HGBD1/144ビルドガンマガンダム
 プレミアムバンダイ限定キット。パッケージは単色ですが、説明書はビルド系限定キット恒例のカラー印刷&解説付きになっています。
 Ζガンダム放映当時から存在していた「機体にガンダリウム・ガンマが使われていることから、当初ブレックスの提案でガンマ・ガンダムと命名されたが、クワトロの反対もあって変更された」という設定を30年以上経ってから拾ったという歴史を感じる題材です。
 頭部と背面バインダー、武器以外はほぼリックディアスそのままなデザインなので当然HG-UCリックディアスの流用キット・・・ですが、実際には多色成形ランナーとディアスで茶色だったランナー、あとポリパーツのみが流用で、他は全部新造というディアスのバージョンアップも兼ねたような内容になっています。バインダーが足りないので素のディアスとしては組めませんが、バックパックは流用なので前のキットから流用すれば取り付け自体は無加工で可能。
 ランナー構成的にはこれ専用のパーツを差し替えてリックディアスを出すことも可能な設計にはなっています。
 なお、HGBD:Rのキット群と同時に発表になりましたが、外伝漫画にしか出ていない機体なのでシリーズ名にRは付きません。

 

 そういうわけでガンダムとしてはけっこう特殊なスタイリングですが、グシオン(緑)は置いておくとしてもGP02やボルトガンダムやヴァーチェを経由した今となっては個人的にはそれほど違和感も無いです。
 全塗装しています。成形色はグレーの部分がパープルグレーを通り越してほぼ紫なのでグレーに寄せています。
 色分けはセンサー類、バインダーのノズルや黄色以外はだいたい足りています。
 新規パーツは特に今風のディテールが追加されたりはしていない素直な造形です。角ばっていた上腕が丸いラインになったりと面構成は見直されているようですが、以前のキットが行方不明なので比較はできませんが。
 グレーの部分は流用パーツ以外全部KPS。流用部分はアサフレックスだった部分が普通のPSに変更されていて、整形しやすくなっています。腕と下半身はほぼ新造で、肘が二重関節になったり股関節が軸可動の組み合わせになって台座用の穴も付いたりとアップデートされていますが、胴体がほぼ流用なので胸部〜腰の可動は腰での横回転だけで、あと足首もボールジョイント1個だけです。それと頭の基部もディアスと共通の構造なので、首が無くて可動は横回転のみ。
 上述のようにバックパックはバインダー以外流用なので、ビームピストルを背中に付けた状態だと固定が甘くて砲身が横に曲がりがちなのも継承されています。あとバックパック側のバインダー基部は3ミリ軸ですが、バインダー側にKPSのボールジョイントが入っています。ただ、ボールを奥まで入れた状態だと回転しかできないし、噛み合わせが固めなので引き出しづらいですが。

 頭部は完全に別物なので新規パーツ。ガンダムかガンダムじゃないかで言えばどう見てもガンダムな顔ですが、ガンダムタイプにしてはけっこう異質なデザインです。いやまあこの体に普通のガンダム頭を乗せても違和感しか無いですが。
 ちなみに説明書には設定解説もありますが、本体のコクピットがどこにあるのかについては特に言及されていません・・・が、武器に移植された元のディアス頭にもコクピットがあるという設定だそうです。
 上述のように可動は横回転のみ。センサー部分はシールで処理されていますが、武器のセンサーはクリアパーツなのでモノアイっぽい部分は質感を揃えるためにMSサイトレンズを貼り付けてみました。
 なお、モノアイが付いている面は外装と平行な斜面ではなく、ほぼ垂直。

 武器は新造のビームガトリングバズ、流用のビームピストルとサーベル(厳密にはランナー構成の都合でピストルの銃口部分のみ新造)が付属。あとクレイバズーカのパーツも余剰扱いですが丸ごと付属します。
 手は左右とも1種類だけで、白い部分は新造ですがグレーの部分は流用なので形状もほぼ同じ。人差し指のみ可動です。なお、握りのサイズが独自のものなので現行HG標準サイズのものだと緩くて安定しないし(逆にUC等のグリップに凸ジョイントが付いているものは削らないと入りません)、武器の着脱の際に甲だけ外したりもできないのでグリップガードが付いていたりグリップの端に返しが付いていたりする武器も持てないしで、キット付属のもの以外で無加工で持てる武器はかなり限定されます。

 ビームガトリングバズはセンサー部分がディアスの頭部をそのまま流用していて、他はクレーバズーカと似ている部分も全部新造。フォアグリップは可動式です。グリップが左側にオフセットされているので大きさの割に構えやすいですが、左手では持ちづらいです。

 サーベルは以前のものの流用ですが、刃はクリア成形です。

 背面バインダーは設定上は有線式で分離可能なブースターバインダーキャノンという武器、という設定で、特にリード線を挿せるような穴があったりはしませんが、基部ジョイントが3ミリ穴なので台座で浮かせることは可能。あと上述のように機体そのものにも以前のディアスには無かった股間の台座穴が追加されています。
 ビームガトリングバズはクレーバズーカと同様に背面に取り付け可能。

 ビームガトリングバズに付いている頭部はそのまま頭として使うこともできるので、バインダー以外はリックディアスと同じ状態にも組み替えられます。
 なお、頭部の白いパーツは新造で、他に同じ形状の赤いパーツも流用ランナーに入っています。

 で、せっかくバインダーに武器が付いているのにほぼ動かせないので、とりあえずボールデンアームアームズの軸関節を挟み込んでみました。元の位置より浮いてしまいますが。
 あとビームガトリングバズより小ぶりな銃が欲しかったのでグリップのサイズが合うものを色々試してみたら、MGリガズィ(UC)の余る方のライフルが無加工できっちり保持できました。縮尺が違いますが。

 

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system