MG1/100ジムクゥエル+1/100ガンダムTR-1“ヘイズル”ヘッド
 クゥエルは1999年12月にジムカスタムと同時発売。同年10月に出たガンダムNT-1(Ver.1)と胴体・脚部フレームやバックパック、足先を共有する構成で、なおかつジムカスタムとの共通パーツもあります。20年後になってMGヘイズル2号機とコンパチ扱いで再キット化されていますが、そっちにはこれのパーツは全く流用されていません。
 ヘイズルヘッドは電撃ホビーマガジン2003年1月号の付録。HG-UCでのキット化やその前に出た付録の1/144全身モデル(肘・膝固定)よりも先行しているのでヘイズルの初のプラモデルと言えなくもないですが、頭しか無いです。

・MG1/100ジムクゥエル
 本体や武装一式の他、1/20のニナのフィギュアも付属していました。ちなみにジムカスタムにはバニングのフィギュアが付属していましたが、コウとガトーはそれぞれフルバーニアンと試作2号機の通常版ではなくコーティングバージョン(今で言うエクストラフィニッシュ的なものですが、一般販売されていました)に付属していたので、そのコーティングの方を買っていないとどうも収まりが悪かったですが。
 で、今回アップするものはかなり昔に組んだもの(発売当時はカスタムだけ買ってクゥエルは後で手を出した覚えがあるので、初版ではないはず)。

 全塗装しています。成形色はガンプラの標準的なティターンズカラー&パープルグレーですが、今回は最近のAOZ関連キットに塗ったのと同じ色を使いました。というか最初に組んだ時点で成形色とは全然違う色味で全部塗ってありましたが、当時の自分が何故そうしたのかはもはや記憶に無いです。
 色分けは小さい丸ノズルの赤やスネ下部のセンサーが不足していますが、20年後の新バージョンでは色分けが無い額の五角形や腰のV字は色分けしてあったりします。また、バックパックのメインノズルのみ赤も色分け済み。ふくらはぎ内側のノズルは中のフレームに赤いパーツが付いていますが、外装の穴からかなり奥まっているので見えづらいです。
 足先は設定上の形状を無視してアレックスのパーツが流用されていますが(アンクルガードのみ新造)、カスタムにも同じパーツが使えるしここは新造でもよかったのでは、と当時も思ったし今でも思います。
 あとバックパックもほぼアレックスの流用ですが、上面外装のみ変更されてサーベルラックが1つになっています。
 関節はABS不採用でポリ主体ですが、膝の二重関節の下側がかなりヘタっていたのと、あと肘フレームと前腕をつなぐ軸を受けるポリもかなり緩んでいました。
 肩の前後スイングや前腕下端に手首を曲げる可動があったりとMG最初期からは進歩が見られる構成ですが、足首と股関節はボールジョイント1個だったり、自重対策もあまり考慮されていなかったりで、まだシンプルなつくりです。あと何故か爪先ではなくかかとが足首に対し曲げられるようになっています。

 頭部は正面側のセンサーが無色クリアパーツ。リニューアル版に対しバルカンと側頭部ダクトが別パーツ化されていない一方で、額の五角形とマスクはそれぞれ分割されています。
 コクピットハッチは開閉可能。リニューアル版では黒い部分と赤い部分が上下に開きますが、こっちはアレックスやジムカスタムと可動部の構造が共通のため赤い部分も丸ごと上に開きます。
 胸部ダクトは設定では凹部の中に黄色いフィンだけがあって黄色い枠は無いデザインで、キットではアレックスと同様の縁があるパーツになっていますが、見本写真ではその縁を外側の装甲と同じ色で塗ってあるのでとりあえずそのようにしています。

 リニューアル版とは体形がかなり相違しますが、クゥエルの設定画はアニメ版の時点で膝下にボリュームがあって上半身は小ぶりなバランスだったので、こっちも設定画にはあまり似ていなかったりします。
 というか元の設定の時点でスネにはボリュームがあったうえにAOZ版の設定では膝装甲は大型化していますがふくらはぎは特に膨らんだりしていないので、リニューアル版もAOZ版画稿に似ているかというとそうでもないのですが。

 頭部は頭頂部センサーの角度に顕著ですが、全体的に形状が相違しています。あとパーツ構成も相違していますが、上述のように一概に新しい方がパーツ分割が細かいわけでもないです。

 武装はジムカスタムと共通のジムライフル、シールド、サーベルの他、ジムUと同型のビームライフルも付属。なお、ジムカスタムにはこのビームライフルは無くて、代わりに90ミリマシンガンが付属していました。
 手は可動指タイプの他に手指が軟質PSの拳と平手もありましたが、そっちは紛失したので可動指のみ使っています。
 シールドは裏面に予備マガジンが2つ付いている他、グリップが可動式で実際に使えるようになっている点でヘイズル系列のものとは相違。腕に直付けする構造なので、肘関節を正面に向けるとシールドは後ろに回ります。
 あと下部の黒い部分はジムカスタムに合わせて関節部と同じパープルグレー成形になっているので、塗装が必要です。

 ジムライフルはグレー単色でセンサーの色分けが無くて銃口以外モナカ割りでマガジンは着脱可能、とヘイズル2号機のものとパーツ構成は全く同じですが、形状は細部が色々相違していて全体としてやや短いです。

 ビームライフルはフォアグリップが可動式。

 サーベルの刃はこの時点で汎用パーツになっていました。
 シールドはグリップを握ることで前に突き出した構えも可能ですが、手だけで支えるには少々重いです。

 ちなみに塗り直す前の発掘した時点ではこんな感じでした。

・1/100ガンダムTR-1“ヘイズル”ヘッド
 雑誌付録ガンプラとしては最初期の部類のキットですが、確かこれより前にMGゴッドガンダム対応のアクセサリパーツが付録で出ていたはず。
 ランナー1枚入りで成形色はクゥエルに合わせたダークブルー。デザインはヘイズル1号機に準じていますが、当時の設定(というかこの時点で設定画は存在しなかったのでフォトストーリー作中で使われた作例)では予備機の頭部も全く同じものだったので、これをMGクゥエルに組み付ければヘイズル予備機が再現できる、という趣向でした。ただ、この時点では予備機もT3部隊カラーだったので全身塗装が必要だったし、その後の設定ではカラーリングがティターンズカラーになった一方で後頭部にアンテナが追加されたので形状が相違することになりましたが。
 なお、首のボール受けもプラパーツですが、クゥエルの頭部に入っているものと同じポリパーツを使うことも可能。
 単色成形ですがツノやアゴ、側頭部ダクトの白い部分等は色分けに合わせて分割されています。眼とマスクも別パーツですが、マスク上端も分割されて眼と一体化しています。
 そういうわけで塗りやすい分割になっていますが、ダークブルーの上から白と赤と黄色を塗る必要があるのでそれなりに手間です。

 で、クゥエル(旧)に取り付けるとこんな感じ。

 MG版フルキットの頭部と比べると顔全体がやや大きめで目つきが悪くてツノが短めで後ろに反っていたりと、かなり別物の造形です。

 

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