MG1/100ザクキャノン
最初に名前が出たときから本当に出るのかどうか半信半疑だったマイナー機ですが、結局本当に発売されてしまいました。一応旧MSVシリーズでは06Rと共に最初期に出た機体で、当時はかなりキットが売れたらしいですが。
説明書も含めてVer.2基準のキットですが、マインレイヤーと同様にMGでは初キット化なのでVer.2表記はありません。設定上は時期によってカラーリングにバリエーションがありますが(他にZで出てきた紫色のもあり)、キットでは旧MSVの箱絵に使用されたものと同じカラーリングが再現されています。
で、この配色のタイプは当時の作例や画稿によって細部が不統一だったりしますが(特に左肩や前腕の色味。あと旧1/100のように靴底が黒い場合もあり)、左肩等の色が本体のサンドブラウンと差の小さい色調なのが個人的には違和感があったので(※そういうカラーバランスの旧画稿も存在しますが)好みで塗りなおしています。他は成形色仕上げ。
なお、フレームの成形色は他のキットと同じグレーでヒザ装甲等は黒に近いグレー、キャノン砲等はガンメタです。
旧画稿に合わせて手の甲と鼻面を黒く塗ったり各部に赤いラインを描いたりしていますが、MG版の設定通りに仕上げるなら塗装が必要な箇所はほとんどありません。
なお、脚の赤ラインはシールが付属しません。シールドのラインはパーツ段階で色分け済み。あと左肩等はガンダムカラーのF2ザクの胴体用を使っています。もうちょっと緑味が薄い方がよかったかも。
他にイアン・グレーデン(スパイダー)と アルフレディーノ・ラム(ペンギン)のパーソナルマークのシールも付属していますが、機番シールは「27」しか付属していないしグレーデン機は他にも色々と独自のマーキングがなされているのでキットの付属分だけでそれらの専用機の再現は不可能です(グレーデン機は機番が「46」という設定が存在。なお、グレーデン機は全身オリーブドラブでラビットアンテナの機体とされていますが、それは後期の仕様で初期にはシングルアンテナで塗装は一般機と同じものだったという設定もあります)。フレームはザクVer.2の流用ですが、胸部中央と頭部、あと脚のフレーム外装は新規。外装は肩の内側(四角い部分)と上腕、手の甲だけ流用で後は全て新規です。
腰と脚のケーブルには一体成形は採用されていませんが、ランナーに筒状の外装を挿して固定するための棒が付属するので、複数のパーツを一度に棒に挿してからランナーからの切り離しと表面処理、塗装が可能。Ver.2より前のキットよりは作業が楽です。コクピットハッチは開閉可能。シートの左右移動ギミックもあります。
頭部のアンテナはシングルタイプとラビットタイプの選択式。チョンマゲっぽい部分を根元から差し替える構造で完成後も組み替え可能です。
首を振るとモノアイが連動して動くギミックも他のザクVer.2系キット同様に搭載されています。バックパック左側についているスモークディスチャージャーはスライド金型で開口して一発成形されています。
キャノン砲の尾部には伸縮機構あり。基部の旋回可動軸はABS樹脂製です。
バックパックは丸ごと着脱可能ですが、既出のザク系キットとの互換性はありません。
腰後面にはバズーカ用ラッチが残っていますが、バックパックとバズーカの同時装着は不可能。手持ち武装は専用のビッグガンの他に、既出のザクVer.2系キットのものと同じマシンガン、バズーカ、ヒートホークも付属します。個人的にはマインレイヤーも素手で飾っているのでザク武器が余って仕方ないのですが。
で、ビッグガンを装備した状態。バックパックに固定されるため、グリップには手に接続するためのジョイント穴はありません。あとグリップは基部で前後可動。
シールド基部にはアームが入っていて、表面を斜めに向けることも可能。
ビッグガンは左右の砲身基部が可動で、砲口を斜めに向けることもできます。ビッグガンの弾倉は着脱可能で、中に弾丸も入っています。
他の武器を使う場合はビッグガンの砲身を基部から後ろへ回すように設定されています。
ヒザ装甲はスネに固定されていて、内側にノーマルザクと同じ形状の装甲がヒザのフレームに固定された二重構造になっています。