SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors その13

■No.043 真 黄蓋グフ (2011.02.05.)
 恐らくガンダムタイプ以外の武将としてはBBWシリーズ最後のキットになりそうなモノアイ新規キットです。

 黄蓋は孫堅、孫策、孫権の3代に渡って仕えた呉の武将。同様の経歴を持つ宿将が他に3人いて長沙四騎衆の元ネタになっています。
 赤壁においては曹操に偽降し火計を成功させ、戦闘で負傷しますが生存し、その後も従軍していますが、後の主要な戦いには名前が出ていません。
 演義においては主戦派と降伏派に割れていた赤壁前の孫家における主戦派の重鎮とされ、開戦後は周瑜との不和を装い偽降を成功させる「苦肉の策」のエピソードが語られています。また、演義では武器として鉄鞭(紐状ではなく棒状の武器)を用いたとされています。

 三国伝には長沙四騎衆の一員として序盤から登場。旧シリーズでは説明書漫画では特に出番が無く、雑誌漫画でも中盤まではあまり目立ちませんが、赤壁戦で曹操軍の艦隊に自爆を仕掛けたため、元ネタとは異なり赤壁で戦死しています。
 アニメ版では長沙四騎衆の残り3人がほぼモブ扱いのため、長沙軍の宿将の役割を実質1人で果たしています。また、普段は箱にしまってある虎錠刀の持ち運びも担当。そのため長沙軍関係者としては孫一族と周瑜を除くと最も出番が多い武将です。
 アニメ版でもデザインは旧シリーズからほとんど変わっていませんが、首に赤い布を巻くようになっています。また、アニメでは白銀流星馬とは形状が異なるドダイYS的な馬に乗っています。

 で、キットではその赤い布は省略されています。
 おおむね600円キットの標準的な構成ですが、共通ポリパーツの他に武器用にポリボールのランナーが1枚追加されています。

 軽装。胸と腰の鎧は固定です。
 素のグフと違って胴体と頭・手足の青は同じ色という設定なので、成形色も青は1色だけです。で、今回はガンダムカラーのHGグフ用で頭と手足を塗ってみました。胴体の青は成形色。
 胸の黒い部分は別パーツ。顔はヒゲが別パーツで、さらに口を含む眼より下の部分も分割されているのでモノアイの塗装やシール貼りがやりやすくなっています。
 脚は太股も含めて外装が左右分割で、前腕も2パーツ構成なので肉抜き穴の露出はかなり少なめ。

 鎧装備。軽装頭部にもケーブルは造形されていますが、それとは別に兜にケーブルが付きます。
 腕には装甲は付かないので、着脱可能なのは兜と肩鎧、バックパックのみ。

 武器は鉄砕鞭と虎爪盾が付属。種類が少ない代わりに鞭はかなりボリュームがあります。
 鉄砕鞭はまっすぐに伸ばした棍棒モードと曲げた鞭モードに変化。変化というか伸ばすか曲げるかの違いだけですが。
 虎爪盾は腕防具用の汎用ジョイントではなく丸軸で接続します。
 盾は本体が金、爪が銀成形。鞭は設定上は銀色ですが成形色はダークグレーです。

 孫堅と並べてみました。

・おまけ

 赤い布を自作してみました。とりあえずティッシュにラッカー塗料の赤を塗っただけ。
 思ったように曲げたりしわをつけたりするのはちょっと難しいですが、薄くてほつれも無いので布よりは扱いやすいかも。

 ついでに同じ物を孫策に。薄すぎて若干透け気味なのがアレですが、とりあえず可動には影響しません。

 

■No.044 真 紅蓮装 曹操ガンダム VS 猛虎装 孫権ガンダム 赤壁の戦いセット (2011.02.20.)
 この後は3月に豪華翔烈帝と翔烈帝&天玉鎧セットの予定があるだけなので、BBWシリーズの機駕&轟関連キットはこれが最後になる模様。
 赤と銀のランナーをメッキにした紅蓮装、金のランナーをメッキにした猛虎装(いずれも非メッキ部分はグロスインジェクション)に新規の武器パーツをセットした内容。
 追加武器の天鳳威天剣、天鳳星凰剣、天華虎錠刀は旧シリーズ3部で立体化された威天剣&星凰剣(曹丕に付属)と真・虎錠刀(轟大帝孫権に付属)からデザインが変更されています。
 説明書は専用の新規のものですが、漫画は2ページだけです。

 追加の新規ランナー。武器3種が多色成形ランナー1枚に入っています。
 新規武器用に極彩シールっぽいグラデーション印刷のホイルシールが付属し、表面にこれを貼ってから上にクリアパーツを被せる構成になっています。
 あと通常版にあった視線の向きが違う眼シールは削除されています。

 メッキランナー3枚。赤以外は両面メッキで、下地の成形色は黒。赤と金は多色成形ランナーの一部を切断してからメッキ加工してあります。
 天玉鎧セットの曹操の赤はかなり暗い色になっていましたが、今回は割と明るめです。

 他のパーツはポリ以外グロスインジェクションです。ほとんどはツヤが出ただけで色味はそのままですが、曹操の金色のみBBWシリーズの若干寒色系に寄った色から旧シリーズに近い黄色っぽい色味に変更されています。あとクリアパーツは色もツヤも通常版と全く同じ。

・紅蓮装 曹操ガンダム

 単にパーツ構成上の都合っぽいですが、鎧や羽根がメッキで前立ては非メッキという割と珍しい配置になっています。
 眼とアゴもメッキパーツなので、眼もメッキ地を残す方向で塗っています。なお、赤いパーツの赤くない部分は表面のコーティングを溶剤で落としてからクリアカラーで塗装。
 羽根の裏側はものすごい鏡面っぷりで映り込みがひどいので背面の写真は省略。
 金色のパーツは成形色の上からクリアカラーを塗ってツヤを出しつつ黄色っぽさの緩和を図ってみました。単体で見る分にはそう悪くない質感ですが、メッキと並ぶとやっぱりちょっと残念な感じ。

 天鳳威天剣と天鳳星凰剣は鍔付近の形状が変更され、刀身のデザインはほぼそのままですが旧威天剣&星凰剣より大型化しています。

 連結して天鳳七星槍に。
 普通にシールを使って仕上げてみましたが、上にクリアパーツが被さるおかげでシールっぽさが緩和されて案外いい質感です。

 非メッキの曹操に武器だけ流用するとこんな感じ。

 ついでに羽根だけ流用したパターンも。

・猛虎装 孫権ガンダム

 こっちは普通に金色部分のみメッキなので、昔の大将軍みたいな雰囲気に。

 一応並べてみました。

 既存の武器に関してはメッキは無いので、白い部分にツヤが出ている以外は通常版と同じ内容。せっかくのグロス成形なので銀色の部分に白を残してみました。

 天華虎錠刀は真・虎錠刀に似ているようでほぼ別物に。長さはだいたい同じですが幅が増えています。
 こっちもシールを使いました。

 

 武器の金色は非メッキなので、通常版に持たせた方が違和感が少ないかも。

 曹操のメッキの配置はやっぱりちぐはぐな気もしますが、メッキを使っていない新規武器も案外いい質感だったし全体としては悪くない感じでした。

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