HG1/100ライジングガンダム
　1994年発売で、放映当時のいわゆる旧キット。Vガンダムからの流れで低価格帯の1/144に対し1/100がHGに分類されていました。
　なお、今回組んだものは2022年再販分で、パッケージはバンダイの四角いロゴが青くなっているのに加えてバンダイナムコのロゴも追加されたものになっていました。
　元々流用前提のデザインなのでシャイニングガンダムの流用キット。顔面や肩装甲、ビームソードは残っていて余りますが、腕の青い装甲や頭の黄色い可動部等のパーツは削除されているのでシャイニングとしては組めません。
　あとシャイニングではF91やVと同様のシステムインジェクションを使った多色成形パーツが胴体やコアランダーに採用されていましたが、ライジングでもそれの赤と青を反転させたものが使われています。
　ところでシャイニングは放映後にBB戦士も含めて3回新規キット化されていますが、いずれもそれを流用したライジングは出ていません。

　全塗装しました。前腕、肩の外側の装甲、スネ、足の甲は接着し得て合わせ目を軽く処理しています。
　頭部の一部、肩装甲、左のサイドスカートの一部、ふくらはぎ外側、あと背面のナギナタ取付け部が専用パーツ。前腕は青い装甲が無くなっていますが、白い部分はシャイニングと全く同じパーツです。
　ライジング用の追加ランナーが白と青の2色なので、肩の赤と金色は全部シールだったり武器のグレーが青かったり、多色成形ランナーの色が反転しているためにアゴの赤も青きなっていたりで色分けはそれなりに不足しています。あと胸部の黄色はマシンキャノンまで色分け済みですが、一体成型なので隙間を塗装するのは手間です。なお、スネ正面のノズル内側の黄色も多色成形で色分け済み。
　成形色は白が90年代に多用されていたライトグレーで青は明るめ、黄色い部分は明るめの金というかパールイエローというかそんな感じですが肩装甲の中身以外は金属色は使わずに塗りました。
　当時としてはかなり整ったプロポーションです。いやまあ1/144はまだしも1/100は極端に外したキットは当時でもそう多くはなかったですが。
　WとXの1/100キットは全身に大量にスジ彫りが入っているのが特徴でしたが、Gでは設定に無いディテールの追加はありますがそれほど多くはないです。
　関節構造はWやXの旧1/100に近いですが、腕の付け根がボールジョイントだったりサイドスカートとフロントスカートの裏にポリのボール受けが入っていたりする点で相違。肘は二重関節になっていますがポリは露出します。
　スネの下端が別ブロック化しているデザインのおかげで足首が前後方向には大きく曲げられますが、左右にはボールジョイント1個分だけで脚を横に開くと接地性が不足気味。あとバックパック中央の丸ノズルは上下に動きます。
　なお、頭と腕はデザイン変更で変形ギミックも無くなっていますが、足先は全く同じ構造なのでスーパーモード用のギミックもそのまま残っています。

　眼と胸の丸い部分はクリアパーツですが、ビームソードと同じ軟質PSなので透明度はやや低め。
　後頭部は丸ごと専用パーツですが、前半分は頬当て以外シャイニングと同じパーツです。

　コアランダーの分離も可能。裏面にナギナタ取付け部が追加されていますが、それ以外はシャイニングのものと同じ形状です。
　分離変形した状態の見本写真は無いですが、背面の写真だとシャイニングで赤と青の部分は両方赤くなっていて色分けが減っているようなのでそのように塗っています。白は別パーツ、黄色は多色成形で色分け済み。
　

　1/100のGガン関連のキットが手元に無かったので変な並びですが、サイズはだいたいこんな感じ。

　武器はヒートナギナタ、ビームガン、ビームボウが付属。手指は当時の1/100標準の可動式です。
　ナギナタは短い気がしたので9センチほど延長しましたが、ちょっと長すぎたかも。最初3センチ伸ばしてみて全然足りない気がしたので多めに行ってみたわけですが。
　ビームガンとビームボウはシャイニングの腕の青い装甲が付いていた穴に直付けする構造。ビームガンは外して手持ちもできます。

　ビームボウは差し替え無しで展開可能。ライジングアローのエフェクトパーツとかは無いです。
　基本的には武器で戦う戦闘スタイルだったので他の機体ほど深刻ではないですが、やっぱり今見ると可動範囲が物足りないところはあります。

　肩装甲を外して、それとは別の専用パーツをビームボウに付けてシールドにしたモビリティモードに。

　あと余るビームソードも持たせることは可能。なお、サイドスカートと収納用ソードは元のパーツもあるので組み替えて腰に付けることもできます。
　ちなみにライジング用の左のサイドスカートは右と全く同じ形状ではなく、ビームソード収納部を塞いだような造形になっています。