SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その3

 

■No.009 真 公孫瓚イージーエイト (2010.05.02.)
 劇場版のみ登場の胡軫を除くとアニメ版では初の新規キット。

 公孫瓚は幽州の豪族で、盧植に師事していたため劉備と面識があり、その縁で劉備を一時的に客将として迎えていたこともあります。反董卓連合軍にも参加しています。
 袁紹と領土を接しており、紆余曲折の果てに袁紹によって討たれています。これによって華北をほぼ掌握した袁紹は矛先を南へ向け、曹操と対決することに。
 なお、趙雲は当初公孫瓚に仕えていますが、公孫瓚が袁紹に滅ぼされた時点では既に不在でした。
 白馬将軍とも呼ばれますが、実際に本人や近衛部隊に白馬を使っていたようです。
 三国伝では劉備の兄貴分の落ち着いた人物として描写されていますが、演義等では勇猛ではあるけど思慮が浅くて立ち回りが下手とかそういう扱いです。

 三国伝ではかなり初期から設定されており、漫画版では盧植門下での劉備の兄弟子かつ趙雲の当初の主君として登場。ボンボン版やアニメでは関羽や張飛より先に1話から登場します。ケロケロ版では袁紹に攻め滅ぼされ、公孫瓚への援軍として出陣し間に合わなかった曹操が袁紹と対決するきっかけになっています。
 旧説明書漫画では上記の役割での出番は全く無く、曹操に攻め滅ぼされ(袁紹は先に滅亡済み)1コマで憤死する羽目に。
 説明書の必殺技の欄には彼個人の技ではなく白馬陣が紹介されています。また、説明書漫画で公孫瓚の率いる部隊兵は劉備と同様に青系統ですが、劉備軍仕様より白い部分が増えています。
 デザイン発表からキット化までの期間が長かった武将はキット化に際しデザインの変更やギミックの追加がされる場合が多いですが、今回は細部の配色変更があるくらいで特に目立った変化はありません。

 メッキやクリアパーツ無しで多色成形+共通ポリパーツという至って標準的な構成ですが、孫権までのアニメ版ガンダム顔キットに共通する戦闘形態の眼シールが削除され、代わりに笑顔用の眼が追加されています。

 軽装。顔のアゴ部分の装甲は兜に一体化しているので、中身は普通のガンダム顔です。ただ、赤い部分は兜から露出するようになっているので他のキットよりちょっと細長いですが。
 肩は横方向の接続軸が無いので鎧の互換性がやや制限されます。
 足の甲の白いパーツがボールジョイント周辺も覆うので、隙間の露出がありません。
 胸の中身は陸戦型ガンダムの要素が入った形状になっているのでそのように塗ってみましたが、胸鎧を付けても隙間から少し見えるので塗らない方がいいかもしれません。

 鎧装備。肩・腕の鎧は丸ごと銀色成形なので縁の暖色系ホワイトを塗装する必要があります。同様の配色の胸鎧に関しては中身が青いせいか銀ではなく白成形+銀色のシールが付属。
 兜のアンテナは旧設定ではグレーだったのがアニメ版では白くなっていますが、成形色はガンメタ。
 そういうわけで設定通りの配色にするには白(しかもマーカーには無い色)を塗る部分が多いので地味に手間です。私はアンテナはガンメタのままにしてしまいましたが。
 あとEz-8のコクピットハッチにあたる部分は胸の中身ではなく胸鎧に一体化していてシールも付属しないため、これも青緑で塗る必要があります。
 兜の毛みたいなパーツは板状で薄いです。
 肩鎧側面の装甲は前後の装甲に挟み込まれる構造で、基部が可動で横に上げることができます。

 マントは左右に3分割されていて、中央がバックパックに対し上下可動、左右は中央に対し横に回ります。このマントもアニメ化の際に色が白から赤に変わっています。
 バックパックの接続は背面の三国伝共通ジョイントを使うので、他のキットにも流用可能です。

