HG-UC1/144ジョニー・ライデン専用ゲルググ
 プレミアムバンダイ限定キット。パッケージは単色で、説明書はシャア専用のもの+モノクロ差分。
 シャア専用機+量産型頭部パーツ(もしくは量産型からゲルググキャノン用パーツを全部省いたもの)+新造のB型バックパック&ロケットランチャー、という構成。また、リゲルグに引き続きゲルググ通常版でABSだった部分はKPSに変更されています。
 そういうわけでバックパックが無いノーマルなゲルググとして組むことも可能。
 あと色分けの都合で、上腕と腹〜腰は同じパーツが2セット入っています。
 ちなみにライデン機としてはB型の他にC型のゲルググ(ゲルググキャノン)も設定画が存在し、本体のカラーリングが相違するうえに機体番号も違うので(B型は010でC型は011)換装ではなく別機体のようです。なお、「ジョニー・ライデンの帰還 設定集」によるとこの011の機体はイングリッド0の乗機だったことになっていますが、作中では特に描写は無いです。
 で、MSV当時の画稿に描き込まれているマーキングはこの機体番号と右肩のジオンマーク、左前腕のキマイラのマークだけですが、キットには他に06R-2と同じ「RB」のマーキングとパーソナルマーク(黄色いユニコーン。右前腕に指定されています)も付属。ただ、上述の011は無いです。

 素のゲルググとの形状の相違点はバックパックのみですが、色分けの都合で上腕も金型的には新規パーツです。
 全塗装しています。赤の成形色はガンダムカラーのシナンジュレッドとほぼ同じ色で、柿色っぽかったMG2.0の06R-2ほどイメージからずれてもいないし、地色と違う色味にすると透けやすくて塗膜がひどいことになりがちなので、塗装も成形色に合わせました。
 黒い部分の成形色は普通のPSがファントムグレー、KPSの部分は暖色系で色味が相違。そのためライフルとロケットランチャーで色が違ったりしますが、今回は本体外装はもっと黒に近い色味、関節部や武装はファントムグレー、ノズル類のみ暖色系にしてみました。
 バックパックは2色成形でおおむね色分け済みです。ただ、上部左右の四角いブロックの上面は設定上は赤いようなのでそこは塗り足しました。
 あとナギナタの柄は基本的には黒いようですが、「帰還」に黄色の画稿もあるし、同じものがウェルテクスにも付属するので今回は黄色にしてウェルテクスのを黒にすることにしました。
 関節周りは上述のように材質が変化していますが、構造は素のゲルググと全く同じ。

 頭部はツノの有無を選択可能。当時の彩色画稿でも旧1/144キットの箱絵でもツノが無かったたので設定的にはこっちが正しいはずですが、その旧キットの見本写真では普通にツノが付いていて(キットの仕様としては選択式)、MG1.0以降の商品化ではツノが付いている場合がほとんど、という扱いになっているための措置のようです。
 ちなみに今回のキットも含めてツノはアニメ版準拠の曲線的で先が尖ったものになっている場合が多いし、MSV-Rで新規設定されたキマイラ隊のゲルググのツノもそれで統一されていますが、旧キットに付属していたツノのパーツは06Rと同様の直線的で先端が水平になっているものです。
 なお、ツノの有無を換装するためには頭部上面を丸ごと交換する必要がありますが、元々モノアイを動かす際にも外す必要がある部分なので、組んだ後で外すことを考慮した噛み合わせになっているから特に加工しなくてもスムーズに着脱できます。
 そういうわけでモノアイは動かせますが、モールドは無しでシールが付属。

 右端のはROBOT魂版です。
 JG型マツナガ機はマツナガ漫画の方では共演しているということで同時に限定キット化されましたが、元々ゲルググJはアレンジが強めかつ素のゲルググはHG-UCではあまり今風の体形ではなかったのもあって、並べても同系列の機体には見えませんね。

 武装は素のゲルググと共通のライフル、シールド、ナギナタと、新造のロケットランチャーが付属。このランチャーは旧MSV展開当時はライデン機以外の装備例が無かったのもあってライデンのゲルググといえばこれ、という印象でしたが、IN ACTIONやMG1.0では付属しなかったりと不遇が続いていました。
 なお、旧キットはゲルググキャノン丸ごと+新規パーツトいう構成だったのでキャノン用のバックパックと腕武器も付属していたのに加えて新造でジャイアントバズも追加されていましたが、今回はそれはありません。まあ付属するキットは他にあるので流用は可能ですが。
 手は素のゲルググと全く同じで、左右の穴開き拳と右のライフル用、左の平手。
 背中がバックパックで塞がっているので、ナギナタ以外の武装はいずれも手持ちするしかないです。そのため2つある銃は片方余ります。
 ロケットランチャーはフォアグリップがボールジョイントで可動式。

 旧キットの箱絵がランチャー装備でシールド無しだったのでその印象が強かったですが、逆に「帰還」では常にライフル&シールド装備(というかランチャーの出番皆無)なので、個人的にはIN ACTIONの頃はそっちの装備には違和感があったのがかなり軽減されました。
 なお、シールドは旧キットの彩色見本だと縁の他に覗き穴の周囲も赤いですが、気が付いたのが塗った後だったので無視しました。

 ナギナタの刃は今回も黄色。付属するのは湾曲した刃だけですが、径は共通なのでサーベル刃のパーツを流用すれば片側からサーベルを展開した状態にもできます。まあMSV当時にはそういう描写は無かったですが。

 で、ウェルテクスに付属の青い刃を使うとこんな感じ。
 あと旧キットではバックパックの右側面にライフルを付けるためのジョイントがありましたが、このギミックはMG1.0以降の商品化では省かれることが多く(というかMG1.0はランチャーもライフルも付属しないという謎仕様でしたが)、今回もありません。

 で、せっかくなのでマーキングも貼ってみました。設定に無いRBマークは省いた他、このキットではスネの右側にも「010」を貼るようになっていますが旧キットの彩色見本には無いし設定画はそもそも右脚の外側が見える角度の者が存在しないので、これもとりあえず省きました。
 あと左脚の「010」は本来もうちょっと前ですが、面が大きく曲がっている部分にこのサイズのシールを貼ると密着しないので後ろにずらしています。シールド用のシールも同様の理由で貼るのを諦めました(というかシールドを持った設定画は無いし、旧キットの彩色見本でもシールドのマーキングはジオンマークだけですが)。
 ・・・でも脚のシールは結局ちょっと浮いてきたので、どうしたものか考え中です。

 

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