HG-UC1/144ザクT
 2006年5月発売。いわゆる旧ザクです。なお、同年8月には三連星機もキット化されていますが、付属品に多少の相違があったMG版とは違ってカラーリング以外は全く同じ内容。
 MG版と違ってザクUとはパーツを共有しておらず、関節構造もかなり変更されていますが、体形はザクU(No.040の方)に合わせてあります。
 関節周りを中心にザクU(No.040)に対しアップデートを図った設計ではあるものの今見るとさすがに設計は古いですが、オリジン版では設定レベルで無かったことになった専用マシンガンとバズーカ&ラックに加えて指揮官用アンテナやスパイクシールドといった装備品が付属する(まあ全部後付け設定で原作には出ていないわけですが。ちなみに劇場版(めぐりあい宇宙)に1カットだけ映っていた武装した旧ザクが持っていたのは普通のザクマシンガン)という独自の強みもあります。あとMGザク2.0から10年以上経っても旧ザクはリニューアルされていないことから、HG-UCでもザクUに合わせたリニューアルはあまり期待できないというのもありますが。

 全塗装しました。青は成形色より多少明るめに、緑の成形色は現行ガンダムカラーのザクの胴体と同じ色味ですが少し黄緑に寄せています。
 色分けは元々シンプルなデザインなのもあって、モノアイ以外は足裏のノズルが足りない程度でほぼ完備。
 個々のパーツのアウトラインはザク(No.040)を踏襲していますが、外装に細かいディテールが増えていたり、バックパックのノズルが穴ではなく椀状のパーツが付いた形状になっていたり、あと手指もガンダムUCの頃の標準的な丸指ハンドと同様のディテールが追加されていて、スタイリングはともかく細部は全体的にザクUより今風になっています。
 肘はヘイズル等と同様の二重関節で可動範囲が拡大しています。腰も回転可能に。あと足首も多重関節でかなり動いて接地性も高いですが、大きく動かすと根元の軸受けやらが正面から丸見えになります。
 関節はポリとABSの併用ですがABSの使用は限定的で、肘以外は腕の付け根と足首のボール軸のみ。他のグレーのパーツは全部PSです。

 頭部はMGと同様に上側の中央部で分割されていて、ツノの有無はこの部分を交換して変更可能。モノアイもここを外せば動かせるので、ザクUより動かしやすくなっています。

 そういうわけで体形はザク(No.040)とほぼ同じ。

 武装は105ミリマシンガン、280ミリバズーカと肩に付けるバズーカラック、ヒートホーク、スパイクシールド、シュツルムファウストが付属。手は左右の穴開き拳と右のマシンガン用、バズーカ用(手首を曲げた状態)、左の平手が付属します。
 スパイクシールド自体は0083でゲルググMが装備していたのが初出ですが、「旧ザクが持っている青いスパイクシールド」はMGでキットの独自要素として追加されたのが初出で、たぶん青かったのはランナー構成の都合だと思いますが、丸ごと青い腕にさらに青いシールドはバランスが悪い気もしたので緑に塗ってみました。
 バズーカは腰後部、シュツルムファウストはシールドの裏に付けられるので、武装は同時に全部乗せすることも可能。

 マシンガンはスコープとフォアグリップが可動。

 バズーカは特にギミック無し。バズーカラックは胸部上面右側にあるカバーを外して中のジョイントで接続する構造で、付けない場合はジョイントが露出しません。あと板状の部分は可動式。

 シュツルムファウストはシールド裏に取り付ける場合は上の方をC字ジョイントで挟む他に根元をスパイク裏面の凹部にはめ込むので、きっちり固定されます。手持ちでも握りの径が合っているので保持は意外と安定します。

 作中でガデム機が使ったショルダータックルのポーズもこのくらいは可能。なお、発売時期の関係で台座用のジョイントは無いです。

 

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