 他のキットより若干背が高くなっています。

 武器は白鱗剣と麝香尾(采配。筆みたいなの)が付属。いずれも1パーツ構成。
 剣には穴が開いていて、腰側面の突起に取り付け可能。

 武器はシンプルですが、マントのおかげでけっこう派手なポージングが可能です。

 アニメ版の流星馬はまだ買っていないし旧版の流星馬は白馬というには無理がある色なので、とりあえず趙雲の馬に乗せてみました。

 で、マントが似合いそうな人とあまり似合わなさそうな人に付けてみました。

 そしてマント無しの公孫瓚。すごい地味です。

 

■No.010 真 三国伝三位一体セット (2010.05.08.)
 リニューアル版の劉備、張飛、関羽の3体の成形色を金色にしたもののセット商品。専用台座とエフェクトパーツが追加されています。メッキではないわけですが、アニメ化以降金色の成形色が見直されたおかげで意外といい感じに仕上がっています。
 旧シリーズの各種リカラー版セットとは異なり他のキットと共通のシリーズナンバーが振られていて、説明書も流用ではない専用のものですが、設定と漫画はそれぞれ通常キットの半分(=各1ページ)。漫画は「そもそも劉備以外の2人は三位一体しても金色になったりしないよね」という件に関連した内容になっています。
 成形色は寒色寄りの金(通常キットの金色と同じ色)と暖色寄りのオレンジイエローっぽい金(旧版のパールイエローに光沢を出した感じ)の2色の金が使い分けられています。いずれも光沢があるぶん弾力がやや低い感じ。
 そういうわけで今回は組み立て前のランナーの写真も載せてみます。

 まず劉備。ポリパーツも金色になっています。金は通常版で白い部分が暖色寄り、それ以外は寒色寄りになっていて、牙龍刀と爪龍刀の色が同じになっています。
 他の2人も含めて、アニメ版での追加パーツも同梱されています。

 張飛。銀色の部分も白い部分と同じ色になっています。

 関羽。エフェクトパーツは金ではなく通常版と同じクリアイエローです。
 白い部分が少ないせいか、他の2人とは違って赤い部分も白い部分と同じ色になっています。

 追加パーツとシール。シールも流用ではありませんが、眼以外は劉備・張飛の額と関羽の腰の緑色部分と、後は張飛の鎧のディテールが省略されている部分の模様のみです。
 シールの眼の色はそのままですが、瞳の色は3人とも茶色になっています。

・劉備ガンダム

 色以外はそのままなので軽装は省略します。
 一部をガイアカラーのスターブライトゴールド、スターブライトゴールドを均一に混ぜずに赤っぽくした色、スターブライトブラス、あとゴールドにガンメタを混ぜた色で塗って、全体に茶色のマーカーでスミ入れしています。
 パッケージの見本写真は未塗装でシールを貼ってスミ入れをした状態ですが、比べてみるとスミ入れだけで充分だった気も。

 通常版と並べてみました。

 牙龍刀と爪龍刀の色は変えてみました。

・張飛ガンダム

 旧版の右肩装甲も付属しますが省略。

・関羽ガンダム

 ディテールが多いのでスミ入れでの変化も大きい感じ。

 せっかくなので桃園の誓いゴールデン。

・劉備ガンダム・三位一体モード

 肩装甲を交換。いちいち外して付けるの面倒臭いなと思いつつ交換した後で、肩の中身も全員金色なんだから肩ブロック丸ごと交換してもあまり問題無さそうなことに気が付きました。

・台座

 支柱に可動箇所はありません(厳密には先端のジョイント部分の接続軸のみ可動)。
 背面の共通ジョイントと同じサイズの穴と軸の付いた板が先端に付いていて、これを背中とバックパックの間に挟み込んで固定する構造です。なので劉備以外にも流用可能ですが、キットによってはバックパック等が台座と干渉する場合もあります。というか劉備の場合も背中に旧版の武器ホルダーを付けると収まりが悪いです。
 関羽のように最初からバックパックが無い場合は背中に直接付けるだけ。
 なお、ランナーはジョイント部分だけ差し替えが可能な構造になっていて、三国伝以外への流用も想定してあるみたい。

 そういうわけで3人並べてみました。

 

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