HG1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)
 今までのオリジンHGキットはアニメ過去編に登場した機体もしくはMSDに限られていましたが、今回はアニメ未登場(厳密にはテム・レイのプレゼン資料のCGモデルで登場していなくもないですが)の機体が特に何かの企画と連動といったこともなく単発でリリース、という異例の事態です。なお、パッケージや説明書には登場作品としてGUNDAM RISINGが簡単に紹介されています。
 先行したMG版は前期型でしたが、今回は前期型と中期型の選択式になっています。組んだ後での換装も意図してあるっぽい設計ですが(胸ダクト取付け部に穴が貫通していて、胸板を交換する際には取り外しやすくなっている等)、色々面倒臭いのと配色をちょっと変えた都合もあって、以下は前期型のみ組んでいます。
 キットは大半のパーツが新造ですが、関節まわりにはヘビーガンダム以降の共通ランナーも使われています。相違点が多いためか、ランナー構成的に後期型への外装の流用はあまり考えていなさそうな設計。あと頭部パーツをスイッチで差し替えるような構成にもなっていないので、頭部に相違がある1号機やロールアウトカラー版(地上波放映版の後期EDにちょっとだけ出ていたアレ。頭部アンテナの配置がガンダムセンチュリー版準拠)も特に予定していないか、もしくは出す場合はパーツを余らせる前提で割り切っているみたい。

 

 中期型とは胸部左側のショルダーマグナムの有無、胸のダクトの上にある凹モールドの形状、肩のフックの有無、前腕下部の形状が相違。あと説明書では前期型は常にバックパックにショルダーキャノンを装備している扱いですが、とりあえず非武装の写真は左右ともにサーベルラックを付けた状態にしておきました。
 関節のグレー以外は塗っています。原作版を意識して白は寒色系、青は明るめかつ緑寄り、赤は朱色に寄せて、あと胸部右のバルカン砲のカバーを黄色にしてみました。
 成形色は赤が柿色っぽい色味で、関節部はMG同様標準的なグレーからちょっとずれたグレイズフレームと同様の色味。他は標準的なガンダム色です。
 色分けは腰のV字と関節部の丸パーツのグレーが全部シールで処理されていますが、他はセンサー類や開口部の中身が足りない程度。V字マークの輪郭にスジ彫りが入っているので塗装はしやすいです。
 関節はだいたいヘビーガンダムやジム系と共通ですが、爪先を曲げる可動が追加されています。あと前腕部の外装のパーツ構成の変更やふくらはぎの展開式スラスターの収納部の都合でその辺のフレームも新規パーツになっていて元のパーツは余ります。ちなみにそのスラスターを展開した状態の写真は撮り忘れました。

 頭部はヘルメットが3分割されていて、合わせ目は元々スジ彫りが入る位置に配置されています。眼の下とアゴとちょんまげ正面のセンサーが丸ごと赤成形で、眼はバルカンとまとめて黄色成形と、HGサイズとしては色分けが細かいです。
 ただ、ヘルメットが前後割りではなくなった関係で、左右のダクトは造形が浅くなっています。
 なお、中期型では胸板の青いパーツは丸ごと交換しますが、左右のダクトと右上のバルカン砲カバーは両方で同じパーツを使います。

 並べたのはHG-UC版Gアーマーの中身とG30thです。なんでこうちょっとずれたものばかり比較対象に持ってきたのかというと、単に旧HG-UCとREVIVEとRGが行方不明だったせいですが。

 ヘビーガンダム以降の骨格がベースなので局地型派生より若干背が低くなっている他、ヘビーガンダムも含めた従来のオリジン版ガンダムタイプより頭がちょっと大きくなっています。
 そういうわけで頭を局地型と交換して黄色く塗れば1号機のデザインの再現は可能ですが、その場合2号機とは頭の大きさが違ってしまいます。

 武装はビームライフルが前期型と中期型の2種類、シールド、サーベル、ハイパーバズーカ、あとバックパックに付けるショルダーキャノンが付属。キャノンは局地型(黒)の流用です。
 手は共通ランナーに元から入っている左右の穴開き拳と右の銃器用、スナイパーカスタム(ミサイル付き)でランナーにスイッチで継ぎ足された左右の平手に加えて、今回同じランナーにさらにスイッチで左の銃器用も追加されています。そういうわけで今までのオリジン版連邦機の一般販売キットからはハンドパーツの量が一気に2倍に増えています。

 シールドはHGでは珍しく、差し替えではなくレール移動でジョイントの位置を変更可能。なお、裏面にはこのレールと、あと上の方に3ミリ穴も貫通しているので、赤いパーツの裏面を塗っておかないと穴の奥に赤が見えます。
 ライフルは2つとも黄色は色分けされていますが、前期型の緑色はシールが付属。あとショルダーキャノンのセンサーも色分けは無いです。
 シールドは前腕のジョイントで固定しつつグリップも握る構成ですが、前腕だけでグリップは畳んでおいても特に保持に問題は無いです。あとバックパックにも付けられますが、キャノン装備時だと干渉しやすいです。

 胸の右側のバルカンは、一旦カバーを外して砲のパーツを丸ごと追加することで展開状態に。このカバー部分のパーツは中期型でも共通なので、中期型でも展開できます。

 

 サーベルの刃は長い方の汎用パーツ。左腕のガトリング砲は銃口も開口済みです。

 バズーカの黄色はシールが付属。とりあえずライフルの黄色と合わせてソリッドカラーで塗ってみましたが、全くディテールの無い球状面だしメタリックとかの方がそれっぽかったかも。
 バズーカはHGでは珍しく白い部分が色分け済み。センサーとグリップの他、後部のフックも可動です。

 バズーカはジョイントパーツを介して腰後部に取り付け可能。というかジョイント基部が3ミリ軸なのでバックパックや前腕にも付けること自体は可能ですが。
 ライフルは2種類とも折り畳み式の3ミリ軸ジョイントが付いていて直接取り付け可能。ただ、中期型は銃身に対するジョイントの厚みや可動部のクリアランスの関係で、銃身を左右に貫通した四角い穴にジョイントが剥き出しで入っている構造なので、ジョイントの周囲の隙間が素通しでちょっと見映えが悪いです。

 

 

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