MG1/100ドワッジ
 プレミアムバンダイ限定キット。パッケージは単色で、説明書は専用で表紙のみカラーですが機体解説は無し。
 当時はロンメル専用機との区別のためにポーラ機とも呼称されていましたが、同じ仕様の機体が複数存在しているいわゆる一般機。ちなみにそのアマサ・ポーラは女性で、作中ではダカールでの戦闘に参加していて、撃墜された後でリィナが避難していた小屋に直撃するコースで墜落したのが印象的というか個人的には他の印象が無いです。
 ドムの流用キット。デザイン上の相違点の変更だけではなく、関節まわりも部分的にアップデートされています。なお、元のパーツは一部が削除されているためサンドカラーの素ドムとしては組めません。形状が変化したスネ外側等の他、腕や太股、胸板等は構造変更に伴い元のパーツが余る他、腹部や腰帯は色分けの都合でほぼ同じ形状ですが金型的には新造です。
 ランナー構成的にロンメル機と、あと多色成形ランナーに入っているリアスカートの裏面だけスイッチで成形色を変えられる構造なのでUC版も想定してありそう(※ΖΖ版ドワッジは装甲の裏に色分けが無いですが、UC版は素ドムと同様に赤。あと前腕のグレーが無かったり膝側面の丸パーツがグレーだったりもしますが、後者については現状の構成だとパーツを新造するか同じランナーをグレーでもう1枚入れるかしないと対応できなさそうですが)。
 あと新規ランナーにはタグの名称がドワッジのものとMS-09としか書いていないものが混在しているので、今後さらに別のドム系キットが出る可能性にもちょっと期待できます。

 ちなみにこれを使って関節のみアップデートした素ドムを作る場合、リアスカートが足りない他、胸部外装の取り付けにはすり合せが必要になりそうです。

 全塗装しています。UC版みたいに全体的に彩度を落としたサンドカラーに振ることも考えましたが、上述のようにUC版は別で出る可能性もあるし、逆にΖΖ版の設定に寄せる方向でサンドイエローを成形色よりさらに黄色に寄せました。どうもデジカメの自動補正のせいで写真が現物よりさらに黄色くなってしまいましたが。
 あと関節はパープルグレーの方が80年代感が出る気がするのでそんな感じに。手はエモーションマニピュレーター(丸指)に変更されていて、ランナーごと普通に塗ってからこれひょっとしてABSが割れるんじゃ・・・と不安になりましたが、動かす前で負荷がかかっていなかったおかげか無事でした。
 色分けは胸の丸パーツの黄色い部分が無色クリア成形で、他は丸ノズルの中身の赤以外だいたい色分け済み。ちなみにリアスカート内のノズルはドムの3個から5個に増えていますが写真を撮り忘れました。
 腕は肩ブロック以外全部新造でフレーム構造になっていて、胴体も腹部以外のフレームはほぼ新造。太股も丸ごと新造でフレーム構造になっていて、脚の付け根は最近のキットによくある軸関節の組み合わせに変更されています。さらに足首フレームも新造です。足首関節の構造は全く変化していませんが、形状がちょっと変わっているのでスネの内側との干渉が若干減っているみたい。
 なお、新造のグレーのパーツはKPS製ですが、部分的に噛み合わせが妙に固い部分があって、具体的には胸部左右の肩を受けるブロックの組み立てと股関節を横に開く軸が調節しないとかなり組みづらいです。前者は最悪でも隙間ができるだけですが、後者については軸そのものは太いですが肉抜きが入っているせいで最悪ねじ切れる可能性も無くはないので(うちのは基部が白化しました)、削るなりグリス的なものを流すなりした方がよさそう。

 モノアイシールドと胸の丸パーツは無色クリアですが、他のセンサー類はクリアピンク成形。だいぶ薄めの色なので好みで上から蛍光ピンクを塗っています。
 後頭部と背面のセンサーも色分け済み。あと背面の赤いノズルも色分け済みです。
 頭部バルカンは一体成型で砲口が埋まっているので彫っています。
 アンテナとヒート剣のグリップはグレー成形ですが、設定画だと周囲と同じ色だったのでそのように塗っています。あとアンテナ基部は丸軸なので角度を変えられますが、ここも噛み合わせはかなり固いし、破損防止のためにも緩めに調整した方がいいかも。
 背中の上面とリアスカートのダクトはいずれも開口しています。

 コクピットハッチは開閉可能。腹部の外装は新規パーツですが、ハッチの構造自体はそのままです。中身は流用。
 MGドム自体は20年前のキットにしては今見てもいい出来ですが、パイロットのフィギュアは彫刻が細かくなる前のキットなので最近のキットと比べると溶けかけたような造形です。

 関節構造が変化した部分も骨格のバランス自体はほぼそのまま。デザイン上の相違点の他に前腕の形状が若干違うのと、あとエモーションマニピュレーターを使っている関係で手がかなり小さくなっています。なお、元の手指は付属しません。

 武装はジャイアントバズ、ヒートサーベル、ヒートトマホークが付属。他にランナー構成の都合で、余剰パーツ扱いでラケーテンバズが一式丸ごと残っています。
 手がエモーションマニピュレーターになった関係でグリップにもそれに対応したジョイントが付いていて、そのため丸ごと流用できそうなヒート剣も新造です。なお、このジョイントの噛み合わせも固いので動かしづらいです。
 バズーカはMGの06R-2のものをベースに新規パーツを追加した構成。サーマルジャケットは本体と同じサンドイエロー成形で、フォアグリップ基部も一体成型です。
 バズーカの主グリップは固定ですが、手とのジョイントが2箇所にあるので肩に担いで持つ姿勢も可能。

 

 ヒート剣の刃は1つだけ付属。ここは成形色を残しています。

 

 トマホークはグレー単色成形。元々のデザインにあるフック状の部分も再現されていますが、これを使って本体から吊るせるようになっていたりはしません。

 

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