HG-UC1/144ペーネロペー
 UC版じゃない方のグスタフ・カールの出典がギレンの野望扱いだったのでBこれが閃光のハサウェイ名義としては初のスケールキットということになりますが、パッケージ等には劇場アニメ版のロゴ(と思われる普通の活字を等間隔で並べただけっぽいアレ)が使われているもののその劇場版についてはパッケージ側面の隅に2020 COMINGと小さい告知があるだけで、アニメ版の設定画は未発表なのでそもそもこのキットがアニメ版に準拠したものなのかどうかも現状はっきりしません。アニメ2期合わせでキット化したのに後からアニメ版準拠のものを出しなおしたアトラスガンダムの例もあるしなあ。
 で、説明書によると今回のペーネロペーは「オデュッセウスガンダムにFF(フィックスド・フライト)ユニットを装備したもの」という設定。別のオプションとしてアルゴスユニットも名前だけ記載されています。
 キットは台座とサーベル刃を流用しているくらいで完全新規設計。ランナー構成からはいずれ出るであろうクスィーとのパーツ共有は特に考えられていないようですが、オデュッセウスとオプション部分の分離はできるようになっています。

 まずオデュッセウスガンダム。
 グレー以外は塗っています。個人的にペーネロペーの元デザインはカラーバランスをガンダム的トリコロールから外している印象があったので青の色味をずらしてみましたが、後で確認したら別にそんなこともなかったので、単に原作本ではモノクロで収録されていたのとあの異形のせいでそういう風に思い込んでいただけのようです。
 白の成形色は明るめで若干ラベンダー寄りの色味で、塗装もそれに合わせました。黄色は標準的な成形色ですがオレンジに寄せています。
 頭部のセンサー類と肩の赤いノズルの中身以外はだいたい色分け済み。肘と膝の丸い部分も、白いパーツの凹部が貫通していて中のグレーのパーツが底面になる構造で色分けされています。ただ、この形態での背面の写真は無いので、スネ後部下端の丸ノズル付近の配色はよくわかりませんが。
 ちなみに足先は真っ白ですが、足の甲は別パーツなので配色パターンを設定から変える場合も塗装はしやすそうです。
 ポリパーツとABSは不採用で、関節は主にKPSで構成。この形態では適度な保持力があります。
 関節構造に関しては、首はシンプルな2連ボールジョイントで上に反らせるような構造は無くて、足首も横曲げはボールジョイント1個分だけ。あと腰は後部の赤いパーツが分割部に重なっているせいで回転が制限されています。それと腕の付け根は換装の際に真横に伸びるギミックが入っている関係で、上や斜め前に引き出すような構造はありません。そういうわけで全体的に最近のキットとしてはあまり動く方ではないですが、肘と膝は二重関節で、あと肘下に横ロールがあります。

 ツノは太い印象だったので、てきとうに削って先端を少し尖らせています。なお、ツノは換装や変形のために基部が可動式で中央寄りに畳めます。

 で、1/144のキットとしては異様に巨大です。この状態でも既に逆シャア期の機体より普通に大きいし、1/100でも18メートル級の機体とは同程度のサイズ。

 手持ち武装はライフルのみ付属。手は拳(穴無し)と平手が左右と、右のライフル用です。
 ライフルの前方下部と後端の青くて角ばった部分は各1パーツで、前方下部の正面と後端の下面に穴が開いています。あと上部のセンサーはシールが付属し、そのすぐ手前の青い部分は色分け無しでシールも無いうえにパネルラインや段差もありません。それ以外は側面のグレーがちょっと足りないくらいでだいたい色分け済み。

 手で握るサーベルは持っていませんが、腕のシールド状のパーツからサーベルを展開可能。刃は最近の1/144用汎用パーツです。個人的にはこれは1/144にはちょっと長すぎると思っていますが、この体格なら合っていますね。

 あとこのパーツのサーベル発振器と反対側にメガ粒子砲が付いていて、砲口が上を向いた状態で収納されていますが2箇所の曲げ可動とスライドで展開して正面を向きます。

 FFユニットは単体で展示可能ですが、脚部のパーツをつなぐのに専用のフレームを使います。
 こっちもほぼ色分け済みですが、センサー類、機首ブロック後部に2つあるフィンや尾部の上側のフィンの赤はシールが付属。あと装甲の裏側の黄色いフィンの根元の隙間はグレーなり黒で塗る必要があります。
 それと機首先端には無色のクリアパーツが2つ付いてそれぞれ青と黄色のシールを内側に貼るようになっていますが、とりあえずクリアカラーで外側を塗ってみました。ちなみにこの部分はROBOT魂Ka版だと不透明の青と黄色になっています。
 かなり大きいうえにテールスタビライザーの先端が底面(足裏)より下になるのでそのままだと飾りづらいですが、付属の台座を使用可能。
 台座はMGウイングゼロEW等のものの流用ですが、支柱のみ専用パーツ。流用部分は黒で支柱はグレー成形ですが、支柱も黒く塗りました。なお、この台座はオデュッセウスにも使用可能。

 オデュッセウスより大きいくらいなのでかなり巨大です。標準サイズの機体なら上に2〜3体乗れそうな勢いです。

 で、FFユニットを分解、オデュッセウスに装着してペーネロペーに。FFユニットの芯になっていたパーツが余る他、股関節は軸を丸ごと交換して幅増しするので片方余ります。なお、肩幅も拡大しますがこっちはスライド可動式。
 スネ後部下端の丸ノズルは素体のが露出しているのではなく外装に付いています。こっちは見本写真だとグレーですが、丸ごと白成形だしせっかくなので白と黄色で塗っておきました。
 この形態だと股関節の保持力がちょっとあやしくなってきます。

 胸部左右は差し替えでダクトが露出した状態にできます。
 肩正面装甲の上部は差し替えでスライドした状態にできます。この状態で露出するものが何なのかも説明書には記載が無いですが。見本写真だと中身も白いですが、せっかくなので黄色で塗ってみました。

 なんかもう尋常じゃないボリュームです。

 武装は肩のメガ粒子砲とフロントスカート裏のファンネルミサイルが増えますが、Ζ〜逆シャアまでの機体サイズの大型化の流れからさらに大幅に先に行ってしまっている割に、内蔵火器増加の傾向には揺り戻しがかかったようで、体格の割に武装構成はシンプルです。
 この肩のメガ粒子砲は基部が2箇所で可動。先端にサーベル刃も付けられます。その状態の写真は撮っていませんが。あとファンネルミサイルは一体化していて外せません。

 フライトフォームに変形可能。説明書によると機体正面にビームバリアを展開して超音速飛行をするための形態で、ただ飛ぶだけなら変形する必要は無いようです。
 FFユニットの機首を前に展開して頭部に被せ(完全には隠れません)、テールスタビライザーを伸ばし、肩後部の装甲を後ろに伸ばして、あと脚を腰後部に付いているフレーム状のパーツで固定します。

 

 

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