1/100オーバーフラッグ
00の1/100シリーズでは初の非ガンダムタイプ。ガンダムスローネを差し置いてのキット化です。なお、00以外だと非ガンダムタイプはOVA版Wのサーペント、∀のスモー、SEED-Dのザク系あたりも1/100でキット化されています。
厳密に言うと設定上はオーバーフラッグ配備以降もグラハム機のみはオーバーフラッグではなく「オーバーフラッグのリニアライフルを装備したカスタムフラッグ」で、キットも「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(オーバーフラッグス仕様)」と「オーバーフラッグ」のコンパチということになります。外観上の違いはライフルの色だけですが。
HG版と違い試作リニアライフルは付属しないため、初期のカスタムフラッグは再現できません。あと色分け用ホイルシールとは別に、HGオーバーフラッグと同様の部隊マークのシールが付属。ジョシュア機のパーソナルエンブレム等は付属しません。
キットの構造的にランナー差し替えで水色のフラッグやGNフラッグも想定してあるようです。リニアライフルのみの差し替えは考えていないようなので、仮にカスタムフラッグが出るとしたらこのキット丸ごとにパーツ追加という形になりそう。
1/100のトレミー所属ガンダム系キットの箱絵は立ちポーズのCG&パイロットのイラストで背景無しでしたが、今回はパイロットが削除されてポーズ・背景付きになり、説明書のモノクロ設定ページもパイロット関連が削減されて文字設定が増量されています。で、以下はグラハム機として組んだ状態です。
まずMS形態。全身に既出のキットとは雰囲気の違う航空機的なディティールが追加されていますが、真っ黒なので見えにくいです。
成形色はクリアー2色、白、グレー、黒で、黒い部分は色調の差が小さいですが2色で色分けされています。HG版オーバーフラッグと同様にスネ中央が黒ではなくグレーにアレンジされていますが、今回は成形色のままで仕上げました。
リニアライフルの後部と顔の両脇のフィン、ディフェンスロッド両端の白は色分けされておらず、シールが付属します。
HG版との比較(左が1/100、右がHG)。爪先以外は大きく形状が変わった部分はありませんが、細かいバランスが変更されているみたいです。
1/100エクシアとの対比。エクシアと直接戦ったのは水色フラッグとGNフラッグで、黒い羽根付きとは接触していないわけですが。
HG版と同様に顔はクリアーオレンジ成形で、内側にモノアイを含む内部メカが入っています。顔は裏面にディティール入り。左側に眼のような模様と、あと全体に細かいスリットが入っています。とりあえず眼の部分だけ裏からメッキシルバーで塗ってみましたが、ほとんど見えませんね。
背面のエンジンポッドはダクト内部にノズルっぽいパーツが入っています。ここはグレーとか金属色で塗っておくとそれっぽいかも。私は磨き出しアイアンを使ってみました。
あと大きい方の羽根は下面にパイロンのディティールというよりは具体的に何かパーツを取り付けるためのジョイントらしき丸軸が生えていますが、特にミサイルや増槽等は付属しません。関節構造はHG版をベースに肩や爪先等の可動範囲が拡大されていて、肩は上下にこのくらい動きます。膝の突起も可動に。
武装は新型リニアライフル、ディフェンスロッド、脚部内蔵ミサイル、あとソニックブレードは刃の折り畳みが可能なタイプとクリア成形のプラズマカッター成形状態の2種類が各2個付属。交換用の手首は平手が右のみ付属してグラハム機推奨仕様です。
武器の握りが若干甘くて保持がやや不安定です。HG版ほどひどくはないですが。
ディフェンスロッドは本体が2パーツ貼り合わせになって裏面の穴が無くなりました。リニアライフル砲身のラインは内部メカっぽいディティールの入ったパーツの上から無色透明のカバーを被せる構造。上の写真はカバーを外した状態です。
中に貼るシールが銀色とメタリックブルーの2種類付属しますが、今回は中身をメッキシルバー、カバーをクリアブルーで塗っています。ここが透明な理由は説明書に記載がありますが、グラハム機だけ色が違う理由は不明。
左右側面のグリップは両手持ちに使う他、3つある銃口のうち口径の小さいサブのみを使う場合はここだけ握って射撃する場合もあるとのこと。
例によってアクションベース接続用コネクタも付属します。
あと、羽根は前後スイングに加えて基部で上下にも曲がります。上下の羽根を外側に曲げてX字状にすることも可能。
ミサイルはスネに入っていて着脱も可能。本編中で使っていないのでポーズはてきとうです。
あとスネ側面の白い丸パーツをジョイントと差し替えてライフルを取り付けることが可能。
ソニックブレードは前腕への収納機構も再現されています。
プラズマカッターはグリップまで一体成形の無色クリアー。これとライフルのクリアーパーツは普通のプラより軟質ですが、とりあえずラッカー塗料での塗装は可能でした。
さすがにスローネ用サーベルは付属しませんが、プラズマカッターは2本入りなので阿修羅を凌駕する的なこともある程度は可能。飛行形態。胴体を折り曲げると連動して首が引き込まれるギミックが追加されています。
動翼の動作を再現した差し替えパーツが付属。
HG版同様に高速飛行形態もあり。
ランディングギアも付属。股間と両膝の3箇所から差し替えで展開します。
あとパイロットとグランドクルーの1/100フィギュアが計3体付属します。説明書に3人とも塗装見本が2面掲載されていて塗装で迷わずに済みます。なお、フィギュアは白成形。
このフィギュア3体はランナーにスイッチが入っているため、今後バリエーションキットが出た場合には削除もしくは差し替えになる可能性があります。平手に乗せることも可能。
ついでに食玩のグラハムと並べてみました。