SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その5

 アニメでは董卓関連のエピソードが6月までで終了し、7月から旧シリーズにおける英雄激突編に相当する時期のエピソードが開始しています。新武将が大幅に増量していて展開はかなり別物になりそうですが。

■No.018 真 龍装 劉備ガンダム (2010.07.04.)
 Brave Battle Warriorsシリーズで新規に設定されたパワーアップ形態のキット。他に張飛、関羽、曹操、孫権も同様の第2形態のキット化が決定していますが、発売は劉備が先行しています。あと劉備のみ大型キットも発売予定ですが、こっちはシリーズ標準サイズ。さらにSDXでも発売所定です。
 キットには主要キャラ恒例の「超攻略G記」が封入されている他、初回分には三国伝カードゲームのプロモカードも付属します(特に初回限定との告知はありませんが、再生産分に付属するかどうかは不明)。

 5人とも天玉鎧の出現に呼応したパワーアップ形態とされていますが、アニメでは天玉鎧の登場時には変化しておらず、それ以降のエピソードで「鎧を新調した」という一言で説明を済ませて登場。説明書漫画でも変化した経緯は特に描写されていません。
 鎧の形状は翔烈帝との共通点も持たせつつフルアーマーガンダムをベースにしているようですが、説明書での演者紹介欄は素のガンダムのままです。
 今回も肩鎧の交換による三位一体形態が存在し、パッケージでも写真付きで紹介されていますが、出荷は3人同時ではないので龍装の発売時点ではまだ再現できません。
 なお、今までキットには付属していたもののアニメには一切登場していなかった牙龍刀(赤い剣)は、この形態でついに存在を完全に抹消されています。

 ちなみにパーツのランナー配置的に、いわゆるホンタイとしての流用は想定していない設計のようです。

 軽装。今回は腰装甲は固定ですが、胸は外れます。
 三国伝の600円以下のキットでは曹操以来の、眼と口を赤いパーツでマスクとは別パーツ化する構成が採用されています。あとマスクの造形は初期劉備や翔烈帝からやや変化していて、眼が細くなったりマスクのへの字と赤い部分の形状が変わったりしています。
 あと既存のキットでは大まかに形状が統一されていた手首パーツのデザインが変更され、親指にディテールが増えたり手の甲の段差が無くなったりしています。
 初期劉備とはポリパーツの種類と配置は全く同じですが、主に下半身の可動が改善されています。

 鎧装備。初期劉備に対し、とりあえず武将っぽさは大幅にアップした感じです。この鎧に着替えた直後の劉備は武将とは言いがたい立場でしたが、まあ。
 肩鎧のパーツの軸受け部分が従来の丸穴型からU字状に変更され、分解しなくても着脱が可能になっています。三位一体への組み替えが容易化され、合わせ目の処理も無改造で可能に。
 髪が曲線的な形状に変更されたせいで、従来はメカっぽく処理されていた肉抜き穴がちょっと気持ち悪いことに。なお、チョンマゲ後部のカメラが無くなったので後頭部にそれっぽいディテールが追加されています。
 色分けは顔以外は従来と同様で、肩正面と腰の青はシールで処理されています。

 初期劉備、翔烈帝との対比。成形色はBBW版初期劉備とほぼ同じです。
 単体だとボリュームが増したように見えますが、並べると部分的には以前より細くなっていたりも。
 なお、龍装に龍輝宝を装着とかそういう連動ギミックはありません。

 

 武器は真爪龍刀(青い剣)、龍帝剣、真龍帝剣が付属。いずれも1パーツで特にギミックは無し。
 龍帝剣と真龍帝剣はよく見るとスジ彫りの深さや突き出しピンの跡が違う程度で、基本的な形状は従来から変化していません。BBWシリーズを全種揃えると龍帝剣・真龍帝剣は既に3本ずつ(雪山劉備込みだとさらに+1本)になるわけで、デザインをバージョンアップするなり龍帝剣を省略して真龍帝剣を大型化するなり赤いのをおまけで付けるなりしてくれてもよかった気がしないでもない。
 背中の展開する赤いパーツは今回もありますが、炎や羽根のようなデザインの初期劉備や翔烈帝とは違ってただの布っぽい形状。

