SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その8

■No.027 真 周倉ドーベンウルフ (2010.10.30.)
 発売時点でアニメではまだ全く出番が無かったというBBWシリーズでも割と珍しい扱いの人です。
 なお、これまた出番が無い関平も説明書で名前だけ出ています(キットは12月発売予定)。説明書漫画では関平ではなく馬超と共演。
 パーツの追加や変更は無し。成形色は金、赤の他に緑も明るめの色味(素のドーベンウルフよりは暗い色ですが)に変更されています。ダークグレーはほぼ同じ色。
 あと旧シリーズ版では金1色に指定されていた肩の鬼面が、両端の丸い金具っぽい部分だけ配色指定がグリーンに変更されています。特にシールが追加されていたりはしませんが。
 というか周倉は元から眼シールが視線違いで2種類あったので、旧版とBBW版でシールの変化がほとんどありません。

 で、基本的な骨格はホンタイ1なので鬼牙装関羽あたりと比べるとかなり小柄に見えてしまうし、旧シリーズ第3部のケロケロ版漫画では同じくホンタイ1の関平より明らかに大柄に描かれていたしで、加工して身長を伸ばしてみることにしました。
 ついでにホンタイ1流用の都合でドーベンっぽくない部分の形状修正もしようかと思いましたが、ドーベンの設定画と突き合わせてみるとキットのパーツが芯にしかならない勢いなので、デザインそのものには手を出さない方向でお手軽に。

 そういうわけで脚は太股で切断してプラ材を挟んで5ミリほど延長、腕は元のパーツは加工せずに軸とポリボールの間にスペーサーをかましてみました。

 で、軽装形態。グリーンは成形色に合う塗料の手持ちが無かったし、ドーベンウルフにしてはまだちょっと濃い色味だったので全塗装してしまいました。ウォーカーギャリア用のザブングルグリーンを使用。
 あと眼は今回はHアイズを両面テープで貼り付ける構成に。横から見た場合はこっちの方がスカスカしなくていい感じです。兜外さないと視線を変えられない・・・のは旧版でやったモノアイ可動方式でも結局同じだしなあ。
 手首は武器穴の断面形状が長方形タイプの左右の拳と、右の平手が付属します。

 前回撮り忘れた足の裏毛(を模した部分)の写真も一応載せておきます。

 フル装備。腰サイドの装甲が短いから脚の延長部分が丸ごと露出してスカスカです。

 旧版(モノアイ以外は未加工)と並べるとこんな感じ。印象の変化への影響は手足の長さより色の方が大きい気がしないでもないです。

 あと鬼牙装関羽&関平との対比。・・・なんか意外と変わり映えしない感じですが、これ以上大型化するには鎧の大型化や横方向の幅増しもしないとバランスが取れなさそうだし、まあ今後の課題ということで。

 武器は頑硬斧(長柄斧)と尖刃刀(片刃の双剣)が付属。尖刃刀はドーベンウルフの背面スタビライザーを意識して緑で塗ってみました。メガランチャー(頑硬斧のデザイン要素)も緑色ですが、武器全部緑色なのもアレだし明るい色だと裏面の肉抜きが目立つし。

 頑硬斧と尖刃刀を合体させると大型武器・三爪戟に。
 腕関節をスペーサーで延長して軸とポリボールのかみ合わせ面積が半減したせいで、合体武器は重くて保持に問題ができてしまいました。というか自重で腕が肩から抜けます。

 

■No.030 真 袁紹バウ (2010.10.17.)
 袁紹は漢王朝期からの名家の出身で、反董卓連合の盟主となった武将。官軍時代は曹操と同輩でした。反董卓連合がグダグダになった後は公孫瓚を利用する形で冀州を乗っ取り、そこから勢力を拡大して河北四州(公孫瓚を滅ぼして得た幽州も含む)を掌握しています。この時点では最大勢力でしたが、数で劣る曹操に官渡の戦いで敗北。それでもまだ大きな勢力を残していたものの(敗戦後に領内で頻発した反乱もきっちり鎮定しています)病死してしまい、後継者問題のこじれもあって袁家は曹操に滅ぼされています。ちなみに後継者を争ったのは長男と三男で、後に曹丕の妻になる甄氏の元の夫だったのは次男。
 3人の息子にそれぞれ1州を与えて領主として扱い、さらに正式な後継者指名が遅かったことが分裂を招いたともされています。
 また、対董卓戦の後は袁術とは対立関係にありましたが、袁術が先に衰退してしまったので直接対決には至っていません。
 ちなみに三国伝とは異なり、配下の田豊や沮授は袁紹に対し諫言したため官渡の開戦前または陣中で処罰されています。
 演義でも決断力の無さや配下の献策への対応の悪さ、後継者問題での失敗が指摘されています。派生作品でも残念な名家扱いされがち。

