月刀のみ付属。手首も左右1種ずつです。
 保持がちょっと甘い気がしたので手の穴の内側に瞬着を塗って調整しました。

 新規パーツは必殺技・鬼牙百烈撃を再現するエフェクトパーツ。クリアオレンジ成形の1パーツ構成で、機武帝や翔烈帝のように武器の上に被せるのではなく、元の鬼牙龍月刀の刃と交換して装着します。
 差し替えで兜の前立てが下がるギミックもそのまま残っていますが、やっぱり着脱がちょっと固いです。

 で、3人揃ったので定番のアレを。撮影してからアニメ3話を見たら立ち位置が左右逆でしたが気にしない。
 背景は旧シリーズの透明セット付属のものです。

 

■No.004 真 胡軫ギャン (2010.02.28.)
 映画『超電影版SDガンダム三国伝』の放映に連動したキットで、今シリーズ初の新規キットでもあります。旧第2部のギロスといい第3部のブルーといい初手から飛ばしっぷりが凄いぜ。
 他のキットと違ってパッケージのロゴが劇場版仕様。

 胡軫は董卓の部将で、正史においては呂布や華雄より地位は上。孫堅軍と対戦して負けていますが生存、董卓の死後も健在で、一時は王允(呂布を利用して董卓を討たせた人)の指揮下に入りますが離反しています。
 演義においては華雄との立場が逆になっていて、孫堅軍との戦闘で死亡。

 三国伝でも董卓配下で、呂布に次ぐ地位の鎮江将軍という肩書きを持っています。ちんこう将軍。あと必殺技の名前が妙なことに。

 キットは標準サイズで、特殊な材質は使っていません。戦神編後半はギミックの多いキットが多発していたので相対的にちょっと地味な構成。パーツのボリュームも相対的に控えめで、箱の中身の密度は三国伝外伝と同じくらい。

 本体が水色と紺で成形されていますが、HG-UCやMGのギャンとは色味が違います。特に水色は彩度が高めで派手な色味。
 で、個人的な好みでガンダムカラーのHGギャン用を塗ってみました。

 軽装。穴の奥に見える水色が成形色です。・・・いや、穴の奥なんか塗らなくても目立たないだろうと思っていたらご覧の有様です。
 ポリパーツは従来と同じもので、関節構造も同様。
 胴体は鎧が一体化していて、胸は水色成形。
 腕は装甲も含めて一体成形で、後ろに肉抜き穴があります。手は丸穴の拳のみ。
 従来シリーズと同様に足裏には名前のスタンプがあります。
 スネの中身や肩ブロックが張遼にそっくりだったり額の模様がほとんど漢字をそのまま書いただけだったりと、映画に合わせる都合で設計の期間が短かったのかしら、などと邪推してみました。

 鎧装備。兜は劉備等と同じ2ピース構成。肩装甲は左の後面のみ武器用のジョイント穴があります。
 金色の部分の成形色は従来シリーズのものより黄色っぽくない色味に変更されています。で、せっかくなので兜と肩の一部に成形色を残しています。
 マントは首周りと背面の2分割構成で、赤で成形されています。

 中の人の体格は他のキットと同等ですが兜が小さいので、並べるとちょっと小柄な感じです。説明書漫画だと劉備より大柄なイメージなのですが。

 武器は撃鋭牙(戦戈)と鋭牙盤(盾)が付属。撃鋭牙は柄、長い刃、先端の小さい刃の3パーツ構成で、先端部は単独で短剣になります。設定だとほぼ銀単色ですがガンメタ成形。
 鋭牙盤は手に持つ他、左肩に固定できます。

鋭牙盤からは刃が展開します。刃はガンメタで本体は赤単色、グリップは水色成形。

 撃鋭牙と鋭牙盤は合体可能ですが、説明書の解説でも「合体武器」と記載されていて固有名は無いみたい。
 なお、この形態では使わない鋭牙盤のグリップは裏面に収納できるため、パーツが余りません。

 本来の合体には使わないジョイントもあるので、組み換えの自由度は高いです。

 

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