1/144 GNセファー
 '09年2月号('08年12月発売)の付録キット。ラジエルと同様にこれ単体で組めるフルキットですが、機体そのものはフルドドやプリムローズと同様に他のキットとの組み合わせが前提になっています。

 設定上の配色は青い部分が多いですが、今回も白単色成形。セファー自体のパーツはランナー1枚に全部収まっていますが、他にラジエル用の台座のみ別ランナーで付属します(梱包の都合で2つに折っているだけで金型自体は1個のようです)。
 箱のデザインはラジエルと共通で、FIRST GRADEではないFGのロゴ入り。

 で、ラジエルは白系統で仕上げましたが、セファーも
 ・ラジエルと同系統の配色にしたい
 ・他のキットとの組み合わせにも青より白の方が使い勝手が良さそう
 ・プラかみ合わせの可動箇所が多いので塗っても動かすと剥げる
 ・っていうか塗るの面倒臭い
 といった理由で白系統にしました。最後の方はかなりアレですね。

 なお、成形の都合等で形状が設定から変更ないし省略されている部分がありますが、その辺は本誌の記事で指摘されています。

 機体はGNポッド、コアブロック(中央部)、GNプロトビット2個の4つのブロックから構成されます。

・GNポッド

 2パーツ張り合わせで特にギミックはありません。機首の緑色の部分はキャノピーではなくオーライザーの機首センサーと同じものだろうと解釈して銀の上からクリアーオレンジを塗りましたが、なんか全体的にどこかで見たような配色になったような気がしないでもないです。

・コアブロック

 ラジエルとの合体機構を含め、ギミックが集中しています。裏返した写真は側面のアームがデフォルトの向きとは前後逆に回っています。うっかり間違えました。
 側面のアームは前後および左右回転、下面のアームは2箇所で前後回転&先端のクローが開閉可能。下面中央のラジエルとの合体用アームは折り畳みと展開が可能です。関節は全部プラかみ合わせで、ポリパーツを仕込むことを想定した構造にはなっていません。特に左右アームの基部は動かしているとプラ軸の表面がごりごり削れます。
 後部ノズルはGNポッドと同じ形状で前部のジョイントと接続可能なので、キットが複数あればコアブロックのみの前後連結も可能。また、下部左右のアーム下面の長方形の穴を機体上面の突起と接続して上下連結も可能ですが、ラジエルと合体した際にはパーツがラジエル本体と干渉するので上下連結は不可能です。
 

 単体でロボ的なものに変形することも可能。

・GNプロトビット

 同じものが2個付属。外装は左右対称ですが、合わせ目の奥まった部分のモールドと合体用の穴には左右の区別があります。
 2つのフィンが1軸可動で、フィンの基部には銃口のようなモールドがあります。

・GNセファー

 セファーにはアクションベースに対応した穴はありませんが、ラジエルとの合体用アームの左右幅が股関節を挟み込むタイプの汎用ジョイント(狭い方)と合うサイズなので無加工でも取り付けられなくはないです。

 モビルポッド形態。GNポッドをつけたままでも変形可能ですが、その場合コクピットが後ろを向きます。

 ビットを前に向けるとこんな感じ。

・セファーラジエル
 どうもセファーを複数機使うパターンがデフォルトのようですが、1個しか買っていないので1個分での合体のみ掲載します。

 コアブロック前面の円筒状の部分にGNドライヴをはめ込んで合体する構造ですが、キットではGNアームズと同様に円筒部分は被せるだけで、その下から生えたアームを股間のスタンド用軸受けに差し込んで合体する構造になっています。なお、GNポッドは分離しないとラジエルとは合体できません。
 腰に対して固定されたコアブロックのアームが両脇腹を挟み込むように配置されるため、ラジエルの腰を可動化していてもほぼ回らなくなります。また、付属の台座は足裏を固定する構造なので使うと下半身はほぼ固定されますが、背中が重くて自立は難しいです。
 ちなみにこの専用台座には誌名と10周年のロゴが刻印されていますが、機体名や作品名が無いのはどうなのかと思わないでもないです。

 ラジエルのスタンド穴は合体に使うため塞がりますが、前述のセファーをスタンドに接続するのと同じ要領で接続できます。

 GNビットはある程度上に向けられますが、肩と干渉するので前には向けられません。コアブロックを縦に2個連結すれば後ろのコアから生えたビットは干渉が少なくなるので、ある程度の前傾は可能。

 GNビットは足の甲から生えた突起にも取り付け可能です。
 無改造で安定して合体できるのは背中にコアブロック2機+足にビット1機分の合計3機分程度までのようです。本誌には背中側に複数のビットを横につないで羽根のようにした作例が掲載されていますが、ビットの横連結には改造が必要になります。

・その他のキットとの合体
 ラジエル以外でもアクションベース対応の丸軸受けが股間にあるキットなら、背中側に干渉する邪魔なパーツさえ無ければ合体が可能。00関連以外のキットでも合体可能な場合があります(というか00関連キットも一部未対応)。
 で、以下てきとうに合体例を。

 エクシアやデュナメスの他、ナドレもそのまま合体可能。髪がコアブロックに引っかかって首の可動がやや制限されますが。
 キュリオスはジョイントの先端にセファーに付属のコネクタを取り付けないと合体できません。

 股間に穴さえあればBB戦士でも合体可能。腰前面に邪魔な突起が無ければ前後逆に接続して大砲っぽく見せることもできます。

 股間以外の位置でも軸径が合う穴があれば接続は可能、ということでヘイズルのバックパックのジョイント穴に取り付けてみました。

 フルドドといい合体や複数機の組み合わせが前提のデザインはそれ自体は遊べて楽しいのですが、でもそういうキットを複数買いには割高感のある雑誌付録にされると悩ましいところではあります。
 

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