 武器は四角いホルダーを介してバックパックに取り付け可能。形状はちょっと違いますが構造は初期劉備のものとほぼ同じで、今回も着脱がややタイトです。

 

■No.019 真 雷装 張飛ガンダム (2010.07.11.)
 龍装劉備からは1週遅れで、鬼牙装関羽と同時発売。間に翔烈帝があった劉備とは違って3年ぶりのリニューアルです。
 劉備と関羽はフルアーマーが元ネタになっていますが、張飛の場合フルアーマーとは特に関係なさそう。
 キットは龍装同様に完全新規設計。表情違いの眼シールに加えて、雷装と鬼牙装では視線を横に向けたものが追加されています。

 軽装。顔はアゴが赤くないデザインなのに眼だけ別パーツ(成形色は白)という前代未聞の親切設計になっております。
 顔の側面の「張」の字が右側にも追加されています。
 手首は龍装劉備と同じタイプで、左手も拳。
 胸鎧は別パーツで腰装甲は固定。足の甲はパーツ段階での色分けが無くなっています。
 スネは後発のゼータ系武将と同様にガワが別パーツ化しています。

 鎧装備。相変わらず左右非対称です。
 肩鎧は劉備同様に前後に分解しなくても着脱可能な構造。
 胸鎧は左右分割の2パーツ構成で、中央部分は中身が露出します。胸の中身には汎用ジョイントがありますが、鎧の固定は脇腹の専用ジョイントを使います。
 バックパックは芯になるパーツに中央・左右のパーツを追加する計4パーツ構成、中央のスタビライザー部分が三位一体で劉備に装着するパーツになっています。
 成形色はBBW版初期張飛とほぼ同じで、今回も劉備や関羽とは赤の成形色が違います。

 初期版との比較。下半身のボリュームが増えた感じです。

 武器は真・雷蛇が付属。初期雷蛇より刃のボリュームが増えて、元ネタの蛇矛のイメージに近づくとともに合体前でも見映えがするように。
 スネが太くなってサイドスカートも長くなったせいで、脚の可動はやや制限されます。首も後頭部のギザギザが肩や背中と引っかかって動かしにくいです。

 背中のパーツを追加して真・大雷蛇になります。○装シリーズは全体的に武器の変化が控え目ですが、大雷蛇はもうほとんど別物。

 

■No.020 真 鬼牙装 関羽ガンダム (2010.07.17.)
 雷装張飛と同時発売。これまた完全新規設計。
 鎧の形状はフルアーマーZZが元のようです。

 軽装。ヒゲで胸鎧が隠れるのでこの写真だけヒゲを外しています。
 劉備同様に眼とアゴは別パーツ。
 腰だけでなく胸鎧も固定になっています。そのぶん体格がやや大きめ。あとスネは前後2パーツ構成で、肉抜き穴は太股のみ。
 他の2人とは違って手首の穴が丸ではなく長方形です。手の甲には段差があるし、従来の長方形穴タイプとほぼ同じ形状。

 鎧装備。ようやくバックパックが付きました。
 装飾に龍の要素が増えたというか鬼面が激減しています。もうこれ鬼牙装じゃなく龍装でいいんじゃないかしら。
 初期版と同様に太いツノは裏側に穴が開いています。
 成形色は他の2人と同様、BBW版初期関羽とほぼ同じ。今回は白い部分を薄緑にせずに成形色に合わせてみました。

 初期関羽との比較。体格がゴツくなっています。

 武器は真・鬼牙龍月刀が付属。見た目はあまり変わっていません。
 写真は撮っていませんが両手持ちも可能です。

 新ギミックとして、柄の根元に背面のパーツ(三位一体で劉備に装着するパーツ)を装着可能です。
 兜の前立てが差し替えで移動するギミックも健在。

 刃の根元の固定軸は形状が初期関羽と同じなので、BBW版のエフェクトパーツも使い回せます。関平との連動ギミックにも対応。

 三人並べてみました。

 で、新バージョンの三位一体。肩装甲の交換の他、背中にもパーツが追加されます。

 三位一体セットの台座を流用。

 

 

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