MG1/100マ・クベ専用グフ
 プレミアムバンダイ限定キットで、2020年6月の再販分を購入。パッケージは単色で、説明書は通常版のもの+デカール貼り付けガイド付きの差分が片面カラーで付属。
 装飾の再現のために、ドズル専用ザクと同様のスペシャルエングレービングシールが採用されています。つまり位置決めがシビアなうえに圧着の定着具合にムラがあって貼り付け難易度は高いです。ドズル専用ザクとは違って装甲の外周を一回りして両端がつながるような装飾は無いだけまだマシですが。
 大半のパーツがノーマルグフVer.2.0と共通ですが、色分けの都合で外装はほぼ2セット分入っていて大量に余ります。ただし、ノーマルグフで濃い青だった部分は1組のみ。
 で、塗装してエングレービングを貼る前の写真も撮っておこうと思ったのですが、組んだ後に貼るのが難しい部分も多いうえに分解しづらい部分もあるので、結局バラの状態で貼り付けを済ませてしまいました。

 そういうわけで最初から全部貼った状態です。
 全塗装しました。なお、コクピットハッチの赤いラインはデカールが付属しますが、パーツの分割線に接するので位置合わせもシビアそうだし塗装で済ませました。他のマーキングは省略。
 MSV当時の画稿だとやや寒色寄りのグレー系ツートン(というか暗い方はほぼ黒)で、セル塗りの画稿だと寒色が強くなってブルーグレーっぽい色味になっていますが、成形色はHGギャンやエクシアのケーブルと同じラベンダーとティターンズカラーのダークブルーで設定より大幅に青いです。あとどちらの画稿でもケーブルは外装と違う色味ですが(セル塗りじゃない方は例によって実際に色が違うのか陰影表現の濃淡なのか判然としないところもありますが)、キットでは外装のライトブルーと同じ色に指定されています。で、セル塗りじゃない方の画稿に寄せる方向で調整しましたが、成形色とはほぼ別物になりました。
 ランナーをごっそり増やしたおかげで装飾以外の色分けはだいたい成形色で再現されていますが、上述のケーブルの件に加えて口もしくは鼻のダクトが金色という点も無視されています。なお、胸板と膝の金色は特にメッキ等ではなく成形色で処理されています(写真は塗装した状態)。
 あと、ヒートロッドが金色になっている関係で同じランナーに入っているケーブルの芯になる棒状のパーツも金色ですが、材質がPEなので塗装できません。というかグレーで塗ってからパイプを付けたら剥げまくったので結局全部剥がしてしまいました。
 プライマーを塗れば多少はマシかもしれませんが芯材とパイプのかみ合わせもきつめなので、どうしても金色にしたくないならパイプをはめてから丸ごと塗装してしまうのがいいかも。もしくはノーマルグフ2.0を別途用意してそのパーツを使うくらいでしょうか。
 で、エングレービングはだいたい指示通りに貼っていますが、腰や膝下の密度が高い一方で腕にはほとんど無かったりと、ムラがあるというか緩急のついた配置です。スネ下端のフレア部分の長いものや起伏が激しい膝走行、あと中央にまっすぐ貼らないと目立つコクピットハッチあたりが難易度高めですが、総じてドズル機ほど厄介ではないという印象。
 形状の相違箇所は頭部の上半分とスネ側面(ノズルの形状が違います)。他は色が違うだけです。ただ、ランナーが増えすぎるのを避けるためか、胸板と膝の金色のパーツは同じ形状のものが新規ランナーに入っています。あと、何が違うのかよくわかりませんが手の甲も新造。
 そういうわけで共通の部分が多いうえに新規パーツも可動に影響するようなものはないので、可動に関してはノーマルなグフと全く同じです。

 シールを貼る前のバラの状態で頭と胸だけ撮影していたので、ついでにそれを。

 頭部はツノがギャン風になっている他、頭頂部自体も上に膨らんで尖った形状になっています。
 多色成形ランナーも丸ごと2枚入っているので頭部のクリアパーツも無色とピンクの2セット付属し、そのため通常版と違ってモノアイは色分け済み。
 上述のようにケーブルの芯材が金色成形なので、隙間から金色がチラ見えします。

 限定MSVキットの常としてパイロットフィギュアは通常版の流用なので、ヘルメットの形状が全然違いますがとりあえず色だけマ・クベのスーツに合わせて塗っておきました。あと立ちポーズのフィギュアも通常版と同じラルとハモンのみ(2色分で2セット)付属しますが、コクピットに入る方は体形が若干太い気がしないでもないですが立ちポーズのラルよりは明らかに細いので、違和感はあまり無いです。

 そういうわけでパーツ自体は大半が同じ形状ですが、全身のエングレービングでかなり別物感が出ています。元々ザクよりちょっと背が高いのもあって威圧的というか強そう感がありますが、設定上は実戦で使われたことがあるのかどうかも不明ですが。

 武器はヒートロッド、ヒートサーベル、シールドが付属。シールドの覗き穴のみ大型化してディテールも増えた専用パーツになっていますが、他は通常版と同じものです。
 手も通常版と同じ可動指で、マシンガンになっていない左手も同様に付属して選択式になっています。
 で、キットの指定だとシールドは覗き穴とシール以外は全面ダークブルーになっていますが、2つある画稿だといずれも外周付近は丸ごと金色になっているようだし、膝も全面金色の上からさらにエングレービングが乗るようになっているから金色でもいいだろう、ということで画稿に合わせてみました。ただ、金色をスプレーで吹いた面は他の色を塗った面に比べてシールの食いつきが悪いような気もしました。
 ヒートロッドはPE製で、通常版と同様に全部の節がボールジョイントで可動式。一応金をスプレーで吹いておきましたが、爪で軽くこする程度でも剥げてくるので地色で済ませた方がよかったかもしれません。

 ヒート剣は何故か刃のパーツが通常版と同じクリアオレンジの他にクリアイエローのものも付属して選択式。マ・クベ機の剣の彩色設定は存在しませんが、ギャンのビーム剣のクリアパーツと色を合わせるという意図なのかも、と思ったので、柄も金色で塗ってみました。
 なお、柄はダークブルーと赤の2セット付属して赤は余剰扱い。あとノーマルグフ2.0からの仕様ですが、刃のクリアパーツは表面が目の細かい梨地状になっていて未塗装でも半光沢くらいの状態になっています。

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system