SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その7
■No.023 真 猛虎装 孫権ガンダム (2010.08.08.)
アニメでは一度もバリア以外の技を出さずに鎧を着替えたうえに新鎧初登場回でも特に目立たないという不遇っぷりでいい加減どうなのかと思わないでもないです。ちなみに説明書漫画はアニメの初登場回前半と同様の話ですが、こっちでは孫権自身が必殺技を披露しています。
キットは曹操と同様に白ランナーを流用しています。新規ランナーにも白パーツがありますが、両者で成形色がちょっと違います。眼シールは通常のものの他に、視線を右に向けたものが付属します。
あと成形色変更・天玉鎧同梱・新規エフェクトパーツ追加のバリエーションキットが告知済み。軽装。流用の都合で○装シリーズでは唯一眼やアゴが顔面から別パーツ化されていません。
肩、胸、手、足先の下半分が新規パーツ。手は龍装劉備とほぼ同じ造形。
胸鎧の装着には汎用のジョイント穴を使いますが、それとは別に初期孫権の胸のクリアパーツに対応したジョイントも造形されています。
鎧装備。成形色はほぼBBW版初期孫権と同様。白の新規パーツのみ旧シリーズの孫家キットに近い乳白色ですが、写真では塗装して他の部分と色味を揃えています。
相変わらず標準サイズのキットとしてはクリアパーツの量がかなり多いです。胸鎧は2パーツ構成で中央がクリア。
肩装甲は他の○装シリーズと同様、分解せずに着脱できるようになっています。
初期孫権の下半身の密度の低さをそのまま継承していますが、腰側面の追加パーツのおかげで緩和されています。
背面には武器に変形するパーツが付きますが、その下にバックパックも入っています。
兜は白い部分が流用で、金色の部分は新規。武器は真・牙王剣が付属。今回は虎錠刀はありません。1パーツ構成で、素の牙王剣にあった中折れギミックは無くなっています。成形色は白。
腰のクリアパーツが真・牙王剣と合体して蒼晄刃に、背面のパーツを組み替えて蒼晄楯になるギミックがあります。盾は手に持つ他、腕装甲のジョイントに固定することも可能。
あと兜の前立てが下にスライドして眼が隠れるギミックも残っています。
この武装に布マントでも追加したら普通に騎士ガンダムで通用しそうな気がしないでもないです。別売りの初期孫権の肩のクリアパーツを装着可能。
間に初期孫権のバックパックをジョイントとして挟む構造で、初期孫権自身の肩鎧に装着するときよりも強固に固定できます。
前に外伝キットの改造に孫権の本体だけ使って鎧が余っていたのでそれを流用して、他のクリアパーツの配色に合わせて銀を主体に塗ってみました。腰のパーツを武器に合体させた状態なら、空いた腰のジョイントに初期孫権の腰のクリアパーツを装着することも可能。
このくらいパーツを盛ってやれば龍装よりボリュームも上になって強化形態っぽい感じです。
初期孫権の他のクリアパーツ(兜の下側と胸)も装着することは可能ですが、合体武器としてではなく本体に付ける場合は新規パーツとの両立はできません。
■No.024 真 袁術ズサ (2010.08.13.)
袁術は袁紹の異母兄弟または従兄弟とされる武将。対董卓戦の頃に朝廷に対し孫堅を推挙し、彼を勢力に引き入れています。後に袁紹と対立関係になり、孫堅も反袁紹側として袁紹陣営の劉表と戦って死亡。その後は孫策を代わりに使っていますが、後に離反されています。徐州時代の劉備を攻めたり呂布を引き込もうとしたりも。
現皇帝から禅譲を受けたりもせずに勝手に皇帝を名乗るも周囲から反発またはスルーされ、結局衰退して袁紹を頼ろうとしたものの、彼の領土にたどり着く前に病死しています。
劉備、曹操、孫策、呂布、袁紹といった主要な武将と(少なくとも一時的には)敵対していて、本人の功績とはあまり関係無く三国志前半での登場頻度が高い武将です。
死の直前に蜂蜜を所望して得られなかった逸話から、派生作品では蜂蜜好きになっていたりも。
演義では虎牢関で兵糧の管理を担当し、孫堅に対する補給を意図的に滞らせて足を引っ張ったというエピソードがあります。ただ、その後孫堅は玉璽入手がきっかけで袁紹やその影響下の劉表と対立することになり、立場としては史実と同様に袁術寄りに。
また、孫堅から孫策に継承されていた玉璽を、兵を貸す対価として預かり、演義ではこれを根拠に皇帝を名乗っています。
三国伝では旧シリーズには登場せず、BBWシリーズで反董卓連合の一員として初登場。袁紹の弟で当初は共に行動していましたが、玉璽を独占しようとして単独で先行し、そのまま独立勢力になっています。
あと8月は新作キットが多いせいか説明書漫画の大ゴマ率が高めですが、その中でも袁術さんは2ページで合計9コマという脅威の大ゴマ率を誇っています。軽装。顔は他のキットより小さめです。逆に腰はかなり大型。
額のジョイント穴は左右の間隔が他のキットより狭いため互換性が無く、肩や胸、腕の装甲も固定なのでやっぱり換装は不可能。
顔や胸の成形色はライトグレーですが、アニメだと薄い水色っぽく見えるのでそのように塗っています。あと手の甲を手癖で白く塗っていますが、他の武将と違ってガンメタ単色じゃなく設定上も手の甲は紺色だったことには塗った後で気が付きました。
眼シールは正面と横、表情違いの3種が付属します。肩は上腕を肩ブロックで挟み込む構造の軸関節になっていて、他のキットで肩と上腕の接続に使う分のポリが肘に入り、関節が増えています。
手は丸穴の拳ですが、龍装以降のリニューアル版ではなく従来のキットと同じ造形になっています。
将軍形態。色分けが多いデザインなので塗装は手間です。
アニメ版のCGに対し腕が伸びて腰が大型化しています。
マントは1パーツ構成で、背中の汎用ジョイントに直接取り付けます。
襟状のパーツは曹操と同様に、着脱の際には首を外す必要があります。袖を胸の前で合わせたポーズが可能。ただし手を外す必要があります。
十極呪導鎧。この形態は説明書の組立手順では「台座」と表記されています。袁術の兜の一部を使うため、袁術(将軍形態)との両立は不可能。
いかにも顔っぽいパーツがありますが、現時点で公開されている袁紹との合体形態ではこれは背中に張り付くだけのようです。別の合体形態がある可能性もありますが。
十極呪導鎧と合体した飛翔形態。肩と胴体が干渉するので可動はやや制限されます。
武器は飛双刀と飛旋棍(棒)が付属。
指揮棒と飛双刀は合体して飛双旋鎌に。
で、相方が10月発売なので合体形態もそれまではお預けですが、せっかくなので十極呪導鎧を使って単独での強化形態を模索してみました。
・・・えーと、何だこりゃ。
ゲタは形状的に袁術専用ですが、頭(のようなもの)にはポリボールと同径の穴、ミサイルランチャーには肩関節と同径の軸と穴があるため、他のキットにも取り付けは可能です。