SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その6

■No.021 真 豪華 龍装 劉備ガンダム (2010.08.14.)
 既出の龍装劉備とキャラ的には同一人物でサイズアップ版のキット。「豪華」の名前を冠して同一キャラのサイズ違いキットが出るのは二代目大将軍と初代大将軍以来です。こっちはBB戦士扱いではないですが。
 発売前のおもちゃショーでは同じサイズの曹操と孫権も展示されていますが、これらは通常サイズのキットを拡大出力したもので、今のところ商品化は未定のようです。なお、三位一体に使う関羽と張飛の鎧はこのキットに同梱されるため、とりあえずこの2人に関しては現時点では豪華版を出す気は無いみたい。

 シリーズナンバーは他のキットと共通のものが振られていますが、パッケージは他と共通の白地ではなく背景が描かれています。
 説明書は従来の大型キットのような1枚の大きい紙を畳んだものではなく、MG等と同様に製本されたもの。漫画もありますが、三位一体セットと同様に番外編になっています。
 キットは三国伝キットとしては異例な大ボリュームのメッキパーツを採用しています。無色のクリアパーツもあり、眼を覆うカバーと兜の緑色の部分に使用されています(緑の色分け自体はシール)。
 あと腕装甲の白い部分に貼るシールがホイル地の上からラメをコーティングしてある豪華仕様です(赤と白の色分け自体はシールを貼らなくてもパーツ分割で再現済み)。
 今までの三国伝大型キットの関節はだいたいポリボール等の既存パーツで処理されていましたが、今回は専用ポリパーツが新造されています。
 なお、ランナータグには特にホンタイ3とか豪華ホンタイとかそういう刻印は無いですが、その気になれば骨格はある程度流用できなくもなさそうです。

 まず軽装。今回はギミックとの兼ね合いもあるので眼はシールを使いました。
 鎧のジョイントや関節構造の変更に伴い、プロポーションや造形は通常版から変化しています。
 通常版では固定だった腰装甲も外れるようになっています。胸や腰、腕のジョイントは鎧の突起にポリを被せてから取り付けるように指示されていますが、一度つけてから外すとポリが本体側に残ってしまったので写真もその状態です。
 髪みたいな部分は2パーツ貼り合わせで穴は無く、基部はボールジョイント。チョンマゲ部分を丸ごと外すことも可能です。
 股間にはアクションベース1に対応したジョイントを取り付け可能。

 足の付け根はボールジョイントの縦ではなく横接続。肘、膝も曲がります。手首はボールの他に曲げ軸もあったり肩にも引き出し機構があったり爪先も曲がったりで、膝が二重になっていない点を除けばガンプラHG級と同等の可動部が搭載されています。

 肩はこのくらい引き出せます。あと肩の鎧ジョイントも根元から展開することが可能。
 頭部には眼の表情切り替え(2種)とマスクの上下動ギミックがあり、後頭部にそのためのスイッチが2つあります。

 鎧装備。鎧は顔の正面に付くパーツのみプラ接続で、他は全部ポリ接続です。
 メッキを含めてかなり設定に近い色分けがされています。なお、メッキは片面で、ツノの裏側のみメッキの裏側が露出します。
 赤の成形色は真劉備通常版とは違う色味(張飛と同じ色)に変更されています。他はだいたい同じ色。
 肩鎧は通常版と違って側面のパーツが肩の中身ではなく鎧側に接続される構造で、接続部でスイング可動なので腕を横に上げても干渉しません。後述の関羽の肩鎧も同様。

 身長は通常版の倍くらい。せいぜいガンプラ1/100程度の高さですが、横幅はその倍くらいあるのでかなりボリュームがあります。
 豪華版の大きさに慣れてから通常版を触るとものすごく小さく感じるよ。

 ちなみに通常版本体と豪華版武器のサイズ比はこんな感じなので、持たせるのは無理っぽい。

 指は薬指と小指以外3本の基部がボールジョイントで可動ですが、2本は固定だし残りも曲げた状態で固定されていて伸ばせないのでポージングにはちょっと使いづらいです。

 武器は小さい方と同様に真爪龍刀、龍帝剣、真龍帝剣の3種。
 龍帝剣と真龍帝剣は2パーツ貼り合わせで厚みがあります。真龍帝剣のみメッキパーツで、2分割されているので両面ともメッキ。
 真爪龍刀は刀身とグリップが別パーツ化されていますが、刀身の金色の龍は色分けされていません。なお、写真のは刀身をメタリックブルーで塗っています。
 手は固定の2本指の部分に武器の柄を差し込んで固定するための円筒状ポリパーツが入っているので、武器の保持は安定します。つまり可動指の保持力は武器を支えるのに全く必要無いわけですが、特に親指はボール基部の軸が細めでかみ合わせも固いので、むしろ破損を避けるために緩めに調整した方がいいかも。

