MG1/100ガンダムF90U Iタイプ
 プレミアムバンダイ限定キット。1号機本体と同様、パッケージは新規イラストのカラー印刷で、説明書も一部カラー&機体解説付きという一般販売キットとほぼ同じ仕様です。
 MGのF90シリーズでは初の本体&ミッションパック同梱キット。
 F90の2号機は元々1号機と同じ形状でカラーリングのみ相違していたのが、火星独立ジオン軍に強奪されてほぼ別物に改造されたうえに1号機との戦闘で大破していて、その後回収された残骸を修復ついでにアップデートしたものがこのF90Uです。なお、実際にはF91の要素を盛り込む形で後からデザインされていますが、設定上はF91の完成より前のUC121年に改装が済んでいます。
 ランナー構成的にUはあまり意識していなさそうだったしガンダムAの漫画もUC111年当時の話だから連動しづらそうだしで、2号機をキット化するなら初期型が先に来るかと思っていたら初手からUでした。そういうわけでUでは使わないパーツも大半が残っていますが、白いパーツのみ形状が相違する分(頭部とスネ正面)は全部削除されています。
 で、当時F90Uの装備としてLタイプとIタイプの2種のデザインが公開されていて(設定上はいずれも1号機にも装備可能ですが)Lタイプのみキット化されていましたが、今回はそのデザインはあったけどキット化されなかった方のIタイプ装備が付属します。

 ※顔面をちょっと加工しています。具体的には後述。
 まずF90U本体。頭部、胸部、スネ正面の形状が変更されている他、肩のハードポイントにはカバーの代わりにスラスターが増設されています(着脱可能)。
 全塗装しています。成形色は青が明るい色味に変更された他は1号機と同様で、ABSのパーツが主にパープルグレーで部分的にダークグレーだったり黄色がちょっと独特な色味だったりするのも継承されています。
 で、実際F90U素体の設定画だと青はちょっと明るめですが、I・Lタイプのものだともっと濃くなっているし旧キットでも同じ色だったし、換装をするにも色味が揃っていた方がやりやすそう、ということで前に1号機に塗ったのと同じ青を塗っています。
 新規パーツは頭部の細部以外はだいたい色分け済み。肩の追加パーツの黄色い三角まで別パーツです。あと膝は左右のダクトだけでなく中央のスリットの中にも黄色いパーツが入っていますが、設定上は穴の縁は全部黄色いようなので白いパーツの縁も塗っておきました。
 流用部分の色分けはF90と同様で一部の逆三角マーク以外ほぼ色分け済みですが、サイドスカートのハードポイントカバーの色分けの設定が黄色から白に変更されていて、ここは黄色いパーツを白いシールで覆うように処理されています。
 デザイン変更に伴い胸部フレームも一部のパーツが変更されていますが、関節は1号機と全く同じ構造。

 顔はマスク上端の中央部が大きいというかやけに鼻筋が通った造形なのが個人的に違和感があったので、その部分を削り込んで小型化しています。一応設定画でもマスクの上端がW字状というか中央がへの字状になっている1号機に対し2号機は四角い突起があるにはありますが、こんなに大きくはないよなあ、ということで。F91(フェイスオープン)とのつながりを意識して鼻を強調したのかしら。
 あとついでに顎の赤いパーツに被さる白い部分は削り込んで少し薄くしています。
 頭部の色分けはセンサー類(正面側は無色クリア成形)が足りないのと、あとバルカンと眼の周囲も別パーツにはなっていますがいずれもパープルグレー成形なので、黄色と黒で塗る必要があります。
 頭部のセンサーは当時の設定画だと素体は黄色でLタイプは水色、Iタイプは塗りが薄くてよくわからないけど黄色くはない気がする、という感じで、旧キットでは元のクリアパーツをそのまま使っていて水色でしたが、今回は黄色がデフォルト扱いですがシールは水色も付属して選択式、という扱いになっています。
 で、個人的には水色の印象が強かったので(旧キットもですが、マルスガンダム(トリコロール)と仁王頑駄無の影響が大きいかも)そのように塗っています。あと眼の周囲を色分けするパーツ構成だと透明感を残そうとしても沈んで暗くなるのは1号機で学習済みだったので、透明感を残すのは頭頂部の方だけにして眼は塗りつぶしています。

