HG1/144ガンダムグリープ
HGですがいわゆる旧キットで、今回のものは2020年4月再販分。
これもジェミナス系共通ランナーを使っていない完全新規キットです。
全塗装しました。黄色や赤は成形色に無かったりで、例によって色分けは足りていません。
成形色は本体色がジムみたいな薄緑。見本写真ではもっと薄くて白に近い色味だし、漫画のカラーイラストだと若干緑に寄った白だったり薄いライトブルーだったりであまり色味が安定しませんが、総じて成形色よりは白っぽいです。そういうわけでてきとうに塗ってみました。ちなみにカラーイラストだとたまに顔や腹部の配色が相違していたりもします。
本体は割とシンプルですが、羽根(リフレクトシールド)のボリュームがかなりあります。
関節まわりは他のキットと大体同じ。腰に装甲が付いていないデザインなので股関節がちょっと目立ちます。
頭部はやっぱり単色成形ですが、今回も側頭部のフィンが別パーツ化していたりと、造形の省略は特にありません。あと今回は首が頭部と一体化したプラパーツで表現されていて、ポリが露出しなくなっています。
全高25.2m、出力18945kW(ジェミナスは17.3m、6479kW)と設定されていますが、作中描写からも羽根抜きの本体はジェミナスと同程度のサイズのようで、また出力も高すぎる(kWで出力が設定されているたいていのMSは4桁に収まっています)と、どうも設定の数値があやしい機体でもあります。ただ、ハイドラガンダムも同程度に高い数値なので、少なくともただの記載ミスとかではないようですが。
で、キットではさすがに25.2m設定は無視されていて、羽根抜きの本体はジェミナスとハイドラの中間程度の大きさ。
この形態での武装はビームランサーが付属。あと手はポリパーツの他に軟質PSの平手が左右1組追加されています。
ランサーは刃のビーム部分はクリア成形の別パーツで、柄は普通のプラ。どうも柄がちょっと短くて上の方の太さも足りない気がします。
あと作中終盤にはハイパーメガ粒子ランチャーという手持ちの銃器が追加されていますが、キットには付属しません。さらに変形時に頭部というか機首というかその辺を構成するパーツを外して盾として持つようになりますが、それもキットでは再現不可能。
MA形態への変形は頭部が余りますが、他は差し替え不要で腕は丸ごと羽根で包まれます。ただ、槍も収納できないうえに手が露出しないから持たせたままにもできませんが。
この形態では槍が使えなくなる代わりに、固定装備のバスターメガ粒子砲が機首の下に展開します。なお、「メガ粒子」については説明書では特に言及無し。
脚部にはプラズマジェットエンジンという推進器が入っている設定で、太股の上端が開口していて中に吸気ダクトのようなものが別パーツで造形されています。設定上はここから星間物質を吸引して宇宙でも機能するそうです。
脚部のみ展開した中間形態のアサルトモード。説明書では脚を下に伸ばしたままにするのがデフォルトで、こっちがMA形態として扱われていますが。
こうなるとビグザム感がありますが、尖った機首部や脚を曲げた形態への変形も含めるとジャムルフィン的でもあるのか。