 武器の背面への装着は通常版と似たような構造です。真龍帝剣は穴と軸の接続から専用ホルダーでの挟み込みに変更。

 肩基部に引き出し関節があるため、両手持ちで破邪顕正的なポーズも可能。ただ、武器の柄の長さは片手持ち前提なので左手は添えているだけです。
 基部の引き出し構造を使って肩鎧の位置を変えることで、肩ブロックの位置がおかしくなっているのをある程度ごまかせます。
 あと背中の赤いマントっぽいパーツは、左右の可動が連動するギミックを搭載しています。

 三位一体用パーツと専用台座。龍帝剣と真龍帝剣は設定上は同時に装備することはありませんが、余った方もこの台座に装着できます。また、三位一体時には余った劉備本来の肩鎧を台座に装着できます。
 模型誌のテストショットでは関羽の肩鎧の緑色の部分がガンメタでしたが、製品ではちゃんと緑色で成形されています。
 なお、劉備本体と違って台座は接続部にポリが入っていません。

 三位一体。龍尾のパーツも接続部はポリ入りです。
 こっちの金パーツはメッキを使っていないので質感的にはやや地味ですが、横幅がさらに拡大してボリュームがえらいことになります。

 

■No.022 真 紅蓮装 曹操ガンダム・絶影 (2010.08.15.)
 専用馬がセットになっていて、豪華劉備を除く○装シリーズでは唯一の大型キット。
 アニメでは劉備チームと孫権は鎧を変えたことが言及されていますが、曹操については何の説明もなく鎧が変化しています。
 絶影は史書において曹操が張繍(三国伝ではブリトヴァの人)の奇襲を受けた際に逃走に使った馬とされています。あと曹操の愛馬としては爪黄飛電も演義で名前が出ています。

 劉備チームは全員完全新規でしたが、曹操と孫権は部分的に初期版を流用しています。
 曹操本体は白単色ランナー1枚を流用。600円キットと比べるとランナー1枚分弱程度パーツが多めになっています。
 絶影のパーツのランナーは曹操本体から完全に分離されていますが、ランナータグは「ゼツエイ」で従来のセンバランナーにあるパーツ差し替え用スイッチも無いので、他の馬にパーツを流用することは想定されていないようです。曹操を絶影抜きで流用するための処置なのかも。
 三位一体セットのものを成形色変更した台座と、旧シリーズのキャンペーン品や機武帝セットのものと似た仕様のPET製エフェクトパーツも同梱されています。
 あと説明書漫画はBBWシリーズでは珍しく4ページもあります。それに伴いカラーの設定記事も倍増。

 軽装。旧シリーズでは珍しく眼とアゴが別パーツ化されていたため、顔は流用ですが分割に関しては完全新規の龍装等と同様の仕様になっています。
 初期版では固定だった胸鎧が着脱式に。

 鎧装備。羽根のおかげでシルエットが大きく変化しています。
 成形色はだいたいBBW版初期曹操と同様ですが、写真のは以前塗った初期曹操に合わせて赤を全塗装しています。
 例によって肩装甲は分解せずに着脱可能。
 背中にはいかにも機武帝用の追加パーツを付けると鳥型になりそうな謎のパーツが張り付いています。
 額や胸には曹丕の鳥頭パーツを付けられるようなジョイントは無いため、これを正面側に付けるには前立てか胸装甲を交換する必要があります。

 劉備チームと比べると羽根以外は新規パーツ部分もデザイン変更が控え目ですが、羽根に加えて肩や腰の装甲も大型化していて初期曹操よりボリュームアップしています。

 手首は龍装と同じ造形の拳の他、右手のみ穴開きで指を伸ばしたタイプと平手も付属。

 で、指差し手は初期曹操の左手を左右反転させたような感じなので、組み合わせると両手とも同じポーズにできますが、そんなことをしてもネタ的なことくらいしか使い道が無さそう。

 武器は炎骨刃のみ付属。流用なので丸っきり同じです。七星剣は付属しません。
 エフェクトパーツは以前の鳥を模したものとは別の、アニメ版大紅蓮斬のイメージに合わせたデザインになっています。

 6枚の羽根のうち2枚を肩の正面側に装着可能。

 絶影。脚の付け根がポリボールになり、また足首もボールジョイント接続(ポリ無し)に。頭と首も別パーツ化されてポリボールが入っています。変形はしませんが可動に関しては赤兎馬以上です。
 成形色は通常のガンメタより暗い色味のメタリックブラック単色。

 戦馬より鞍に付いている足場の位置が上がっていて、乗せる武将の腰装甲が馬に干渉しにくくなっています。

 台座は上述のように三位一体セットと同じもので、成形色はラメ入りクリアレッド。馬との接続には武将の背中に接続するためのコネクタは使わず、代わりにポリボールを使います。
 なお、曹操を直接台座に接続することも可能ですが、バックパックが大き過ぎるのでその場合は背負い物を外す必要があります。

 で、バックパックのジョイントには機武帝パーツを装着することも可能ですが、羽根を上に付けると脚が貧相だし下に付けて足りない羽根を追加分で補っても何となくバランスが悪い気が。

 曹操に機武帝パーツを装着してみました。とりあえず劉備で勝てる気がしません。

 兜の前立てを紅蓮装のものにするとこんな感じ。

 

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