 コクピット自体は1号機と同じ位置にありますが、ハッチは腹部から胸部に移動してF91に近い配置に。開口部が狭いので中はあまり見えませんが、ハッチそのものを外してしまえばパイロットの上半身くらいは見えます。
 パイロットは1号機と全く同じデザインで着座のみ。例によってカラーガイドにも写真が無いので配色がわかりませんが、ハッチを外さないとほぼ見えないので塗らなくてもあまり問題は無いですが。

 肩のハードポイントのカバーもそのまま残っているので、スラスターと交換して取付けることも可能。ちなみにスラスターはこのカバーや既存の肩装備と比べると丸軸が倍近く長くなっているせいで着脱しづらいので、組み換えをするなら短くするなり細くするなりの調節をした方がよさそうです。

 F90Uの旧キット(※ただし前腕が両方行方不明)が見つかったので、せっかくなのでついでに並べておきました。ちなみに旧キットの眼のパーツは板状で薄いので、裏に銀を塗ってやると最近のMGやRE/より光って見えるという利点があったりもします。
 上の肩パーツを交換した写真と合わせて見ると、肩の追加パーツでだいぶ印象が変わっていますね。

 素体用の武装は1号機と同じライフル、サーベル、シールドが付属。手も1号機と同じ仕様で、親指以外を交換する構成ですが平手はありません。
 本体と違ってシールドの赤と青の配色パターンは1号機と同じ。青の成形色のみ相違していますが、上述のように1号機の青に合わせて塗ってしまったので全く同じになっています。

 肩装備の取り付けには増設スラスターを外す必要がありますが、1号機のミッションパックも装備可能。

 続いてI装備。本体に付ける装備は脚部用の推力増加ユニットのみですが、他にビームランサーとフライトシールドが付属します。
 シールド裏面のスコープのようなものの水色とランサー尾部の赤にホイルシールを使うのと(というかシールは付属しているのに見本写真だと赤くないですが)、これもランサーのセンサーっぽい水色とその周囲の白、あと脚部パーツの小さい丸ノズルの黄色が省かれています。なお、シールドの水色はクリアブルー成形ですが、中には特にそれっぽいディテールとかは無くて空洞になっているだけです。
 シールド下部のダクトのスリットも開口済みですが、内側のパーツが白いので塗らないと目立ちます。写真はガンメタを塗った状態ですが、反射して白く見えていますが。

 脚の推力増加ユニットはハードポイントに接続するフレームと、それに付ける前・後・左右外側のブロックで構成されています。そういうわけで3方向が覆われて左右内側のみ中身が露出。
 既にデザインがあるものではD、P、V装備あたりも脚部にスラスターが増設されますが、MGではまだミサイルや魚雷しか無かったのでこれで組み合わせの幅が広がりそうです。
 本体の逆三角マークは全部スジ彫りが入っていますが、これの膝の赤い部分のものはスジ彫りが無いです。
 椀状ノズルの中身の黄色も色分け済み。ちなみにF90の椀状ノズルは本体のバックパック等は中身の色分けが無くて、IとPは黄色、A、DとVは赤だったりと統一されていません。あと椀状ノズルの間にある小さい丸ノズルは色分けされていません。

 フル装備状態。ランサーは手に持つだけです。なお、外側に付く板状のパーツは左右逆にも付けられるので、左手で持つことも可能。
 フライトシールドのグリップとジョイントは素体用シールドとほぼ同じデザインですが、ジョイントの回転可動は無くなっています。グリップを使わずに前腕のジョイントだけで固定することも一応は可能ですが、やや不安定になります。
 直立姿勢で使うシールド用の支柱が付属。シールド下部中央のノズル穴に差し込む構造で、グレー成形ですが黒く塗っています。支柱無しでも自立は可能ですが、そのまま飾るなら付けておいた方がよさそう。

 ランサーのビーム部分はクリアブルー成形。2パーツ構成なので合わせ目が露出します。なお、写真はつや消しを塗った状態。

 フライトシールドに搭乗したウェイブライダー形態。シールド自体が上下に伸びて主翼が展開する他、スネ正面のジョイントをシールド裏面に接続して固定します。あと、シールドの上の方にも折り畳み式のハンドルがあって、この形態では左手でそれを握るようになっています。
 この形態で飛行姿勢で飾るためのアクションベース1・4に対応したジョイントパーツが付属。シールド表面のグレーのダクト状のパーツを外して代わりにそのジョイントを取付けるようになっています。

 ちなみに1号機にも装着は可能ですが、「鋼鉄の七人」のミノル機はビームランサーの代わりにミサイル付きショットランサーを装備しているのでそのままでは再現できません。

 

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