HG-AC1/144ガンダムジェミナス01
 プレミアムバンダイ限定キット。G-UNITのリニューアルキット化企画「新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT Re:OPERATION」の第1弾で、MGガンダムF90と同様に今後のシリーズ展開の中核になるキットだからなのか、パッケージはカラーのイラスト付きで説明書も片面カラーかつ解説付きという一般販売キットとほぼ同じ仕様になっています。ただ、パッケージデザインは最近のHG-UCおよびそれとナンバリングが共通のHGキットに準じていますが、限定なので通し番号が無いのはともかく、何故か作品名ロゴも無いです。
 旧キットに付属していたオプション装備(宇宙用ユニット)はオミットされていて、これ単体で再現可能なのは地上用ユニット装備(素の状態)のみ。これ自体の受注開始の時点では特にオプションのキット化の話もありませんでしたが、その後オプションのみ2種セットでのキット化が決定しています。
 ところでROBOT魂でもガンダムW系をラインナップしていた時期に商品化されていましたが、01と02+別装備を出してそれっきりでしたね・・・。
 そういうわけでこれ自体にはオプション装備は付属しませんが、換装に対応するために肩装甲は旧キットと同様の2重構造になっていて外側を着脱可能、バックパックやスネにもジョイントがあり(旧キットではふくらはぎの外装を交換する構成でしたが今回は交換ではなく上から被せる構造に)、肩装甲に加えて頭部と膝下を外した状態の写真も掲載されています。また、多色成形ランナーにはかなり複雑にスイッチが入っているので、本体の配色パターンが違うジェミナス02やアスクレプオスも想定してあるようです。
 ただ、その一方で旧キットではジェミナス系共通ランナーではなく各機の専用ランナーに入っていた頭部や胸元の装甲、ライフルやシールドのパーツも本体と同じランナーに入っていて特にスイッチで区切られていなかったりするのがちょっと謎ですが。
 あと、旧キットは当時の1/144には珍しくマーキングシールも付属していましたが、今回もホイルシールとは別にマーキングシールが付属します。ただ、旧キットにはあったシールドの「02」は無くなっています。

 ボールジョイント接続のリアスカートが斜めになっているのには後で気が付きました。ぐえー。
 関節周り以外は全塗装しています。成形色は白が標準より純白に近くてグレーはオリジン版ガンダムと同じ色、青はやや暗めというかクレオスのキャラクターブルーとほぼ同じ色味で、白と青は旧キットより明るい色味になっています。
 色分けはHGとしては標準よりやや細かいくらいですが、各部のボルト状の突起(ふくらはぎ前後のみ色分け済み)を中心に細かいグレーが足りていない他、バックパックのノズルの赤も不足。あとセンサー類は全部シールで処理されています。
 ガンダムWの外伝ということで、最近のW系リニューアルキットに合わせてこれも旧キットより大幅にスリムになっています。もっとも作中で共演したのはOZ製MS(の改造機)くらいで、実際に本編登場ガンダムと並ぶような機会は無かったわけですが。
 あと体形に加えて個々のパーツの形状もかなり変化していて、バックパックのノズルがほぼ別物になっていたりふくらはぎにノズルが追加されたりしています。
 関節はPC-002とKPSの併用。ポリは全部使いますが、リアスカートがボール接続になったり腕が細くなったためか肘がC型ジョイントになっていたりと、構造はやや特殊です。あと爪先が可動式になったりもしていますが、PC-002採用キットによくある足首が横にあまり曲がらないという問題は今回もあります。

 顔面を丸ごと紛失して最終的にパーツ請求で対処して完成が1ヶ月ほど遅れることになったのも今ではいい思い出・・・にはまだなっていませんが、ちなみに紛失したパーツはいまだに行方不明です。
 前の01の顔は旧キットの中でも比較的造形に難がある部類でしたが、今回は整った顔立ちです。

 リアスカートが曲がったままなのは気にしないでください。
 体形が全然違うのとディテールの増加は並べなくてもわかりますが、並べると個々のパーツのデザイン自体も変化が大きいのがよくわかります。

 武装はアクセラレートライフル、Gユニットシールド、ビームソードが付属。
 手は左右の穴開き拳と右のライフル用、左の平手が付属します。ライフルにはフォアグリップが無いので、両手で構えるようなポーズにはこの平手を使うことになります。なお、手の甲はディテールはシンプルですが、平面形状が四角ではなく六角形という変わったデザインです。
 ライフルとシールドの白は色分け済み。発売当時は色分けも無いうえに白の塗料が今より透けやすかったから難儀な部分でしたが。
 なお、シールドの白い部分の横幅が大幅に細くなったので、旧キット付属の「02」のシールの流用は不可能。
 シールドは手持ち式から前腕に固定する構造に変更されています。シールドとジョイントの接続部はボールで、接続位置を上下2箇所から選択可能。写真は全部シールドの位置を下げた状態ですが、旧キットよりはだいぶ位置が高くなります。
 あと、旧キットにあったライフルをシールド裏に収納するギミックは無くなっています。
 ソードの柄の先端付近にはビーム部分を挿す穴の他にも横向きの丸穴があって、バックパックへの接続にはそれを使うというちょっと変わった構造。

 旧キットほどではないにしても股間の幅が狭くて穴を開けづらかったのか、台座への接続は専用のジョイントパーツを介して3ミリ軸に接続する構造になっています。
 ソードは旧キットやROBOT魂だと幅広でぎざぎざした刃でしたが、今回はビーム部分は標準的なビームサーベルと同じものです。ぎざぎざした広刃のビーム刀剣は90年代後半ガンダムのポイントの1つだとも思うので再現しておいてほしかったところではありますが(ウイングとウイングゼロは至って普通のビームサーベルを使っていたりもしましたが)、まあ元のものを再現するなら旧キットのもの(当時としては珍しくクリアパーツ)を使うなりで対応は可能ですが。

 そういうわけで旧キットのものを持たせるとこんな感じ。ビームの造形がやや大味ですが、無改造で持てて握りも安定します(着脱の際には手の甲を外す必要がありますが)。

 あと忍パルスビームズ付属のエフェクトのうち比較的直線的なものを使うとこんな感じ。形状は割とそれっぽいですがちょっと短めです。

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