HG-UC1/144ガンダムTR-1［アドバンスド・ヘイズル］
　ヘイズル改と同様に2019年に仕様変更したウェブ限定版が発売されていますが、こっちは2005年発売の通常版。ヘイズル2号機を改装した機体ですが、キットはこっちが先行しています。
　成形色は変更されていますが、ヘイズル改のパーツは全部入っていて、それにパーツを追加した構成。その追加パーツが他の組み換えバリエーションで必要になったりするのもあって、近年の再販でも白いヘイズルより品薄傾向です。
　なお、今回のは再販分ではなく、当時組んだものを塗り直したものです。

　ヘイズル改との相違点は頭部センサーユニット、腰のサブアーム、足先の追加パーツ、バックパックの上部ブロックで、それらのパーツが追加されています。
　全塗装しています。白ヘイズルで色味を変えたのでこっちも少し変えてみるか、ということで、ダークブルーはMG版の成形色に合わせてみました。他は白ヘイズルと同じ色で塗っています。
　設定上は白い足の甲がダークブルーだったり、本来はバリエーションでも共通して白いシールドブースターも黒かったりと、キットの色指定はパーツ構成の都合で設定からややアレンジされています。そういうわけで本来の設定に合わせるには、白ヘイズルで色分けが足りなかった部分に加えて足の甲を白く塗る必要があります。
　追加パーツの色分けは頭部センサーの緑と、バックパック上部、かかと、サブアーム先端付近の黄色が不足。
　ちなみに他のキットだと足裏のノズルは台座で浮かせたりしない限りは見えないので塗らなくてもあまり目立ちませんが、これの場合追加パーツでハイヒール化してノズルが接地しなくなるので立ちポーズでも後ろからはちょっと見えるようになります。
　なお、黒いヘイズル改として組むことも可能ですが（バックパックはある程度の分解が必要だし足先のパーツも着脱するなら合わせ目を処理できなくなりますが、頭部センサーとサブアームは問題無く差し替え可能）、1号機の実戦配備カラー（黒）はアドバンスドの素体部分とは配色が相違するため、そっちを再現するにはさらに塗装が必要になります。

　頭部そのものはヘイズル改と共通パーツで、元のツノの代わりにセンサーユニットを取り付ける構造。なので顔面も共通ですが、センサーユニット装備地には眼は完全に隠れます。
　設定上は下部がスライドしてモノアイが展開するギミックがありますが、このキットでは再現されていません。ちなみに設定画によると元のヘイズルのツノを畳んでその上から追加パーツを被せているそうですが、体積的に無理な気が割とします。

　上述のように頭部は完成後の組み換えも可能。

　形状は共通の部分が多いですが、顔の相違と足先で背が伸びているので印象はけっこう変化しています。

　武装はヘイズル改と共通のライフル、サーベル、通常のシールド、シールドブースターの他、強化型シールドブースターが追加されています。なお、シールドの成形色はいずれも本体と同様に黒系になっていますが、上述のように黒い機体でもシールドブースターは白いのが正解ですが通常のシールドの方は機体色に合わせたカラーリングが正解となっています。
　手はヘイズル改と共通の右のライフル用とサーベル用、左の平手の他、丸い軸をまっすぐ握るための両手が追加されています。この追加分は手の甲が白成形で、白いヘイズル改でシールドブースターを3つ積んだ状態での加速姿勢（胸部上面から展開した黄色いパーツを両手で握る）を再現するためのものですが、手の甲の形状自体は同じなので（ちなみにヘイズル系キットの手の甲は接続部の形状が全種共通で左右の区別も無いです）交換すればアドバンスドヘイズル自体にも未塗装で使えます。

　アドバンスドヘイズルは本来は通常型の白いシールドブースターを背中に2つ付けるようになっていますが、キットでは新たにデザインされた強化型シールドブースターと設定上は存在しない黒いシールドブースターを1個ずつ装備するようになっています。そういうわけで通常のシールドブースターは白く塗りました。
　強化型シールドブースターは腕との接続パーツがグレー成形で他は真っ白。設定どおりに塗装するのは地味に面倒です。

　台座に対応した穴は無いので、無加工で浮かせて飾るにはアクションベースの股間を挟むパーツ等が必要になります。

　サブアームは可動式で展開可能。指も可動で武器を持たせることもできますが、武器が余らないキットなので他から持ってこないと特に持たせるものは無いです。

　ちなみに当初は本体色をこのキット自体の成形色（というかガンダムカラーのティターンズブルー）に合わせて塗ってみましたが、その時点ではこんな感じでした。

　で、以下このキットと白ヘイズルの組み合わせで可能になる形態を。

　ヘイズル2号機（アドバンスド仕様に改装される前）のバックパックだけ換装して背中にシールドブースターを2枚積んだ状態のイラストで2号機に随伴していた形態。厳密にはさらにライフル用のパーツをフルドドまたはTR-5から持ってくる必要がありますが。
　ちなみに次世代量産機（アドバンスド用追加装備に加えて胸部がプリムローズに換装された状態）とは似ていますが別の形態です。

　シールドブースター3枚乗せ。これは白ヘイズル1体に加えてHGヘイズル系をどれでもいいから2つ追加すれば再現できるので（本来装備しないはずのヘイズル2号機にも付属しています。さすがにジムクゥエルでは削除されていますが）、ただシールドを複数乗せるだけならこのキットが絶対に必要なわけでもないですが。

　で、上述のこのキットで追加されたハンドパーツを使った加速姿勢に。