1/144シャイニングガンダム
 旧キットです。今回組んだのは2022年の再販分。
 500円(例外あり)の低価格帯の1/144を主にする流れをVガンダムから継承しつつ、機体サイズが全体的にやや大型化したこともあって構造は見直されていて、VガンダムのVフレーム方式からWで固まって∀まで継承されるフォーマットの過渡期みたいなつくりになっていて、ポリパーツも実質このシリーズのみの専用のものになっています(マクロス7の1/144キットでも使っていますが)。具体的にはロール軸を兼ねた肘関節や挟み込みで分解できない代わりに2軸可動になった膝関節、丸ごとポリ製の首パーツといったところはW以降と共通の構造がこの時点で採用されていますが、Vフレームから引き継いだ腰フレーム基部に一体化したフロント・サイドスカート接続用ボールはW以降はでは廃止されていたり。
 なお、この腰のポリパーツは腰の回転可動の軸受も兼ねていますが、実際にはシリーズのキットの大半は腰が回りません。
 他にパーツの合わせ目に突出しピンの跡があって凹状になっている部分がたまにあって、そこは接着しただけだと合わせ目が消せなかったりもします。まあ正面とかの目立つ部分に配置されていることはあまりないですが。
 あとシリーズを通して箱絵に中身の他にもう1機と背景も描かれていて対戦シーンっぽくなっているのも特徴。正面向き立ちポーズ単体のセル画になったW以降と比べると従来のキットの箱絵に近い雰囲気と密度感です。

 で、シャイニングに関しては1/100と同様に一部の配色が本編設定と相違していますが、1/144に関しては色分けが無い部分のみなので本編カラーで塗る分には全く影響は無いです。あとシャイニングフィンガーのパーツも無いし、変形はバトルモードまででスーパーモードにはなれません。
 なお、別売りのグレードアップセット(ほとんど再販されていないので現在入手難)を使えば頭と肩はスーパーモードにできますが、それを使っても脚部の変形は再現できません。

 ※足首の横曲げ可動範囲がやや狭い気がしたので、以前組んだ旧1/144ガンダムX関連キットと同様に足首のボール受けを外側にずらす加工をしています。ただ、これの場合スネのポリパーツの軸受がアンクルガードの少し上の左右幅が一番細い位置にあるので、1ミリ程度ずらすだけでも外側の穴を彫る必要があるし、やり過ぎると貫通してしまいますが。
 全塗装しました。1/100と同様に青の色味はゴッドより暗いので、今回はそんな感じで塗っています。写真だと明るめに発色していますが。あと白の成形色はいつものライトグレー。
 胸の黄色や緑はシールで処理されていますが、腰正面の赤は別パーツで色分け済みだったりします。あとW以降との相違として足の甲が白で別パーツになっているというのがありますが(赤い部分も左右割りなので足の裏がえぐれていたりもしません)、これはシリーズ内でも赤単色の場合もあって統一されていません。かかとの上の方も白く指定されている機体が多いので、どのみちそっちは塗る必要がありますが。それとシャイニングの場合、ツノは額に一体化しているので白いです。
 なお、付属のホイルシールはどの色も全部メタリック。あと新生シャッフル同盟の機体にはそれぞれエンブレムのシールもありますが、いずれも作中のものとはデザインが相違しています。
 あとシリーズ中盤(ゴッドガンダムより前)までのキットはいずれも一部パーツの表面にシボ加工的な凹凸があり、これの場合前腕とスネの外側の部分。旧1/100でもキット化されている機体についてはいずれもシボ加工の位置は両スケールで共通です。
 1/100は30年近く前のキットにしては今見てもスタイルがよかったですが、1/144はずんぐりした体形に細いふくらはぎから下に広がったスネという独特なフォルム。
 関節構造については上述のように腰装甲基部がボールジョイントになっているのを除けばW以降と同様で、腕のロール軸は肘に付いていて膝は挟み込みの二重関節、首、手首、足首はボールジョイント。あとこのシリーズでは珍しく腰も回ります。
 シャイニングに関しては肩装甲は胸と上腕で挟み込む配置で着脱可能。これに限らずシリーズの大半で肩装甲と上腕が分離しているものは組んだ後でも外せる構造になっています。そもそも肩装甲と上腕が一体化しているものも少なくないですが。
 手は武器穴の開いたポリ製の拳のみ。造形はちょっと違いますがVやW以降と同様の仕様です。

 頭部は後頭部に眼が一体化していて、眼以外の顔パーツはツノやバルカンあたりまで一体化したものがノーマルモード用とバトルモード用の2種付属して丸ごと交換する構造。これに限らず眼の周囲はシリーズでだいたい上下どちらかでパーツ分割されているので80年代のキットよりは塗装しやすいです。
 ノーマルモードの顔は既存のキットの中では特に設定画に似ていたりもします。
 なお、ツノが一体成型になっていてかなり分厚いうえに根元が埋まり気味なので、てきとうに削っています。

 バトルモードへの変形は顔が上述のように一部差し替えで、腕はスライド可動。左右に展開したフェイスガードが後ろの面に密着するので、端に隙間ができるように少し削っています。

 コアランダーは設定上存在していないマスターとデビル以外はシリーズ共通で再現されています。ただ、これも含めてコクピットブロックはいずれも1パーツ構成で下面に穴があります。走行形態でも合体時にも隠れる部分なのであまり気になりませんが。

 18メートル未満のMSにはよくある話ですが、HGリメイクと並べるとけっこう身長差があります。他もだいたいこんな大きさなので、HGデスアーミーと並べるにはサイズ比がちょっと不自然かも。

 ビームソードが1つだけ付属。丸ごと黄色成形です。なお、収納状態のものはサイドスカートに一体成型で外せません。
 股関節と足首が横にあまり大きく動かないのもあって、ポージングはちょっと固めになりがち。

 ビルドハンド丸指のSサイズを緑色に塗ってみました。ポリ製ハンドパーツのボールは今の標準サイズより径が大きいので、取り付けには加工が必要ですが。

 

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