SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その4

 

■No.011 真 董卓ザク (2010.05.15.)
 董卓は三国志の初期(三国時代より前の後漢末期)に朝廷を掌握した武将。武勇に優れ、地方軍人時代にはそれなりの実績も残しています。ただし黄巾賊討伐には失敗。
 後に中央での軍人と宦官との対立のどさくさで皇帝を確保して権力を掌握。その後はいわゆる暴君的な感じで、最終的には配下の呂布に裏切られて討たれています。
 将来的に帝位につく意図があったかどうかはともかく、実際には傀儡として皇帝を立てるに留まっています。
 演義では完全に悪党扱いですが、呂布とセットで貂蝉に騙される件が追加された以外は正史での権力掌握後もだいたいそんな感じ。

 三国伝では霊帝を暗殺し玉璽を奪って政権を掌握するという、より直接的な悪党に。体格が他の武将より明らかにゴツい割に戦闘は呂布に任せることが多く、本人は強いのかヘボいのかはっきりしません。旧シリーズでは虎牢城で自身も参戦してそこで死亡していますが、アニメ版以降はその後雒陽(洛陽)の都を焼き払って遷都を強行した件も盛り込まれています。ところで宮殿や虎牢関にジオングの顔みたいなレリーフを飾っていますが、別に本人がジオング形態に変形するとか黄虎賊と関係があるとかそういうことは特に無いようです。
 DHM誌の武将ファイルによると若い頃は騎馬隊を率いていて馬術に優れていたらしいのですが、体格的に普通の馬には乗れないような。あと旧説明書漫画や武将ファイルでは剣のような武器を持っていますが、設定はありません(漫画では持っている場面は呂布付属のもので1コマだけ。全体の形状は確認できません)。
 なお、旧シリーズでは張三兄弟とその配下は董卓軍黄巾隊でしたが、アニメでは黄巾賊に変更されたので彼との接点は無くなっています。設定上は黄巾賊が董卓軍に吸収されて黄巾隊になっていたらしいですが。

 元々他のキャラより大柄に描写されていますが、キットも価格帯を上げて大型になっています。キット化に伴うデザイン変更やギミックの追加は特に無し。
 例によってメッキは無く、クリアパーツもエフェクトのみで本体には使用されていません。三国伝標準のポリパーツは不採用で、ポリボールのみで関節が構成さてています。

 設定としての軽装形態は存在しませんが、肩装甲は他のキットと同様に肩ブロックの上から被せる構造(ただし一度組んでから外すことは想定していないっぽい)。顔も装甲の中身が一応造形されているしヒゲも別パーツなので、まずその辺を外した状態を。
 本体の成形色はガンメタ。金は他のキットよりやや暗い色味になっています。
 で、本体色は金属色や光沢のブラック等も考えたのですが、結局つや消しのダークグレーで塗ってみました。関節や足先、ベルト状のモールドには成形色のガンメタを残しています。
 顔のパーツは二重構造で、ガワとモノアイレールの中身は別パーツ。装甲で隠れる右側のモノアイレールも中身はあります。意外と素直に旧ザクっぽい顔です。
 下半身はほとんどザクと関係無さそうなデザインですが、ヒゲで隠れる胸板は旧ザクっぽい形状。
 脚の側面がキャタピラ状になっていますが、特にギミックはありません。
 肘、膝も可動。暗黒玉璽サイコの脚等と同様のポリボールを使った軸可動で、ポリボールは完全に埋め込まれているので勝手に外れたりはしません。股関節は呂布と同様の横軸接続。肩基部はある程度の前後スイングが可能です。
 手は左右の丸穴の拳の他、右のみ平手が付属。例によって平手の甲には穴が開いています。

 装甲を装着した状態。色分けのためのパーツ分割は三国伝キットとしては異例の多さです。
 写真はキャタピラ部分と武器の先端だけ金色の成形色を残しています。
 ヒゲは基部が前後可動で胴体との干渉を避けられるので、ある程度は首を左右に回せます。腰側面装甲は非ポリのボールジョイント接続。
 背中には旧ザクっぽいバックパックがあります。一体成形で外せないしジョイント穴も無いので拡張性はありません。

 サポートメカ無しで高価格帯だけあって巨大です。サイズ的にも鎧の構造的にも他のキットとの互換性は呂布以上に低いです。

 なんか1/144の旧ザクと並べても身長がほぼ同じだったのですが。

 武器は肩の六門煉獄鎧(大砲)のみで、他に玉璽が付属します。手持ち武器は無し。
 大砲は砲身3つが一体化していますが、2パーツ左右貼り合わせなので肉抜き穴は無いし砲口は開いています。基部は横回転可能。

 大砲は着脱可能。基部の回転部分を反転させて、大砲の取り付け穴を隠すことができます。

 大砲には必殺技・滅殺爆煉弾で発射する暗黒瘴気弾のエフェクトパーツが付属。これは一体成形で片面に穴が開いています。
 股間にはアクションベース対応の穴があります。

 玉璽は右の平手に乗せられます。成形色はガンメタ。玉璽付きの呂布が既出でリニューアル版も同月発売なので、設定上は金の玉璽だけど余るなら暗黒玉璽として使えばいいじゃない的な配慮なのかしら。
 形状は呂布の玉璽とほぼ同じで、印面の刻印もあります。
 で、今回のは成形色のガンメタの上からクリアパープルを塗ってみました。写真のメッキのは旧呂布のもの。

 劉封や魏延の材料に使ったホンタイさんの余った龍帝剣をてきとうに塗って持たせてみました。玉璽の闇パワー的なもので生成したパチモノとかそういう感じで。
 体が大きいのでちょっとボリュームが足りない感じ。

 七星剣も持てないことはないですが、柄が太いのでちゃんと握るのは削らないと無理っぽいです。

 胡軫ギャンの武器は本人が持つ分には普通に長柄武器なのに董卓が持つとせいぜい杖にしか見えません。

 天熾鵬司馬懿の武器は長さも柄の太さもいい感じです。

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system