 三国伝では旧シリーズ第1部から登場しているものの、旧シリーズでは曹操が赤壁に向かう前に軽く蹴散らされるのが主な仕事でした。BBWでは出番が大幅に増えて雑魚から小者にランクアップしています。
 配下が紀霊しかいなかった袁術とは違って、元ネタの配下武将が三国伝にも大勢出ています。今のところ商品化されたのは後で離反する張コウだけですが。
 ちなみに公孫瓚の必殺技は集団戦法の白馬陣だったし袁術の必殺技も玉璽依存だったのに対し、およそ個人戦向きではなさそうな袁紹は意外なことに自前の必殺技を持っていたりします。かなり闇属性っぽい設定の技なので玉璽パワーに依存している可能性もありますが。

 ところでBBWシリーズのキットの説明書漫画は当初は順番に並べるとだいたいアニメ版と同様のストーリーが展開していましたが、前後のつながりは無視してその武将が登場するエピソードをピックアップする形式に路線変更したようで、例えば袁紹および同時発売の攻城兵器セットと周瑜の3つの漫画はそれぞれ話が全くつながっていません。

 軽装。兜は脱げますが袁術同様に肩鎧は固定(側面のガンメタ部分のみ着脱可能)。
 肩が横に上がりますがポリボールは肩と上腕の間に入っていて肘は曲がらないという、袁術と通常キットの中間みたいな構造です。
 手は左右とも丸穴の拳のみ。袁術同様に三国伝では珍しく手の甲が指とは別の色に設定されていますが、特に色分けはされていません。

 フル装備。黙っていればイケメンなのに。
 袁術同様に設定上の細かい色分けが多いですが、特に色分けされたりはしていないので塗装は比較的面倒です。
 バックパックは2パーツ、マントは3パーツ構成。マントの成形色はMG等のノーマルドムと同じ色味です。ボリュームはありますが、可動やデザインの汎用性に関しては公孫瓚マントの方が優秀そうです。

 袁術同様に頭が小さめです。

 武器は飛紅剣と龍紫尾(采配)が付属。飛紅剣と龍紫尾は名前に色が付いていますが、成形色はそれぞれ金とガンメタです。
 采配は公孫瓚の(写真左端)とデザインが似ていますが、造形は異なります。

 飛紅剣は1パーツで特にギミック無し。丸い玉の部分は裏に穴があります。

 この兄弟って仲が良かったのは最初だけでしたね。

 合体用の腰パーツ(写真左端の赤いの)が付属し、これは分離形態では使いません。赤いの以外は合体時に余る部分。袁紹のパーツは余りませんが袁術は顔と帽子がまるっと余ります。

 で、合体した龍飛形態。各部をバラバラにして組みなおす構成です。
 背面は後ろの人の余っている感がものすごいです。
 袁術の肩鎧のトゲが邪魔で袁紹の腕は横に上げた状態が基本になります。あと腕の付け根はプラの球をプラ穴に差し込む構造なので、表面がごりごり削れて耐久性にやや不安が。

 合体形態用の武器は無いので分離形態のをそのまま使います。
 足首の可動範囲が狭いため、足裏を接地させた状態だと下半身は素立ち以外のポージングが困難です。

 せっかくなので袁術を前に出して別の合体パターンを模索してみました。腕とか異形で気持ち悪い感じを狙ってみたら単に間抜けになったような気がしないでもないです。

ところで2人ともキット付属のパーツのみで身長を水増しできます。

 

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