MG1/100ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ
プレミアムバンダイ限定キット。パッケージは単色で、説明書は専用のもので表紙のみカラーで設定解説は無し。
形式番号はMS-14Bなのに首から下はMS-14C-1A型と共通で頭部は他の機体では使っていない独自パーツでB型の要素は実質無かったりしますが、そういうわけでC-1Aも想定しているのか新規ランナーには今回は使っていないスイッチがいくつか入っています。
流用できそうなパーツでも新規ランナーに入っている部分があるのと、ランナーに手を入れて一部のパーツに樹脂が流れないようにしてあるので、MSV系限定キットとしては余剰パーツがかなり抑えられています。
なお、元の頭部やスネの外装は丸ごと削除されているのでノーマルゲルググとしては組めません。
全塗装しています。大河原画稿とジョニー・ライデンの帰還2巻のカラー2面図と帰還のそれ以外のカラー画稿で配色や色味があまり統一されていないので、その辺を参考にしつつてきとうに塗っています。
成形色は水色がかなり薄くて胸等のグレーはかなり暗いですが、その2色はどの画稿を基準にしても違う感じなので明度を調節しています。
なお、成形色でも膝と足先のダークグレーは他の装甲とは色味が違います。色調差は少な目ですが。
フレームは全部流用。外装は頭部、スネ、バックパックの他、足の甲の水色&グレーの部分等も新造されています。
ほぼ色分け済みですが、クリアパーツは新規部分(頭頂部センサーと新規のライフルのセンサー)はクリアレッドですが流用部分は無色なのでモノアイも無色。あとバックパックのノズル中身の赤が足りないくらいです。
バックパックはノーマルゲルググと同じ形状の背面に、ナギナタとシールドに使っていたジョイント穴をそのまま使って取り付ける構造。
フレームがそのままなので可動も同様。なお、ABSだった部分は材質に変更無し。スネのケーブルは合成ゴム製で、特に可動には影響しません。
なお、ノーマルなゲルググではスネ装甲のフレアとフレームの間にトラス状のパーツが入った二重構造になっていましたが、それは廃止されています。ちなみに一度塗ってから塗り直して色味を再調整しましたが、1回目の塗装ではこんな感じでした。この時点でも水色は成形色よりはやや濃かったですがそこからさらに濃くしたのと、あと足先等のグレーの色味を少し変えています。
頭部は外装は新規で、中身はトサカの芯以外流用。
なお、ホイルシールは付属しないのでモノアイのピンクはデカールに入っています。写真は塗装した状態。付属のパイロットは量産型と同じジオン兵。ジオン時代のユーマはかなり小柄だったし帰還の作中では一貫して連邦製のスーツを使っているので厳密には再現できていませんが、ハッチの開口面積が狭くて見えにくいので付属フィギュアを色だけ帰還仕様にしてもあまり違和感は無いです。
なお、説明書の組立図では中身が何故かシャアになっています。武装は別デザインのビームライフル、ミサイルランチャー、ラッツリバー3連式ミサイルが新規で付属して、あとノーマルゲルググと同型の従来型ビームライフル、ビームナギナタ、シールドも付属。手は可動指のもののみです。
シールドの青は見本写真では本体より濃い色で、大河原版だと武器の彩色画稿が無いし帰還のイラストだと同じ色だったりしますが、違う方がメリハリがつく気もしたのでそのように塗っています。なお、このパーツのランナーは他の水色部分とは完全に独立しているのに成形色は同じうえにカラーガイドでも指定が無いです。
新規のビームライフルはセンサーのクリアレッド、グレネード銃身の白、中身の赤が色分け済み。
ナギナタは腰後面かシールド裏に取り付け可能。あとバックパックを外せば背中にナギナタとシールドを付けることもできます。
ミサイルの赤はいずれも色分け済み。
手持ちランチャーは一応グリップが前後に曲がりますが、可動範囲が狭いので構えづらいです。ミサイルの着脱はできませんが、ランチャー部分とは別パーツにはなっています。
腕ランチャーはジェットエンジンを外して代わりに取り付ける構造。右腕にも付けられます。
従来型ライフルはシャア機には無くて量産型のみに付いていたグレネードランチャーとバイポッドも付属。こっちのクリアパーツは無色です。
写真では使っていませんが、ナギナタの刃はサーベル状のものも付属します。なお、膝の曲げ可動に連動して膝装甲が割れて上半分だけ動くギミックは個人的には違和感があったので、膝装甲基部と膝フレームをつなぐ部分を切り飛ばしてギミックを殺しています。そのままだと膝フレーム正面に隙間ができるので、切り飛ばした部分を膝フレームに接着して穴が開かないようにしています。
スカートが割れるのも違和感が無いでもないですが、こっちは固定してしまうと脚の可動範囲に影響が出るのでそのままで。