1/100プロトタイプ・ドム
1983年発売。局地戦闘型ドム(トロピカルテストタイプ)とパーツの大半を共有するキット。ちなみに1/144はプロトタイプが先ですが、1/100は局地戦闘型の方が先に発売しています。というか1/100の2つの発売時期には1ヶ月しか差が無いですが、ナンバリング上は間に3つも別のキットが入っていて、1983年の発売ペースはちょっと異常な密度です。
デカールと、あと部隊マークのステッカーのようなものが付属。デカールはマーキングの他に一部の色分け用のものもあって、胸の白ラインが下地の赤と一体化しているのがちょっと不便です。あとスネ下端の赤ラインは付属しません。
ちなみに先行した1/144との重複を避けるためか説明書に機体解説は無くて、代わりにジオンMSの開発系統図が載っています。
せっかくなのでランナー状態での写真も撮ってみましたが、素ドムよりパーツが細かい分この状態での面白みは減っている気もします。
MSVはカラー画稿があまり多くないうえに配色が微妙に不統一な傾向がありますが、これもそんな感じなので画稿を参考にてきとうに塗っています。
腰の黄色い模様はスジ彫りで入っているので塗っておきましたが、他のマーキングは省きました。
あと今回もスネの接着面が2回ほど割れたので、合わせ目の処理はいくらか妥協しています。
局地戦闘型とはバックパックと、あと頭のアンテナの有無が相違。
ポリパーツはまだ不採用ですが、肩に前後スイングがあったり股関節が横に開くうえに太股を外に曲げることもできたり足首には3つも可動軸があったりで、素ドムの設計を継承しつつかなり発展させた構造です。ただ、足首を横に曲げる可動範囲は狭いので、素立ちでの接地性は素ドムの方がいいような。
あと腕は組んだ後で着脱できるのと、股関節ブロック&脚は他の組み立てを全部済ませた後で胴体に接着できるので、素ドムより塗装しやすい構造。もっとも色分けは増えたので全体的な手間は特に減っていないというかむしろ増えていますが。
頭部はやっぱり固定。ケーブルは表面が荒れていてでこぼこしているうえに、合わせ目で段差がずれていて線がつながっていません。
今回モノアイのモールドは無しで、位置は任意。モノアイシールド部分が周囲の枠とは別パーツになったので塗装は楽ですが、若干隙間ができます。
で、最初はレールを黒で塗ってみたので、そっちの状態の写真もついでに。素ドムの方が膝下は太いので、並べるとちょっと小さい印象。
武装はバズーカとヒート剣が付属。ヒート剣は2本ありますが片方は予備扱いで、使用時にも変色しない扱いのようです。余らせても仕方ないので片方は違う色で塗ってみましたが。
手は拳、平手が左右と、右のバズーカ用が付属。
武装はいずれもバックパックに取り付け可能。
バズーカはグリップの後ろで伸縮と回転が可能。
素ドムより可動軸の数は大幅に増えていますが、あちこち干渉するのでその割には動かしづらいです。バズーカの片手持ちがある程度自然にできるようになったのは大きいですが。